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LUMIX DMC-FX50

LUMIX DMC-FX50

2006年09月19日 00時53分更新

文● 行正 和義

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 やや大きくなったとはいえコンパクトで突起の少ないボディーの携帯性は非常によく、ポーチなどからの取り出しは容易だ。レンズの伸張/沈胴動作もすばやく動作は非常に軽快だ。本機のセールスポイントである3インチ大型液晶パネルの視認性もなかなかのもので、逆L字表示によって被写体が隠れないのはやはり快適。露出補正などの機能を呼び出すと被写体上に表示がかぶってしまうほか、ホワイトバランスやISO感度は画面いっぱいに表示されるメニューから選ぶ必要があるのだが、オート中心のコンパクト機ゆえにメニュー内設定が多くなるのはやむを得ないところだろう。

サンプルその1 アップ
サンプル1 奥行きや広さを強調できる広角レンズを、コンパクトデジタルカメラで利用できるのは非常に便利。プログラムオート、1/320秒、F8.0、ISO 100。元画像は3072×2304ドットで640×480ドットにリサイズおよびトリミングした以外の補正は行っていない。

 撮影結果を見ると、すっきりとした発色や素直なコントラストなど落ち着きのある画作りとなっている。低ISO感度でも若干のざらつきが見られるがリサイズや印刷すればそれほど気にならない程度だ。また、広角レンズならではの周辺の色ムラもわずかに抑えられているなど、コンパクト機としてはかなり良好な画像と言える。

サンプルその2 アップ
サンプル2 望遠よりで撮影したもの。拡大するとISO 100という最低感度ながらエッジなどが若干ざらついたほか、暗部にカラーノイズが載っているのが気になるが、全般的にかなりすっきりした絵となっている。プログラムオート、1/250秒、F5.6、ISO 100。

 携帯性しやすいサイズと気軽に使える光学式手ぶれ補正を装備し、見やすい大画面液晶パネルと十分な機能、デジタルカメラでは弱いのが当たり前だった広角レンズまで備え、コンパクト機としてはかなり豪勢なスペックを持った隙のない製品だ。

サンプルその3 アップ
サンプル3 光学式手ぶれ補正によって屋内などでもきっちり撮れるのはうれしい。シャッター速度が遅いため扇風機の羽根が流れたままで撮ることができるのも、単に高感度による手ぶれ補正ではできないことのひとつだ。シャッター速度が遅いためかノイズはやや多めになった。プログラムオート、1/15秒、F5.6、ISO 100。
LUMIX DMC-FX50の主なスペック
製品名 LUMIX DMC-FX50
撮像素子 有効720万(総738万)画素 1/2.5インチCCD
レンズ 光学3.6倍ズーム、f=4.6~16.8mm(35mmフィルムカメラ換算時:28~102mm相当)、F2.8~5.6
静止画撮影 最大3072×2304ドット
ISO感度 オート/インテリジェント、ISO 100/200/400/800/1250相当(高感度モード時:ISO 3200相当)
動画撮影 848×480ドット(16:9)/30fps
液晶ディスプレー 3.0インチ低温ポリシリコンTFT液晶パネル(23万画素)
記録メディア SDHC/SDメモリーカード/MMC(静止画記録のみ対応)
インターフェース USB、AV出力、DC入力(ACアダプターはオプション)
電源 リチウムイオン充電池
撮影可能枚数 約300枚(CIPA準拠)
本体サイズ 97.7(W)×25.1(D)×57.1(H)mm
重さ 約151g(本体のみ)/約179g(装備重量)

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