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ネタの種2/広辞苑 第五版 for ATOK

ネタの種2/広辞苑 第五版 for ATOK

2006年03月15日 17時21分更新

文● 木下 由美

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ネタの種2/広辞苑 第五版 for ATOK

ジャストシステム

ネタの種2:5800円(税別)
広辞苑 第五版 for ATOK:8600円(税別)

一太郎2006は、これ単体でも文書作成のための機能を豊富に備えているが、さらに組み合わせることで自分のアイデアをまとめたり、伝えるための文書作りをスムーズにこなすための支援ツールが豊富に揃っている。ここでは一太郎2006と同時に発売されたジャストシステムの“思考支援ソフトウェア群”の中から、特に一太郎2006ユーザーがぜひ組み合わせて使いたい2タイトルを紹介する。

ネットにあふれる知識を効率よく収集・管理して
新たなアイデア発想を導く!!――「ネタの種2」

「ネタの種2」パソコン上でスクラップブックを実現する「ネタの種2」。
“特別企画 勝ちにつながるビジネス文書を作る”
一太郎2006を支援するソフトウェア2種やユーザーインタビューを掲載した“特別企画 勝ちにつながるビジネス文書を作る”を掲載中。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 一太郎2006と同時に発売された「ネタの種2」は、毎日メールやウェブブラウザー経由で目にする電子情報をひとつところにまとめておく“スクラップブック”ソフトだ。パソコンのHDDに、ただファイルをため込んでいるだけでまったく活用していない情報管理下手な人、アイデアをまとめる作業に四苦八苦している人などに強くお勧めしたい、手軽なソフトウェアだ。

 インターネットのウェブサイトをさまよっていると、「これは、後でもう一度読むぞ」とか「このデータはいつか必要になるだろう」という“ピンと来る” ページに遭遇することがある。そんな場合は、ウェブブラウザーの“お気に入り”に登録しておけばいい……。というのはたいてい失敗の元。



ネタの種に取り込み
ウェブページで右クリックし、メニューからページ全体をネタの種に放り込んでおくだけでOK!

 いざ、必要になって見に行ってみると、いつの間にかそのサイトが更新されていて欲しかった内容が書き換わっていたり、サイトそのものがなくなっている (移転している)こともある。そうでなくても、ノートパソコンを持ち歩いていてちょうどインターネットに接続できない場所にいて肝心な場面で見られないなんてこともある。

気になる部分だけをドラッグ&ドロップで取り込むこともできる
ウェブブラウザー/メーラー/ワープロソフトなどなど、気になる部分をドラッグ&ドロップで「箱」へ取り込む。

 加えて“お気に入り”に放り込んだだけでは、プルダウンメニューがダラダラと長くなっていて、どのタイトルがどんな内容だったのか、結局あっちこっち開いて探す羽目に陥ることもある。つまり、ウェブブラウザーの“お気に入り”機能では、気になるサイトを“後から見る”という行動には不便なのだ。そんなときこそネタの種を使うのが便利。操作は、右クリックで表示しているウェブページをまるごとネタの種の“箱”の中に入れておけばよい。あるいはマウスでページの一部を選択して、欲しい情報だけをドラッグ&ドロップで取り込むということも可能だ。

 こうして取り込んだ“ネタ”は、“箱”の中に“小箱”(サブフォルダー)を作って用途別に整理したり、日付やキーワードで検索することができる。また、サムネイル表示でページイメージを確認すれば、「このタイトルのネタって、内容は何だったっけなぁ?」といった場面でも、楽に中身を確認することができる。



サムネイル表示
サムネイル表示をさせれば、今欲しいネタを見つけやすい。マウスカーソルを当てればそのページだけがクローズアップ表示される。

 ネタの種は、メモ書きにも便利だ。通常のテキストエディターだと、ファイル名をつけて保存するという作業が必要だが、ネタの種ならそんな手間もかからない。手近な紙に走り書きをする感覚で、必要なことだけをただ入力すればいい。パソコンで作業したり、ウェブサイトをつらつらと眺めていて、ふと頭に浮かんだアイデアをすかさずメモっておく。そんな作業をストレスなく行なうことができる。

 いろんなネタが集まって、自分が書こうとしている文書の姿がおぼろげに見えてきたら、編集・加工に“一太郎”の出番だ。ネタの種で集めたネタを一太郎に取り込み、編集や加工を施すだけで、スムーズな文書作成が行なえる。また、ウェブサイトで見つけた用語やフレーズをATOKに単語を学習させたり、メーラーの「Shuriken Pro」で仲間と情報を共有(メール送信)したりと、ネタの種は日常のさまざまな場面で活躍する。

