(株)ウィルコムは4日、2.8インチVGA液晶搭載のスマートフォン“W-ZERO3 [es]”(ダブリューゼロスリー エス)を27日(木)に発売すると発表した。型番は『WS007SH』で、従来のW-ZERO3と同じくシャープ(株)が製造を担当する。14日から予約を開始し、価格はオープンプライスだが、同社直販価格はW-SIM(ウィルコムシム)搭載モデル(新規/年間契約あり)で2万9800円となっている。
キーボードを収納した通常の状態(左)ではダイヤルキーで電話をかける。ディスプレーをスライドさせるとキーボードが現われる(右)。どちらのキーもバックライトが点灯する。画面はタッチパネルなので、スタイラスで操作したり、入力することも可能 |
キーの数と配列はW-ZERO3と同じ。キーピッチもほぼ同じだが、キーの高さがなくなったぶん、やや横長になった。W-ZERO3を半年使っている筆者だが、割と押しやすかった。キーボード左端に本体をリセットするための“RESET”ホールが新しく設けられた |
ボディー表面にはゴルフボールにあるようなディンプル(小さなくぼみ)が無数にあり、手からすべり落ちないよう工夫されている。左側面にスタイラスの“EJECT”ボタンが新しく設けられた。上にスライドするとスタイラスがわずかに飛び出し、取り出しやすくなる。下にスライドするとスタイラスが頭を引っ込める |
左側面の下部にあるキーロックスイッチ(左)。現行モデルでは、いったん待受画面に戻らないとキーロックをかけられなかったが、W-ZERO3 [es]では、どの画面を表示していてもキーロックをかけられるようになり、グッと便利になった。書きかけのメールをそのままにしてポケットに放り込むときなどに重宝する |
画面はキーボードのスライドに連動して回転するほか、右側面のボタン(右からふたつめ)でいつでも縦横に回転できる |
本体カラーはブラックとホワイトの2種類を用意。ひとまわり小型軽量化されたボディー(幅約56×奥行き約21×高さ約135mm/重量175g)には、現行モデル(幅約70×奥行き約26×高さ約130mm/重量220g)と同様のスライド式キーボードと、携帯電話のようなダイヤルキーの両方を搭載。シーンに応じた使い分けが可能となった。メインディスプレーは2.8インチのモバイルASV液晶パネルを採用。従来機(3.7インチ)より小さくなったが、画面解像度はVGA(640×480ドット)を継承。インターフェースにUSBポート×1を搭載するのも従来機と同様だが、新機種からUSBホスト機能を搭載。キーボードやフラッシュメモリーといった外付けUSB機器を利用できる。そのほかCPU(Intel PXA270-416MHz)やOS(Windows Mobile 5.0)などは従来機と同じとなる。
なお、W-SIM搭載モデル(新規/年間契約あり)以外の価格は、W-SIM搭載モデル(新規/年間契約なし)で3万3800円、W-SIM非搭載モデルで3万6800円となっている。
W-ZERO3 [es]の主なスペック | |
製品名 | WS007SH(B)/(W) |
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OS | Microsoft Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版 |
CPU | Intel PXA270-416MHz |
メモリー | フラッシュメモリー128MB(ユーザーエリア約60MB)
SDRAM 64MB(ワークエリア) |
ディスプレー | 2.8インチモバイルASV液晶パネル(タッチパネル) |
表示解像度 | 640×480ドット |
カードスロット | miniSDカードスロット×1、W-SIMスロット×1 |
インターフェース | USB×1、音声入出力 |
通信機能 | PHS |
連続通話時間 | 約7時間 |
連続待受時間 | 約500時間(電波状態ランプ消灯時)
約300時間(電波状態ランプ点灯時) |
内蔵カメラ | 有効約131万画素CMOSセンサー |
本体サイズ | 56(W)×21(D)×135(H)mm |
重量 | 約175g |