富士通オートメーション(株)は5日、コミュニケーション機能や画像認識機能を搭載した小型ヒューマノイドロボット『HOAP-3(ホープスリー)』を(株)富士通研究所と共同で開発したと発表した。同日付けで受注と販売を開始する。価格はオープン。
『HOAP-3』 |
『HOAP-3』は、2001年に販売を開始したヒューマノイドロボット“HOAP(Humanoid Open Architecture Platform)”シリーズの最新モデル。従来モデルの扱いやすさや運動性能を継承するとともに、コミュニケーション機能や画像認識機能を追加することで外部との連携機能を強化したのが特徴。新機能として、カメラ×2、マイク×1、スピーカー、表情用LED、音声認識、音声合成、画像認識、首/腕のアクチュエーター、距離センサー、握力センサーが追加されており、無線LAN(IEEE 802.11g)を利用してパソコンから制御できるようになっている。CPUにはPentium M-1.1GHzを採用。これにより、人との対話などのコミュニケーションの研究や、視覚と動作を連携させたロボットの研究開発などに利用できるとしており、内部インターフェース情報を公開するほか、制御プログラムの動作検証用シミュレーションソフトも提供する。
『HOAP-3』は、高さ(身長)は60cm、重量(体重)は8.8kg。センサーは、ジャイロ×3軸、加速度×3軸、足底×4個、握力(手)×1、距離×1を搭載し、関節自由度は28。動作指令パソコンのOSにはRTLinxを採用し、制御インターフェースと体内ネットワークにはUSB 1.0(制御周期1ミリ秒)を採用している。電源はDC24V(10A)。