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1万円からのビデパソ自作

1万円からのビデパソ自作

2005年09月22日 09時40分更新

文● 伊藤 裕也

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1万円からのビデパソ自作

本記事は、月刊アスキー2005年6月号の当該記事よりASCII24 Review向けに再編集して転載したものです。

地デジ2番組
同時録画できる!?

松下「TU-MHD500」 ソニー「DST-TX1」
松下「TU-MHD500」ソニー「DST-TX1」
デジタル放送録画には別途外付けのデジタルチューナが必要。写真はソニー「DST-TX1」(右)と松下「TU-MHD500」(左)。

 カノープスが新しいWチューナカード「MTVX-WHF」を5月下旬に発売した。同社のラインナップでは最上位となるモデルだ。

 主なポイントはアナログ地上波対応チューナ×2を外付けボックスとしていること。PC内部からチューナを分離することで、余計なノイズの混入を避けられる。また、2ストリームの映像を同時エンコードできるエンコーダ「ViXS Xcode IIL」を搭載し、さらに2系統ある映像入力のそれぞれで3D Y/C分離、3Dノイズリダクションなどの高画質化回路を使用できる「W3D×2」機能を搭載する。もちろん従来からの「Iフレームオンリーによるビデオビットレート25Mbpsの高画質」「コンポーネント入力対応」といった特徴は継承している。

 ソフトウェアは2番組の同時視聴・同時録画に対応するFEATHERの最新バージョン「FEATHER 2005 V2」が2ライセンス付属。2つあるライセンスの1つはネットワーククライアント用で、録画した映像をLANに接続した別のPCから再生できる。さらにMTVX-WHFは複数カードの同時接続に対応しており、3枚差せば6番組同時録画も可能になる。

 価格はオープンプライスで、実売価格は5万円前後と予想される。

「MTVX-WHF」
「MTVX-WHF」はビデオの処理を行なうPCIカードとTVチューナを搭載するチューナボックスの組み合わせで動作する。

外部入力から
デジタル放送も録画

 ところで、このMTVX-WHFをはじめとするMTVXシリーズでは、コピーコントロール信号のCGMS-Aに対応し、コピーワンスコンテンツの録画処理をサポートしている。つまり、地上デジタルやBSデジタルで放送されている番組の録画に対応するということだ(デジタルチューナ自体は内蔵していないので、外部のデジタルチューナと接続する形になる)。

 録画予約は開始・終了時間を指定する方法のほかに、映像信号の入力を検出して自動で録画させる方法も指定可能。つまりデジタルチューナのEPGで視聴の予約をしておけば、チューナから映像が流れてくると同時にMTVX-WHFで録画が開始される、というわけだ。

ドーターカード
ドーターカードにはW3D×2を実現するための高画質化回路を4つ搭載。3D Y/C分離と3Dノイズリダクションを排他利用ではなく同時に適用できる。

 さらにMTVX-WHFの場合、地上デジタルチューナを2台用意して接続することにより、アナログ映像入力の場合と同様、2番組の同時録画が可能。録画できるフレームサイズは最大720×480ドットであることから、HD映像をそのままの品質で録画できるわけではないが、デジタル放送のW録画は画期的。視聴したい番組がしばしば重なり困っている人は、試してみてはいかがだろうか?

FEATHER 2005で地上デジタルを録画する!

 MTVX2005シリーズならびにMTVXのHFモデルでは、上で触れたようにCGMS-Aに対応している。これらのモデルでは録画ソフト「FEATHER」との組み合わせにより、コピーワンスコンテンツの録画が可能だ。

コピーワンスコンテンツを録画する手続き
コピーワンスコンテンツを録画する手続きは通常の手順と同様で、単に録画ボタンを押すか、または録画予約を行なうだけでいい。

 コピーワンスコンテンツの録画は実に簡単で、アナログ地上波の番組を録画するのと同じ要領で操作すればOK。ユーザーが意識することは特にない。

 そのようにしてコピーワンスコンテンツの録画が実行されると、映像は暗号化により保護(ローカル暗号化)されたうえで、“m2d”という拡張子のファイルとしてHDDに保存される。映像の再生は録画した環境以外では不可能だ。

コピーワンスコンテンツを録画した場合
コピーワンスコンテンツを録画した場合はm2dという拡張子のファイルが作られる。これはFEATHERのみで視聴可能。

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