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VALUESTAR G タイプTX

VALUESTAR G タイプTX

2005年06月24日 01時27分更新

文● 宇野 貴教

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地上波/BS/110度CSのデジタル放送に対応
2番組同時録画も可能なダブルチューナも搭載可能

デジタル放送対応チューナ選択時に付属するICカードリーダ。デジタル放送の受信/視聴に必要なB-CASカードの読み取りに使用する

 CPUやメモリなどのスペックを選択できるセレクションメニューだが、本機では、基本スペックに加えて、充実したTV関連の機能の追加も可能となっている。用意される機能は、地上波アナログ放送タイプ(ゴーストリデューサ、3次元Y/C分離などの高画質化機能装備)、地上波アナログ放送ダブルチューナ搭載タイプ(2チャンネル同時録画対応)、そして地上/BS/110度CSデジタル放送および地上波アナログ放送両対応タイプの3種類。最も機能豊富なデジタル放送対応は2枚のPCIカードで構成されている。視聴/録画ソフトは、地上波アナログ用に「SmartVision TV」、地上デジタル用に「SmartVision DG」、BS/CSデジタル用に「SmartVision BS」とそれぞれ異なるソフトを利用するが、インターフェイスは統一されているため、ソフトごとに基本的な使い勝手がまったく違うといった心配はない。ただし、放送のタイプにより、利用できる機能に若干違い(録画した番組のDVD化、ネットワーク再生など)があるので、その点は注意が必要だ。ちなみに、TV機能が必要なければ“TV機能なし”という選択もできる。

 用意されるディスプレイはすべてスピーカ内蔵の液晶ディスプレイで、17インチ/17インチ(SoundVu対応、サブウーファ内蔵)/19インチのほかに、TVチューナ内蔵/表示解像度1280×768ドットの23インチワイド液晶ディスプレイ(製品型番:F23W11(A))も用意される。この23インチ液晶ディスプレイをチョイスすれば、パソコン側がシングルTVチューナであっても裏番組録画(ディスプレイでリアルタイムの放送を見て、パソコン側では別チャンネルを録画)が可能となる。また、ゴーストリデューサや3次元Y/C分離といった高画質化機能を搭載するため、テレビ自体の表示クオリティも極めて高い。さらに、前面パネルを振動することで音を出す“SoundVu”を搭載し、スタンド部分にはサブウーファも装備するなど音響面でも優れているため、高画質を大画面で、そして高品質サウンドで楽しむことができる。入力端子はDVI-D、D4入力、Sビデオ入力×2、コンポジット入力×2など豊富なインターフェイスを揃え、パソコンの画面とTVを同時に表示する子画面表示機能も備えているのも嬉しいポイントだ。液晶ディスプレイ、とは書いたものの、使い心地や機能の充実振りを考えると、パソコン用ディスプレイというよりも、パソコン用入力もある液晶テレビ、と言ってもいいだろう。



23インチワイド液晶ディスプレイ「F23W11(A)」の背面インターフェイス部分と台座側面。パソコン用のデジタル入力端子のほか、D4/S-VIDEO/VIDEO入力端子を持つ。また、アクセスしやすい台座側面部分にも1系統の映像/音声入力端子が用意されている。台座後方の“穴”はサブウーファ

NEC Directならではセレクションメニューを活用して
目的に最適なパソコンにスペックを整えよう!

 基本スペックはもとより、TVなどの付加機能、追加インターフェイス、無線LANといった周辺機器は、そのほとんどがセレクションメニューにて選択が可能だ。そのため、水冷システムのみを求めてシンプルな構成にしたり、デジタル放送対応のAVマシンに仕立てたり、HDDなど後から追加できるものは必要最低限にしてコストを抑えたりと、ユーザーの思いのままのスペックにカスタマイズできる。NEC Directでは16種類のベースモデルが用意されているので、それを元に欲しい機器を調整していくのがよいだろう。

 ポイントを挙げると、どんな用途でもWindows XPを使う以上メモリは最低512MB、できれば1GBが欲しいところ。メモリソケットは2つしかないので、やはり1GBを基本としたい。必要なCPUパワーは用途にもよるとはいえ、せっかくIntel 915GチップセットとDDR2メモリを利用するからには、Celeron Dではちょっともったいない。従ってPentium4 630(3.0GHz)を最低ラインとしたい。

