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Xacti DMX-HD1

Xacti DMX-HD1

2006年02月14日 00時00分更新

文● 行正 和義

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Xacti DMX-HD1

三洋電機

12万6000円

「動画デジカメ」の名称で、静止画撮影に加えて動画撮影にも注力する三洋電機の“Xacti(ザクティ)シリーズ”の最新モデル「Xacti DMX-HD1」は、ハイビジョン(720P、1280×720ドット/30fpsプログレッシブ対応)のMPEG-4動画を撮影可能な高品位ムービーカメラだ。

大型化&高機能化した“動画デジカメ”

“Xactiシリーズ”の最新モデル「Xacti DMX-HD1」
写真1 “Xactiシリーズ”の最新モデル「Xacti DMX-HD1」。

 従来機「Xacti DMX-C6」(2005年10月発表)の撮像素子と光学系が1/2.5インチ有効600万画素で光学5倍ズームだったのに対して、DMX-HD1(2006年1月発表)は1/2.5インチ有効510万画素CCDと光学10倍ズームレンズを装備する。縦型ボディーの左側に2.2インチ有機ELディスプレーを装備し、レンズ光軸よりも90度以上の角度があるグリップなど、基本デザインは“Xacti Cシリーズ”を継承する。ただし、レンズの大型化などによってボディ全体もひとまわり大きくなっており、高さで約10%、容積比で64%増しとなっている。

 操作性もCシリーズとほぼ共通で、スイッチ類は本体背面に集中しており、静止画/動画それぞれ個別に用意されたシャッターボタン、ジョイスティックタイプのカーソルを含めて、本体をホールドする手の親指だけでほぼすべての操作が行なえる。有機ELディスプレーの内側に電源ON/OFFボタンと動画撮影時の解像度切り替え(HD⇔ノーマル)、静止画撮影時のモード切り替え(連写/単写)のボタンがあるが、電源ボタンに関しては液晶パネルの開閉と連動してON/スリープにもなる。なお、ビューファインダーは持たない。

本体前面と背面
写真2 本体前面と背面。前面写真は本体上面のポップアップフラッシュを展開した状態。背面上部にほとんどのスイッチ類が集中している。

 静止画撮影の機能はプログラムオートに加えてシャッター速度優先/絞り優先/マニュアル露出を備える。ジョイスティックの上下左右にアサインされた露出補正やAF方法などの項目をワンタッチで選択できるなど、基本的にはジョイスティックひとつとMENUボタンのみで各種設定を行なうわけだが、シンプルながら整理されたメニューシステムになっており、使い勝手は悪くない。

本体前面と背面
写真3 本体両側面。グリップに対して角度を持たせたレンズ配置がよく分かる。有機ELディスプレーは展開した状態で、内側に電源ON/OFF、静止画連写モード、動画記録画素数の切り替えボタンがある。フラッシュをポップアップするボタンが右側上部にあるが、ポーチなどから取り出す際に押してしまいやすい。

 MPEG-4動画の記録画素数がCシリーズのVGA(640×480ドット)から1280×720ドットに向上しているほか、CシリーズではVGAの30fpsで記録して再生時に60fpsに合成する“滑らか再生”だったのに対し、HD1では記録時にVGAで60fpsの記録が可能となった。撮影時間は2GBメディアを使用した場合、ハイビジョンの最高画質で28分45秒、VGAの最高画質では42分42秒、VGAの標準画質では1時間22分となる。

 バッテリーはグリップ部に内蔵し、1200mAhと大型(Cシリーズは720mAH)になっているものの、電池駆動時間は静止画で130枚、動画では60分となり、Cシリーズとほぼ同等だ。

付属のクレードル
写真4 付属のクレードルに置くことで充電やパソコンとの接続、AV出力が可能となる。また、付属のマッチ箱大のアダプタを介してACアダプタやUSB接続も可能だ。

 製品にはクレードルが付属する。充電やUSB接続のほかD4端子を持ち、ハイビジョン対応TVでの高精細表示も可能だ。また、DMXシリーズにはなかった機能として、外部マイク端子の装備やテレ/ワイドコンバージョンレンズへの対応があり、より本格的な撮影も行なえる。

付属の専用ポーチ
写真5 ハードウレタン製の専用ポーチが付属する。ポーチの裏面はベルト通しが付いているので携帯しやすく、内側のヒンジによって大きく開かないようになっているので落下しにくい構造。

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