ウィルコム、デュアルキーボードの『W-ZERO3 [es]』を27日発売

2006年07月05日 03時55分更新

文● ヤシマノブユキ


オプションのワンセグチューナーユニットを搭載したW-ZERO3 [es]を手にする(株)ウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏

発表会では冒頭、(株)ウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎(やつるぎよういちろう)氏が新製品のコンセプトを説明。「旧DDIポケットの時代から通話と通信に力を入れてきたが、これまでは通話と通信をバランスした端末がなかった」と述べ、「よりコンパクトに、よりスピーディーに、より拡張性を持ったW-ZERO3 [es]こそ、通話と通信の橋渡しとなりうる初めての製品だ」と力を込めた。


シャープ(株) 代表取締役副社長の松本雅史氏

続いて登壇したシャープ(株) 代表取締役副社長の松本雅史氏は、現行モデルの成功要因を「大画面/キーボード/Windows Mobile/通話性をうまく統合できたため」と分析。その上で、「液晶やキーボードなど、これまで培ってきた自社の独自技術を投入することで、W-ZERO3 [es]は携帯電話の手軽さにプラスして、PCの便利さ/楽しさも味わえる端末になったと確信している」と新製品の魅力を語った。


マイクロソフト(株) 代表執行役社長ダレン・ヒューストン氏

その後、マイクロソフト(株) 代表執行役社長ダレン・ヒューストン(Darren Huston)氏がマイクを握り、「W-ZERO3が発売された2005年末以降、日本のモバイル市場はとても素晴らしい状況が続いている」と“W-ZERO3フィーバー”を強調。「通信とオフィス文書への対応が強く求められる中、W-ZERO3はたった1機種でその期待に応えた。しかもW-ZERO3を取り巻くビジネスは、我々の期待以上のスピードで成長を続けている」と、あらためてその功績を称えるとともに、「開発者の支援やプロモーションなどの面で、今後も積極的にかかわっていきたい」と抱負を述べた。


ビデオレターで登場した米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏

日本の活況ぶりを裏付けるかのように、米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏がサプライズゲストとしてビデオレターで登場。どのような形であれ、同氏が他社のいち製品の発表会に登場するのは極めて異例なことだ。上映時間は約1分と短かったが、「日本のモバイルユーザーが、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできるよう、マイクロソフトはソフトとハードを合わせて日本のモバイル市場を活気づける」意向であることを明らかにした。


シャープ(株)情報通信事業本部本部長大畠昌巳氏

引き続き行なわれたプレゼンテーションでは、シャープ(株)情報通信事業本部本部長大畠昌巳氏が、W-ZERO3 [es]の特徴を説明。「現行モデルの良さを受け継ぎながら、携帯電話としてより多くのユーザーに受け入れられるものを投入する」とし、ATOKやUSBホスト、QRコード読み取りといった新機能もさることながら、「デュアルキーボードと洗練されたデザインが、新しい世界を開拓する。モバイルのあらゆるシーンで役に立つ端末だ」と胸を張った。


会場に展示されていた無線LANアダプター。キーボード下方に付いている黒い四角い物体がそれ。ただし最終形態ではなく、発売日等も未定		ワンセグチューナーユニットを搭載し、ワンセグを表示している。発売日等は未定		ワンセグユニット装着のW-ZERO3 [es]を背面から見たところ。本体とユニットはUSBで接続。ユニットは意外と大きい


W-ZERO3 [es]で映像出力が可能となるプレゼンテーション用アダプター。会場ではこのアダプターとプロジェクターを利用し、W-ZERO3 [es]でプレゼンの一部が行なわれた		現在開発中のBluetoothアダプター。会場でもモック展示で、動作しているものは展示されていなかった		ペンタックス(株)の感熱式モバイルプリンター『PocketBook 30i』(すでに発売中)にも対応する