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マイクロソフト、Windows Vistaのビジネスユーザー向け機能の説明会を開催

2006年06月12日 17時42分更新

文● 編集部 小西利明

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マイクロソフト Windows本部 本部長のジェイ・ジェイミソン氏 Windows Vistaの画面見本
マイクロソフト Windows本部 本部長のジェイ・ジェイミソン氏Windows Vistaの画面見本

マイクロソフト(株)は12日、東京都内の本社にて報道関係者向けの説明会を開催し、次期Windows『Windows Vista』のビジネスユーザーを対象とした機能についての説明を行なった。Vistaは企業ユーザー向けバージョンが11月に提供開始の予定である。

Vistaには複数の製品バリエーション(SKU)が存在するが、今回の発表会では特にビジネスユーザーに利点の多い機能についての説明が行なわれた。冒頭で挨拶を述べた同社Windows本部 本部長のジェイ・ジェイミソン(Jay Jamison)氏は、ビジネス分野でのVistaの利点を“バックオフィスとITプロフェッショナル向け”と“オフィスのエンドユーザー向け”の2分野に分け、セキュリティー向上や運用管理の強化を前者の利点に位置づけた。一方で後者にあたる利点としては“データを探す・使う・共有する”が簡単かつ迅速になった点と、モバイルユースやグループでの協調作業(コラボレーション)の強化を挙げた。ジェイミソン氏は特にノートパソコンの普及した日本では、どこからでもセキュアーにアクセスできる利点はすばらしい価値を提供するだろうと述べた。

ビジネスユーザーに対するVistaのメリット。左の2つはバックオフィスとITプロ向け、右の2つはエンドユーザー向けの利点とされている
ビジネスユーザーに対するVistaのメリット。左の2つはバックオフィスとITプロ向け、右の2つはエンドユーザー向けの利点とされている

説明会は同社Windows本部 ビジネスWindows製品部 マネージャの中川哲氏らにより、Vistaを使用したデモで実際の機能を説明する形で行なわれた。中川氏はまず新GUIシステム“Windows Aero”(Aero)の機能を披露し、タスクバーに収納されたアプリケーションを縮小イメージで表示する“ライブタスクバー”や、Alt+Tabキーで表示されるアプリケーション切り替えメニューに縮小イメージを“Windowsフリップ”、縮小イメージを立体的に並べて表示する“フリップ3D”などの機能を披露し、これらにより多数のアプリケーションを同時に起動して切り替えつつ使うような場合に、目的のアプリケーションを探しやすくなり、ビジネスでも有用な機能であるとした。

Vistaの新GUI“Windows Aero”の機能のひとつ“ライブタスクバー”では、タスクバーに最小化されたアプリケーションの中身を、カーソルを当てるだけで縮小プレビューできる AeroではAlt+Tabキーで表示される切り替えメニューにも、半透明ウインドウと縮小イメージが使われている
Vistaの新GUI“Windows Aero”の機能のひとつ“ライブタスクバー”では、タスクバーに最小化されたアプリケーションの中身を、カーソルを当てるだけで縮小プレビューできるAeroではAlt+Tabキーで表示される切り替えメニューにも、半透明ウインドウと縮小イメージが使われている
ウインドウのイメージを立体的に並べて一覧表示する“フリップ3D”。これらの機能により目的とするアプリケーションを探しやすくなる点は、ビジネスユーザーにも利点としている
ウインドウのイメージを立体的に並べて一覧表示する“フリップ3D”。これらの機能により目的とするアプリケーションを探しやすくなる点は、ビジネスユーザーにも利点としている

