マイクロソフトの新プラットフォーム“Ultra-Mobile PC”について語る
マイクロソフトの新プラットフォーム“Ultra-Mobile PC”について語る
2006年04月24日 00時00分更新
春から初夏にかけて、天候の変化が著しい季節が訪れました。ゴールデンウィークももう少し。新緑の季節がもうすぐやってきそうです。初夏といえば行楽の季節です。そんな外出先のお供になりそうな魅力的な新製品が市場に続々と登場してきそうです。ここでは、マイクロソフトが4月4日に国内発表した“Ultra-Mobile PC”を取り上げます。いつもの特集とは切り口を変えて、編集者の意見交換も行ないました。アンケート結果に加え、座談会もぜひご覧ください。
UMPCの認知度は86.7%、約半数が“期待が持てる”と回答
4月8日から14日まで実施したASCII24読者アンケートでは、マイクロソフトの“Ultra-Mobile PC”に対する興味や関心、意見について聞いてみた。国内での正式発表は4日だが、CeBITやIDFなどでも紹介されたこともあり、65.4%の読者が「以前から知っていた」と答えている。「4日のニュースを読んで初めて知った」を加えると86.7%となり、かなりの割合の読者が何らかの形でUMPCの情報に触れていたことが分かる。
各種報道を通じて感じたUMPCの印象については「非常に期待できる」が10.8%。「不満はあるが、期待が持てそう」が36.8%。合計すると47.6%で、「むしろ不満が多く、期待はずれだった」と「まったく興味を持てなかった」の合計39.3%を上回る結果となった。
ユーザーが期待するポイントとしては「Windows XPと同等の機能が利用できる」「7インチ程度の小型パネル搭載で、小型軽量」「10万円以下の価格で購入できる」の3つが30%前後の高いポイントを獲得した。逆にタッチパネル搭載、タッチパック、キーボードレスといった部分の関心は低く、低価格でフルスペックのWindowsミニノートの登場に期待を寄せているユーザーが多いことが想像できる。自由回答でも、UMPCのコンセプトよりも、最初の製品となった「SmartCaddie」に対するコメントが多く、自分にとってどういうスペックが理想的かどうか、という点に関心が集中していた。要望としては、バッテリー寿命の向上、解像度のアップ、質感の高いデザインを求めるものが多かった。
なお、回答者の約6割がB5ノートの利用経験者、40%強がPDA経験者、25%がミニノート経験者というプロファイルから、モバイルパソコンに必要な要素を実体験で把握している読者が多いことが分かる。スペックに対して、かなり厳しい要求が出ていたのは、ある程度はっきりとした利用シーンや利用スタイルを持っている読者が多かったためと推測できる。