 これに加え、充実したTV機能追加し快適に大量の録画を行なうためには、HDDはなるべく大容量をチョイスしておきたいところ。録画はオマケ程度なら160GBで十分だが、バリバリと録り貯めるなら250GBはほしいところ。2台目のHDDも追加オーダーできるので、400GBを2台で内蔵HDD800GBといったことも可能なので、とにかく録画しまくるといった人は十分検討する価値はあるだろう。録画したものを編集してオリジナルDVDを作成するには、光学ドライブはDVD+R DL記録に対応するDVDマルチプラスドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)が必須となる。録った動画をよく編集するならばCPUパワーはいくらあっても足りないくらいなので、CPUは迷わずにPentium4 660(3.6GHz)をチョイスしておきたいところだ。

 ビデオ描画は3Dゲームをしない人ならチップセット内蔵で困ることはない。PCI Express x16スロットが1本用意されているので、あとから追加することも可能だ。だが、セレクションメニューからオーダーできるRADEON X600 PRO搭載カードは、ファン回転音が抑えられた低騒音モデル。最高峰のハイエンドカードと比較すると一歩譲るところはあるが、静音性を保ったまま3Dゲームをプレイしたい人は、選択する価値は十分あるオプションである。

 高品質の水冷クーリングシステムにより、最高クラスのCPUを無音に近い状態で利用できるメリットは計り知れないものがある。それほど現在のハイエンドCPUと空冷システムが出す騒音は強烈なのだ。充実したAV機能をノイズレスで楽しめる快適さ、そして編集作業もすばやくこなすパワフルなCPUが“静か”という要素とともに共存している様は、実際に使ってみて初めてわかる素晴らしさなのだ。

レビュワー・宇野貴教のオススメ構成

CPU
Pentium4 660(3.6GHz)
HDD
400GB
メモリ
1024MB(512MB×2)
グラフィックカード
なし
CD/DVDドライブ
DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ
ディスプレイ
なし
TV
地上波アナログ
OS
Windows XP Home Edition SP2

構成のポイント

 せっかくの静音・水冷だから、CPUは発熱を気にせずに一番上のものを。デジタル放送は住居の都合上受信できないため(苦笑)、チューナカードは地上波アナログ。受信できるという人なら、もちろんトリプルデジタルチューナをチョイスしてほしい。お気軽パソコン録画は大容量HDDが必須なので、容量は当然400GBだ。

カスタマイズ、製品/購入情報の詳細は“NEC Direct”でチェック!

VALUESTAR G タイプTXの主なスペック
製品名 VALUESTAR G タイプTX
CPU Pentium 4 630/640/660/Celeron D 340J(セレクションメニュー)
チップセット Intel 915G
メモリ DDR2-533 SDRAM 256/512/1024/2048MB(セレクションメニュー)
HDD シリアルATA 160/200/250/400GB(セレクションメニュー)
追加HDD シリアルATA なし/160/200/250/400GB(セレクションメニュー)
光学ドライブ CD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブ/DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ(セレクションメニュー)
グラフィックス機能 チップセット内蔵/ATI RADEON X600 PRO搭載PCI Exporess x16ビデオカード(セレクションメニュー)
通信 Ethernet(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、無線LAN:なし/IEEE 802.11a/b/g準拠(セレクションメニュー)、ファクスモデム:なし/V.90準拠56kbpsモデム(セレクションメニュー、デジタル放送選択時は必須)
サウンド チップセット内蔵
インターフェイス PCI Expressx16×1、PCI Expressx1×1、PCI×3、USB 2.0×5、IEEE1394(4ピン)×2&トリプルメモリースロット&PCカードスロット(セレクションメニューで追加可、TV機能選択時は必須)
サイズ 幅173×奥行き450×高さ380mm(ラジエータ含む)
重量 約16Kg(構成による)
搭載OS Windows XP Home Edition SP2/Windows XP Professional SP2(セレクションメニュー)

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