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今回は特にムービー配信について、アレックス・ルーク氏に詳しく解説してもらった |
iMac、iPod、iTunesと、アップルコンピュータ(株)はここ1週間で新製品を立て続けに発表した。米国で始まったムービー配信サービスなど注目すべき要素が多い新製品だが、アップルは何を考え、どういったポリシーでこれらのプロダクトを世に送り出したのだろうか。
今回は米アップルコンピュータ社から来日した、ワールドワイド Macハードウェアプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのデビッド・ムーディー(David Moody)氏、iTunes レーベルリレーションズ&ミュージックプログラミング担当ディレクターのアレックス・ルーク(Alex Luke)氏、iPodプロダクトマーケティング担当マネージャーのショーン・エリス(Shawn Elis)氏――の3名に各プロダクトを語ってもらった。
iTunesとiPodの連携で生まれる“エコシステム”が強み
[編集部]
既存のムービー配信サービスと比較して、新規参入となる“iTunes Store”の強みは何ですか?
[ルーク氏]
デジタルメディアを提供するためのビジネスモデルとしては、ストリーミング、サブスクリプション(定期購読)、ダウンロードサービスなど、似たようなサービスが数多く登場しています。
私たちが手掛けたiTunesやiPodといった“ジュークボックス”とそのコンテンツは、ユーザーに大きな柔軟性を提供できている点が強みだと思っています。また、iTunesとiPodの連携で生まれる“エコシステム”(生態系)も強力なものとして育っています。
購入したコンテンツを自分のものにできるというのもメリットでしょう。一度ダウンロードしたら、何年たっても期限が切れることなく視聴できるし、自分の好きなところに保存しておけます。
[編集部]
新作の通常価格が14.99ドルという理由は?
[ルーク氏]
スタジオから提供されている卸価格に基づいて、私たちがお客様に提供できるベストな価格と考えて判断しました。
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米国のiTunes Storeでは、“PRINCESS DIARIES”や“FLIGHTPLAN”といった旧作が9.99ドルで販売される |
[編集部]
iTunes Storeのムービーは、新作が14.99ドル、新作のプレオーダーが12.99ドル、旧作が9.99ドルという値段で販売されています。この新作/旧作という基準はどこにありますか。
[ルーク氏]
どの価格にするか、いつ価格を新作から旧作に切り替えるのかといった話は、コンテンツプロバイダー側が決める話なので、これといった画一的なルールは持っていません。
[編集部]
DVDレンタルに比べるとこの価格は割高に感じますが、iTunes Storeのほうが「コンテンツを所有できる」という点でユーザーが満足できると考えていますか?
[ルーク氏]
「今までとは違う体験をしてもらえる」という点に狙いがあります。iTunes Storeでムービーを買って、それを所有できる。視聴はパソコンでも可能だし、iPodに転送すれば外出先でも見られる。そういう新しい体験があると思います。
[編集部]
iTunes Storeで販売されているドラマは、テレビ放送されているものを録画すれば無料で所有できますよね。ユーザーは何を求めて、お金を払ってまで購入しているのでしょうか?
[ルーク氏]
ユーザーの答えはすでに出ていると思います。米国のiTunes Storeでは、この1年間でドラマの購入数が非常に伸びていて、4500万本ダウンロードされたという実績があります。これこそがユーザーの声で、皆さん好んで買っているのではないかと思います。