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マイクロソフト、Windows Vistaの“モビリティー関連機能”の説明会を開催

2006年09月04日 23時38分更新

文● 編集部 小西利明

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VistaのほとんどのSKUに“Tablet Technology”が搭載された。この“Tablet PC 入力パネル”のほかにも、いくつかのペン操作用ツールが搭載されている
VistaのほとんどのSKUに“Tablet Technology”が搭載された。この“Tablet PC 入力パネル”のほかにも、いくつかのペン操作用ツールが搭載されている

VistaではWindows XP Tablet PC Editionの機能が統合され、製品バリエーション(SKU)のうち“Windows Vista Home Basic”を除くすべてで、ペンタブレットとタブレット用機能(Tablet Technology)を利用できる。Tablet PCはモバイルノートをベースとした製品が多いため、今回の説明会で紹介されたのだが、Vistaでは(株)ワコムのUSB接続タブレットやタッチパネル搭載液晶ディスプレーでも、Tablet Technologyが利用できるようになっている。

Tablet Technologyのデモとしては、手書き文字入力ツール“Tablet PC 入力パネル”が披露された。既存のTablet PC用ツールを改良したもので、IMEの単語登録のように、指定した文字列に個人のクセを登録して、変換効率を上げる機能がある。12ヵ国語の認識に対応する。また入力パネルの呼び出し方法も変わった。未使用時はデスクトップの端に邪魔にならないように収納されていて、ペン先を当てると小さくポップアップし、クリックすると画面中央に飛び出す。

小さくポップアップした状態の入力パネル。収納状態ではほぼ完全に隠れているので、邪魔にならない
小さくポップアップした状態の入力パネル。収納状態ではほぼ完全に隠れているので、邪魔にならない

モビリティセンターと改良された同期システム

モバイルユース時に変更する機会の多い設定をまとめた“モビリティセンター”
モバイルユース時に変更する機会の多い設定をまとめた“モビリティセンター”

Vistaをノートパソコンで使用する場合は、“モビリティセンター”と呼ぶツールが利用可能になる(デスクトップでは実行できない)。これは“AC電源を確保できる机”と“移動中や外出先”のように、使用場面によって異なったハードウェア設定を使い分けることの多いノートパソコン用に、設定変更や付加機能を提供するツールである。

基本機能として8種(画面回転機構のないノートパソコンでは7種)の機能が用意され、液晶バックライトの明るさ制御や無線LAN設定などにアクセスできる。なかでも説明会で重点を置いて説明されたのは、外出先でノートパソコンを用いてプレゼンテーションを行なう際に便利な“プレゼンテーションの設定”と、ネットワークで接続されたデスクトップパソコンとのファイル同期機能であった。

“プレゼンテーションの設定”は、プレゼンテーション時だけ変更したい設定項目を、ひとつの設定画面からまとめて変更できる
“プレゼンテーションの設定”は、プレゼンテーション時だけ変更したい設定項目を、ひとつの設定画面からまとめて変更できる

プレゼンテーションの設定は、プレゼンテーション時に不必要な機能を一時的に止めたり、設定を一時的に変更するといった機能の集まりである。停止できる機能としては、スタンバイ(スリープ)状態への移行とタスクバー上に出る“システム通知”、スクリーンセーバーなど。またプレゼンテーション時だけ壁紙やボリュームを変更できる。

同期機能については、Windows XPの“オフラインフォルダ”の機能を作り直して実現された。操作を分かりやすくする“同期センター”へのインターフェースの一元化、同期時間の短縮やバックグラウンドでの同期、同期エラー対策、ファイル暗号化などの機能が取り入れられたという。

同期機能の改善点。XPのオフラインフォルダから新しく作り直され、分かりやすさとパフォーマンスの改善などが実現されているという
同期機能の改善点。XPのオフラインフォルダから新しく作り直され、分かりやすさとパフォーマンスの改善などが実現されているという

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