マイクロソフトの新プラットフォーム“Ultra-Mobile PC”について語る
マイクロソフトの新プラットフォーム“Ultra-Mobile PC”について語る
いっそMedia Centerを搭載すべき
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パソコンとしてある程度アクティブに使おうとすると、どうしてもキーボードが必要になってしまう…… |
[小林]
タブレットPCはもっと盛り上がってもいいと思うんですけど、例えばインターネットひとつとっても、グーグルの検索キーワードが快適に入力できないとか、もうひとつ足りない場面に遭遇することが多いんですよね。その意味で、根本的なインターフェースの見直しが必要なのかもしれない。
[広田]
Origamiはタッチパネルで操作できるけど、パソコンとしてある程度アクティブに使うなら、キーボードは必須だと思うし、そうでないならボタンだけで操作できるような簡略化したインターフェースにするべきだと思いますね。ソフトウェアキーボードや手書きはやっぱり使いづらいですよ。Bluetoothがあるんで、キーボードや周辺機器も接続できるんですけど。
[矢崎]
扇形のソフトキーボードは英文を入力するにはいいけど、日本語変換が絡むととたんに使いにくくなる。携帯電話だと、英字より日本語のほうが入力しやすい面があるんだけど。
[小林]
予測変換とかあるしね。
[広田]
別のマシンで、ウェブ型のRSSリーダーにサイトを登録しておいて、ブログやニュースサイトを外出先で見る程度の使いこなしなら、ピュアタブレットでも問題ないんです。でも、アクティブに使おうとするとキーボード必須になりますよね。Origamiをプレーヤーやビューアーとして割り切って使う手もあるけど、そうなると10万円は高い。
[矢崎]
OrigamiはMedia Center Edition積んだ方が良かったかもしれないですね。例えばトイレで“USEN Gyao”が見られるとかね。アップルのFront Rowみたいな操作感を取り入れたりして。
[遠藤]
いっそね。ゲバ評では「OrigamiのiPod対抗のマルチメディアビューアー」という話だったけど。
[矢崎]
そういう分かりやすい売り方したほうがよかったですよ。タブレットPCが普及していないのは大きいからじゃないと思いますよ。だから、それを単に小さくしただけじゃ結果は同じでしょう。
[小林]
ロケーションフリーTVとか、エアボードみたいな感じの?
[矢崎]
そう考えると「PSPでいいじゃん」って意見も出てきそうだけどね。ニンテンドーDSでもワンセグ放送が見られるし。そのほうが時流に乗れたかもしれない。いずれにしても、この種の携帯デバイスは、見た目も使い勝手もホントよくできてる。
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歴代のペンデバイス。左奥が富士通のスマートディスプレー、右手前がタブレットPCのLOOX P | | ニンテンドーDS Lite発売日の風景。発売後品薄が続いていた |
[広田]
ニンテンドーDSやPSPはゲーム、iPodは音楽……といった具合にヒット商品はメインとする使い方がイメージしやすい。それがあった上で、新しい使い方が提案されている感じなんだけど、Origamiもそういう風にアプローチしていったほうがいいんじゃないかと。ケータイにはケータイのインターフェース、iPodにはiPodのインターフェースがあるわけです。そう考えるとOrigamiのコンセプトを生かすインターフェースをもっと練り込んでいく必要があるのかもしれない。
[遠藤]
個人的な意見としては“Origami”を進化させていくのだとすると、もうスマートディスプレイとかWindows CEでなくあのスペックで出してきてしまったわけですよ。だったら、何かロボット的なものに発展していってもいいと思う。人や動物の形をしたものだけがロボットではなくて、ファンクションとしてエージェント的であったり、ソーシャルアクター的であったりするような。Origamiが目指すべきなのは、「宇宙家族ロビンソン」のフライデーだみたいな。ああ、マイクロソフトといえば、ポータブルゲーム機を出すっていう噂もあるみたいですね。それはそれであるとして。