コニカミノルタ、毎分25枚印刷可能な高速A3およびA4カラーレーザープリンター『magicolor7440』『magicolor5450』を発売
2006年01月24日 21時34分更新
コニカミノルタプリンティングソリューションズ(株)とコニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)は24日、東京・丸の内のコニカミノルタビジネステクノロジーズ社内にプレス関係者を集め、独自開発の高速&高画質印刷技術“Emperon(エンペロン)”を搭載した4連タンデム方式のA3カラーレーザープリンター『magicolor(マジカラー)7440』、およびA4カラーレーザープリンター『magiclor5450』をそれぞれ2月末、3月末に発売すると発表した。価格は7440が27万8000円(税別)、5450が26万8000円(税別)。
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コニカミノルタプリンティングソリューションズの事業企画室室長の木村則夫氏 | コニカミノルタビジネステクノロジーズのプリンタ販売本部プリンタ販売推進部マーケティンググループ長の大津修司氏 |
発表会にはコニカミノルタプリンティングソリューションズの事業企画室室長の木村則夫氏、コニカミノルタビジネステクノロジーズのプリンタ販売本部プリンタ販売推進部マーケティンググループ長の大津修司氏らが出席し、同社のカラーレーザープリンターへの取り組みや新製品の特徴、Emperonの概要などを説明した。
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フルオプション状態のmagicolor 7440 | カバーを開けたところ | |
『magicolor 7440』 |
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フルオプション状態のmagicolor 5450 | カバーを開けたところ | |
『magicolor 5450』 |
木村氏の説明によると、コニカミノルタではカラーレーザープリンターについて、従来OEM(相手先ブランドでの製造)を主に行なってきたが、2004年11月から自社ブランド“magicolor”を展開し、個人/SOHO/中規模オフィス向けに展開してきた。今回の新製品では、そうしたユーザーからの要望に応えるとともに、高速プリントエンジンと高画質印刷技術“Emperon”を搭載することで、より大規模なオフィス向けプリンティングソリューションとして展開を図る。
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今回発表されたカラーレーザープリンター2製品の位置づけ |
具体的には、多様な印刷ニーズ(用紙サイズや印刷環境)、セキュリティー(印刷出力を目的外の人が持ち出す)、低コストなどの要望に応える機能強化を図ったという。
- 多様な印刷ニーズへの対応
- ⇒マルチOS対応
クライアントOS:Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 9.1、Mac OS X、Linux
印刷言語:PostScript 3互換(5450のみ)/HP-PCL互換(PCL5e、PCL5C、PCK6(XL 2.1))
ネットワークOS(プロトコル):TCP/IP、Novel Netware、AppleTalk(5450のみ)
基幹システム対応(予定):Citirix MetaFrame Presentation Server、SAP - セキュリティー
- ⇒印刷実行前にプリンター本体でパスワードの入力を求める設定が可能
- 低コスト
- ⇒A4 5%印刷の換算で1万2000枚印刷可能な大容量トナーを採用し、モノクロ2.3円、カラー12.4円の低コストを実現(数値は5450のもの)
このほか、CPUのPowerPC G4-733MHz(7440)もしくは同-667MHz(5450)、ネットワークインターフェースにGigabit Ethernet(内部基板のNorthBridgeに直結)を搭載して高速データ処理を実現。画質向上のために、1ピクセルを4bit(16階調)のドットサイズで表現することで高い階調表現(9600×600dpi相当)を可能にするなど、高画質化と高速化を両立する工夫が施されている。
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magicolor 7440とmagicolor 5450の特徴 |
上記以外のスペックは、印刷速度がカラーモノクロとも7440はA4横印刷時で毎分25枚(片面)、5450はA4縦印刷時で毎分25.6枚(片面)。ファーストプリント時間は7440がカラー11.4秒(A4)/13.3秒(A3)、モノクロ8.1秒/10.0秒、5450はカラー、モノクロともに14.2秒(A4)。ウォームアップ時間は7440が99秒以下、5450が30秒以下。メモリーはいずれも標準で256MB、最大1GBまで増設可能。オプションで40GB HDDを内蔵できる。インターフェースはGigabit Ethernetのほか、パラレル、USB 2.0(Hi-Speed/PictBridge対応)を備える。
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4bit/16階調のドットサイズによる表現力の違い | “パソコンのメイン基板のように妥協なく作りこんだ”という基板構造 |
PostScript 3互換機能を持つ5450は、PSフォントとして日本語2書体(HG明朝/HGゴシック)と欧文フォント136書体を搭載。このほか7440と5450共通で、PCL向け日本語フォント2書体と欧文フォント80書体を内蔵する。
給紙枚数は、7440が標準トレイ250枚+手差し100枚でオプションとして500枚の給紙ユニット3段、および長尺用紙対応トレイを増設可能。5450は標準トレイ500枚+手差し100枚でオプションとして500枚の給紙ユニットを2段増設できる。なお、両面印刷ユニットはオプション。
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高速処理・高速印刷のために高速CPUと画像処理ASIC、高速4連タンデムエンジンを搭載 | 高画質に向けた技術 |
本体サイズと重量は、7440が幅648×奥行き606×高さ477mm/約50.5kg(消耗品含まず)、5450は幅455×奥行き520×高さ440mm/約31kg(同)。動作音は7440が動作時52dB以下/スタンバイ時40dB以下、5450は54dB以下/39dB以下。消費電力は7440が最大1450W以下/動作時平均700W以下/待機時130W以下/節電モード時28W以下、5450は最大1250W以下/動作時平均800W以下/待機時170W以下/節電モード時42.9W以下。
