ソフトバンク(株)とヤフー(株)は19日、動画コンテンツサービス事業の強化で、合弁会社“TVバンク株式会社(テレビバンク)”(TV Bank Corporation)を設立し、同日より営業を開始すると発表した。テレビバンクには、両社で動画コンテンツサービス事業にかかわる人材とノウハウを集約し、動画コンテンツの調達、動画配信、動画検索システムの開発/運用、サービス画面の制作/運用などを行なうという。
これにより、同日より動画配信サービス“Yahoo!動画”のビジネスモデルを変更し、コンテンツに動画広告を挿入して広告主から収入を得るようにすることで、大半のコンテンツの無料化を図するとともに、国内外のコンテンツパートナーの協力を得て、無料/有料のコンテンツを約10万本へと大幅に拡充する。
新規コンテンツパートナーとして加わったのは、(株)葵プロモーション、総合格闘技“K-1”の(株)FEG、(株)オスカープロモーション、角川映画(株)、(株)ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング、松竹(株)(株)スターダストプロモーション、(株)東北新社などの国内企業のほか、イギリスのBBC Worldwide Limited、台湾や韓国のテレビ局、The Associated Press(AP通信社)、インドの大手メディアZee Telefilms Limitedなど。国内地上波テレビ局に関しては、日本テレビ放送網(株)、(株)東京放送、(株)フジテレビジョン、(株)テレビ東京との間で、具体的なコンテンツの選定、提供形態、提供開始時期についての協議を進めているとしている。
“Yahoo!動画”では、新機能として、動画検索機能の提供も開始しており、今後、世界最大規模の動画検索インデックスの早期構築にも取り組む。また、ユーザーが撮影/制作した動画を投稿すればコンテンツとして公開できる“動画投稿”などの機能も追加する予定で、2006年春ごろにインターネットで動画の投稿を行なえるようにするが、当面は郵送で受け付けるという。
TVバンクの代表取締役社長には、孫正義ソフトバンク代表取締役社長が、取締役には、井上雅博ヤフー代表取締役社長、宮内謙ソフトバンク取締役、喜多埜裕明ヤフー取締役、中川具隆ソフトバンクBB(株)コンテンツ事業推進室長、後藤芳光ソフトバンク財務部長、宮坂学ヤフー メディア事業部長らが就任する。資本金は15億500万円で、株式保有率はソフトバンクが60%、ヤフーが40%。所在地は東京都港区東新橋一丁目9番1号。