日本ヒューレット・パッカード(株)は28日、UNIXエンジニア向けの教育カリキュラムの強化のため、同社の認定資格制度“HP認定プロフェッショナル・プログラム”の拡充を行なうと発表した。
“HP認定プロフェッショナル・プログラム”は、“システム設計”“システムインテグレーション”“オペレーティングシステム”の3分野を対象とした資格制度。今回拡充が行なわれるのはこのうちの“オペレーティングシステム”中のHP-UX分野の内容となる。同分野は従来、基礎的な“システムアドミニストレーター認定”(CSA、Certified Systems Administrator)と、高可用性システム構築関連の“HA認定試験”の2種類を主軸に展開していたが、今回の拡充では、CSAの上位レベルに相当する“システムエンジニア認定”(CSE、Certified Systems Engineer)を新設し、CSE認定に向けたトレーニングコースを新たに設定するという。
CSE認定向けトレーニングコースは、仮想化とIT統合化に関連したコースと、従来の“HA認定試験”向けコースを再編した計4コース構成。
- HP-UXパーティション管理
- 仮想化実現に向けたトレーニングコース
- HP-UXトラブルシューティング
- 障害対応のトレーニングコース
- HP-UXシステム管理
- システム管理向けトレーニングコース
- MC/Serviceguard Workshop
- 高可用性実現のためのミドルウェア“HP Serviceguard”のトレーニングコース
エンタープライズストレージ・サーバー統括本部 ビジネスクリティカルサーバ製品本部の栄谷政己氏 |
今回の拡充の特徴は、ニーズの高まりが見られるIT統合や仮想化技術にフォーカスしたトレーニングを新たに盛り込んだ点。発表に合わせて行なわれた記者説明会で説明を行なったエンタープライズストレージ・サーバー統括本部 ビジネスクリティカルサーバ製品本部の栄谷政己氏によると、今回の拡充は、同社によるサーバー仮想化技術関連製品の強化、製品の市場への浸透の促進、技術を有効に活用できるエンジニアの教育を目的としたものだといい、CSE認定および各種トレーニングを通じて、同社製品の既存ユーザーやパートナーエンジニアへのサーバー仮想化技術の浸透と、新規パートナーエンジニアのスキルアップを促進していくとしている。