メディアの選択は目的に合わせて
映像の記録は冒頭で触れたとおりDVDに準拠した方式(MPEG-2)で、記録フォーマットはDVD-VideoとDVD-VR、DVD+VRをサポート。記録メディアについては、8cmのDVD-R、DVD-RWおよびDVD+RWの3種類に対応する。なお、これらの記録フォーマットと記録メディアは、以下のようにそれぞれ異なる特徴を持つ。
記録フォーマット
- DVD-Video
- 市販のDVDプレーヤーをはじめさまざまな機器で再生可能
- DVD-VR
- 映像の簡易編集が可能
- DVD+VR
- DVD+RW用のビデオモードでDVD-Videoとの互換性が高い
記録メディア
- DVD-R
- 再生互換性が高い
- DVD-RW
- DVD-VRで記録での記録に対応
- DVD+RW
- 映像をDVDプレーヤーなどで再生する場合でも、ファイナライズ(記録メディアをDVDプレーヤーなどで視聴する際に必要な処理)を実行しなくてすむ
このように、記録フォーマットと記録メディアは、撮影する目的などに応じて使い分けることになる。といってもこれは別に難しいことではなく、再生互換性を重視するならDVD-RにDVD-Videoで記録し(そもそもDVD-RではDVD-Videoしか選べないため選択肢はひとつしかない)、メディアを繰り返し使いたいのならDVD-RWやDVD+RWで――ということだ。詳しくは表をご覧いただきたい。
記録メディア | ファイナライズ後の追記 | ファイナライズ | 対応記録フォーマット |
---|---|---|---|
DVD-R | × | 必要 | DVD-Video |
DVD-RW | ○ | 必要 | DVD-Video/DVD-VR |
DVD+RW | ○ | 不要 | DVD+VR |
映像の符号化フォーマットはMPEG-2 Videoで、サポートするフレームサイズは720×480ドットとなっている。設定可能なビットレートは9/6/3Mbps(いずれもVBR)で、DCR-DVD403における3種類の記録モード、HQ(高品質)/SP(標準)/LP(長時間)にそれぞれ対応する。メディアに記録できる時間は、HQで約20分、SPでは約30分、LPは約1時間だ。ビットレートが可変なので、実際に記録可能な時間は映像の状態により異なってくる。なお、これは片面のみのメディアの場合で、両面メディアをフルに使用するケースではこの倍の時間の記録に対応する。ちなみに記録モードの目安としては、スポーツなど動きの激しい映像はHQ、比較的動きの少ない映像にはSPが向く。LPはビットレートが低くブロックノイズの発生リスクが高いため、使うことはまずないだろう。
本体左側面。記録メディアを格納するDVDドライブは、シルバーのリングを中心とする部分にある。液晶ビューファインダーのある側の上部にはACアダプタを、下部にはLANC対応のリモートコントローラを接続するコネクターが隠れている。 |