メモリーテック(株)と(株)東芝は11日、片面に2層のHD DVD(容量30GB)と1層のDVD(容量4.7GB)を実装した3層構造の“ツインフォーマット”を開発したと発表した。従来のツインフォーマットではHD DVD、DVDともに1層の2層構造であり、今回の技術によって高画質なHDコンテンツとSDコンテンツを双方とも長時間記録したメディアなどの展開が見込まれる。
今回開発された3層ツインフォーマットの技術資料より |
今回開発されたディスクは、光ヘッド(ピックアップ)に近いほうからDVDレイヤー、HD DVDレイヤー1層目、2層目という3層構造になっており、DVDレイヤーのフォーマットは既存のDVD規格に適合しているという。このためコンテンツプロバイダーは片面1枚のディスクでDVD用と2層のHD DVD用を併せ持つメディアを作成・販売できる。
なお、同社では「この3層ディスクは、現在量産がスタートしているHD DVD製造ライン(2層HD DVDおよび2層構造のツインフォーマット用)に対し、若干の装置とプロセスを追加することで製造可能です。このため、同一製造ラインで従来の2層構造ディスクと今回開発した3層構造ツインフォーマットディスクを製造でき、3層ツインフォーマットの早期市場導入が可能と考えています」とコメントしている。