USBメモリーでメモリが増える!? ReadyBoost

その上で中川氏は、「VistaにはAero以外にもビジネスユーザーに魅力的な機能がある」として、Aeroの機能をオフにした状態で各機能のデモを披露した。まず披露されたのが“Windows ReadyBoost”と呼ばれるメモリー拡張機能だ。ReadyBoostはシステムメモリーよりは遅いがHDDよりは高速にアクセスできるUSB 2.0接続のフラッシュメモリーを利用して、システムメモリーを擬似的に拡張する機能である。システムメモリーの増設はパソコンのパフォーマンス向上に効果的だが、コストが高いし、ハードウェアによっては十分な増設が不可能な場合もある。ReadyBoostはこうした制約への対策となる機能である。ReadyBoostはデバイス装着時に速度チェックを行ない、適切な速度に達するデバイスのみを対象として動作する。そのためUSB接続のHDDなどはReadyBoostの対象にはならないという。

中川氏がVistaが動作しているデモ用のノートパソコンに1GBのUSBメモリーデバイスを装着すると、“自動再生”のメニューに“システムの高速化”という項目が表示された。この項目を選択するとUSBメモリーデバイスのプロパティーが開き、ReadyBoostを使用するか否かや、メモリーのうちどれくらいの容量を割り当てるかのメニューが表示される。そしてReadyBoostが設定されると、割り当てられたUSBメモリーデバイスがシステムメモリーとして組み込まれた後、ディスクキャッシュが追加されたメモリーに割り当てられていく様子が、メモリー状態を表示するツールによって示された。USBメモリーをパソコンから外しても、OSがハングアップするようなことはないという。

USBメモリーデバイスを装着すると表示される“自動再生”メニューの一番下に、ReadyBoostによる“システムの高速化”が加わっている ReadyBoostの設定画面。使用の可否やどれくらいの容量を割り当てるかが指定できる。割り当てた容量分だけ、USBメモリーデバイスの空き容量が減る仕組みだ
USBメモリーデバイスを装着すると表示される“自動再生”メニューの一番下に、ReadyBoostによる“システムの高速化”が加わっているReadyBoostの設定画面。使用の可否やどれくらいの容量を割り当てるかが指定できる。割り当てた容量分だけ、USBメモリーデバイスの空き容量が減る仕組みだ

OSとファイルシステム全体を検索する“クイック検索”機能も披露された。“Windows Vista エクスプローラ”右上の検索ボックスに、インターネット上の検索エンジンにキーワードを入力するときのように、空白で区切られたキーワードを入力して検索を行なうと、キーワードを含むファイルがリストアップされた。検索処理はWindows XPでのファイル検索よりも高速に行なわれたが、これはVistaに搭載される強力なインデックスエンジンによるインデックス作成によるものだという。また検索されたファイル一覧は、Windows XPのような詳細や小さなアイコン表示だけでなく、ファイルのサムネイルを大きめのサイズで表示する機能“ライブアイコン”も搭載された。Windows XPエクスプローラでの“縮小版”表示を強化したものと言える。さらにファイルの中身をエクスプローラ上で表示する“閲覧ウインドウ”機能も搭載されており、ExcelワークシートやWord文書の中身を、アプリケーションを起動せずに簡単に閲覧することもできる。ただし閲覧ウインドウで表示可能なファイル形式についての説明は行なわれなかった。

サーチエンジン風に検索が行なえる、検索ボックスでの検索結果画面。Vistaではさまざまな部分からクイック検索が行なえるようになる
サーチエンジン風に検索が行なえる、検索ボックスでの検索結果画面。Vistaではさまざまな部分からクイック検索が行なえるようになる
“ライブアイコン”では、エクスプローラ内でのファイル表示を、特大アイコンから詳細まで選べる 特大で表示すると、ファイルの中身がサムネイルで表示される
“ライブアイコン”では、エクスプローラ内でのファイル表示を、特大アイコンから詳細まで選べる特大で表示すると、ファイルの中身がサムネイルで表示される
エクスプローラを閲覧ウインドウ表示にすると、Outlookのような3ペイン表示で、ExcelやWordのファイルの中身をプレビューできる
エクスプローラを閲覧ウインドウ表示にすると、Outlookのような3ペイン表示で、ExcelやWordのファイルの中身をプレビューできる

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