高速電脳が同店のオリジナルPCケースブランドとして“手加工匠シリーズ「正屋」”を始めた。第1弾は、クーラーマスターのATXケースのスタンダードモデル「Centurion 5」をベースに、筐体強化と防音防振加工を施した「Centurion 5 改」だ。
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高速電脳のオリジナルPCケースブランド「正屋」の第1弾、筐体強化と防音防振加工を施した「Centurion 5 改」 |
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左側面。防振アルミと振動吸収用キノン材を組み合わせたパネルを微妙な“うねり”を1台1台確認しながら補正、貼り付けていく |
この製品の大きなポイントは、ケース内や筐体から出る振動(音)を封じ込めることで、結果的に静音化となるというところ。具体的には防振アルミと振動吸収用キノン材を組み合わせたパネルを、両側面や天板に貼ることで、消音化、制振化を行っている。高速電脳によると「工場で機械加工された筐体には、固体特有の微妙な“うねり”がある。その微妙な“うねり”を1台1台確認しながら、0.8mm厚のアルミパネル(キノン材+アルミ板)を貼り付けている」という。そのため、このアルミパネル(キノン材+アルミ板)を静音化キットとして発売する予定はないという点に「正屋」ブランドのこだわりがみえる。
また「Centurion5」の特徴でもあるフロントパネルのメッシュ部は、屋内吸音壁やスピーカ内部吸音などに使用されている難燃性ナイロン系8mm厚圧縮吸音材をほぼ前面に装着。通気性が犠牲にはならないように、吸音材には着脱可能な穴が施されており、ユーザーが任意に取り外しが可能だ。
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ケース特有の微妙な“うねり”まで考えて使用するのは難しい。そういう意味では、あらかじめ微妙な“うねり”を1台1台確認しながら、0.8mm厚のアルミパネル(キノン材+アルミ板)を貼り付けられているというのはありがたい |
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防振アルミと振動吸収用キノン材を組み合わせたパネル | フロントパネルのメッシュ部は、屋内吸音壁やスピーカ内部吸音などに使用されている難燃性ナイロン系8mm厚圧縮吸音材をほぼ前面に装着 |
ラインナップはシルバーモデルの「Centurion 5 改 正屋 Silver(型番:KD-CAC-T05-UW)」とブルーーモデルの「Centurion 5 改 正屋 Blue(型番:KD-CAC-T05-UB)」、ホワイトモデルの「Centurion 5 改 正屋 White(型番:KD-CAC-T05-US)」の3つ。電源は非搭載で、価格は1万7800円(ホワイトモデルのみ1万8300円)となる。なお、手作り加工品のため納期は1週間から10日前後はかかるとのこと。4月上旬から出荷予定で現在予約を受け付けている。
いわゆる後付けのパーツとなるCPUやビデオカード、電源、ケースファンといった類の製品の静音化はユーザーでもある程度は可能といえ、またそれが自作PCを組むうえでも楽しい部分でもある。もちろんケース本体の静音化を図るという意味でのアイテムも多数販売されてはいるが、ケース特有の微妙な“うねり”まで考えて使用するのは困難というもの。まずベースとなるPCケースに「Centurion 5 改」をチョイスするのは十分アリといえるだろう。ちなみに、第2弾のPCケース(クーラーマスター以外になる可能性が高い)も計画中とのこと。こちらの登場も楽しみだ。
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ケースとしての基本的な仕様に変化はない | 店内のポップ。第2弾のPCケース(クーラーマスター以外になる可能性が高い)も計画中とのこと |