 まったく何もないところから新しいものを産み出せる人は、そうそういない。いろんな情報を集め、知識を積み重ね、やがて自分らしいアイデア・ネタをひねり出す、そういう作業を日々行なっている人が多いだろう。知識を蓄えるためにはネタの種、集めた知識を文書の形に仕上げる編集作業には一太郎、そういった連携プレーで文書作成を行なうのが、イマドキの効率的なビジネススタイルと言えよう。


 アナログ時代には、雑誌から必要な部分を切り抜いてスクラップブックを作ったり、気になる場所には付箋紙を張り、思いついたアイデアはあらゆる紙に走り書きして机の上は大わらわ。そんな場面を繰り返してきた。しかし、せっかく集めた情報も整理されず、欲しいときには見つからなくてイライラ。大量の付箋紙とメモ書きを抱えて気ばかり焦る。そんなことでは、せっかくの情報(アイデアの種)が生かされない。せっかくパソコンを使っているんだから、ネタの種2を情報管理ツールとして活用し、アイデアの泉を沸き立たせよう!!

ネタの種2の主なスペック
製品名 ネタの種2
OS Windows 98/Me/2000/XP
HDD 5MB以上(50MB以上を推奨)
連携ソフト 一太郎2005/2006 for Windows、Shuriken Pro 3以降、ATOK 2005/2006 for Windows、Just Right!シリーズ
価格 5800円(製品版、税別)、3675円(バージョンアップ版、税込)
3675円(ダウンロード版、税込)


入力中に広辞苑を駆使すれば、自然に語彙力もアップ!!
――「広辞苑 第五版 for ATOK」

「広辞苑 第五版  for ATOK」日本語入力と同じ操作感覚で辞典検索ができる「広辞苑 第五版 for ATOK」。

 一太郎2006と同時に発売された「広辞苑 第五版 for ATOK」は、入力中に手軽に利用できる辞典ソフトだ。情報量は豊富だが重くて分厚い「広辞苑」のページをいちいち繰らなくても、言葉の意味を即座に調べることができる。

ATOKで入力した“醍醐味”を広辞苑で引いたところ
ATOKで入力した“醍醐味”を広辞苑で引いたところ。広辞苑に掲載されている複数の意味や用例がすべて表示される。

 最近、日本語をテーマにしたTV番組が増えている。それらを見ていると、知っているようで知らない言葉、うろ覚えの言葉が多いことに改めて気づかされる。ビジネス文書などで、間違った言葉の使い方をしていては恥ずかしい。いくらATOKが日本語の正しい変換に堪能でも、入力している“人間の無知”まではカバーしてくれない。重たい辞典をいちいちめくるのは大変だが、この“ATOK連携電子辞典シリーズ”ならEndキーを押すだけの簡単操作で入力中の言葉の意味を確認でき、自分の語彙もぐんと広がる。また、一太郎文書に入力済みの言葉も、調べたい言葉にカーソルを合わせてCtrlキーを押すだけで意味を調べられる。調べた結果は一太郎の“ナレッジウィンドウ”に表示されるので、意味を確認しながら必要に応じて訂正・加筆するなど、文章表現の向上に一役買ってくれる。

引用の手順1  引用の手順2
まずデリバティブを入力し、広辞苑で意味を引く。その中で引用したい部分をマウスの左ドラッグで選択して、右クリックでメニューを表示し、コピーする。これを一太郎にペーストすれば、語句や意味とともに、出典や(C)表記が自動的に埋め込まれる((C)表記は全文引用した場合のみ)。
広辞苑で引いた内容を引用する手順

 また、「広辞苑によると……」とは、新聞・雑誌・TVでの常套句だが、広辞苑 第五版 for ATOKでは、辞典検索した結果を“広辞苑からの引用” であることを表示しつつ一太郎2006にコピー&ペーストすることができる。さらに、一太郎/ATOK 2006だけでなく、ウェブブラウザー (Internet Explorer)でわからない言葉が出てきたときに、マウスで範囲選択して広辞苑で意味を調べるといった使い方もできる。

 知らないことは、その場で調べる。そんな癖をつけておくと、知らぬ間に自分の頭の中に“知識の泉”を溜め込むことができる。辞典を引く手間や、重さを感じることなく、普段行なう日本語入力の流れの中で引ける電子辞典だからこそ、パソコンに常備しておきたいものだ。

広辞苑 第五版 for ATOKの主なスペック
製品名 広辞苑 第五版 for ATOK
動作環境 一太郎2005/2006、ATOK 2005/2006(Windows版もしくはMac OS版)がインストールされている環境(本ソフト単体では動作しない)
HDD 120MB以上
価格 8600円(製品版、税別)

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