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エプソンダイレクト、GeForce Go 6600やExpressCardなど、最新スペック満載のハイエンドノート『Endeavor NT9000Pro』を発売

2005年03月01日 12時10分更新

文● 編集部 小西利明

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デスクトップパソコン用ディスプレーをしのぐ1920×1200ドットの15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載した『Endeavor NT9000Pro』 15インチで1400×1050ドットの液晶ディスプレーを搭載するモデル。ボディーサイズは等しい
デスクトップパソコン用ディスプレーをしのぐ1920×1200ドットの15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載した『Endeavor NT9000Pro』15インチで1400×1050ドットの液晶ディスプレーを搭載するモデル。ボディーサイズは等しい

エプソンダイレクト(株)は1日、最新チップセットや最新グラフィックスチップ“GPU”を搭載したハイエンドノートパソコンの新製品『Endeavor NT9000Pro』(以下NT9000Pro)を発表、同社ウェブサイトにて受注を開始した。

NT9000Proは同社のノートパソコンの最上位に位置するハイエンドモデルで、最新のハードウェアスペックが凝縮された製品だ。CPUとチップセットには、インテル(株)が1月19日に発表した最新のPentium MとIntel 915PM Expressチップセット(コード名“Alviso”)を採用している。メモリーには高速なDDR2 533を、デュアルチャネル構成で搭載する。CPUやメモリーなどのコンポーネントは注文時に種類を選択可能であり、CPUは最高でPentium M 770-2.13GHz、メモリーは2GBまで選択できる。

Intel 915PM ExpressはPCI ExpressインターフェースやシリアルATA HDDに対応する点が大きな特徴で、NT9000Proはその特徴を引き出したパーツ構成を取っている。搭載ビデオチップにはこれまた最新の、米エヌビディア社製『GeForce Go 6600』を採用。128MBのビデオメモリーも搭載していて(独自仕様のコネクターで接続)、ノートパソコンとしては最高クラスのグラフィックス性能を発揮する。また搭載するHDDもシリアルATAインターフェースのドライブとなっている。

さらにNT9000Proには、“ExpressCard”と呼ばれる新しいノートパソコン用の拡張インターフェースも搭載している。PCI Expressのノートパソコン版インターフェースで、PCIベースの既存のPCカードインターフェースを置き換えるものである。Intel 915PM/GM Expressチップセットを採用するノートパソコンはすでに多数発表されているが、ExpressCardスロットを搭載する製品は、まだごく少数である。NT9000ProのExpressCardスロットは、幅34mmと幅54mmの2種類のサイズのカードに対応する。現在ではまだExpressCardスロット用カードは市販されておらず、同社のオプションにも予定はないが、高速転送能力を生かしたGigabit EthernetカードやTVチューナーカードなどの登場が期待されている。将来の拡張につながるインターフェースをいち早く搭載している点は注目に値する。また通常のPCカードスロットも備えるほか、USB 2.0ポートを5ポート装備するなど、ノートとしては拡張性が高い。

本体左側面に並ぶカードスロット。左側下段がExpressCardスロットで、右側はPCカードスロット 背面にはUSB 2.0ポートが4つ並んでいる。もう1ポートは左側面
本体左側面に並ぶカードスロット。左側下段がExpressCardスロットで、右側はPCカードスロット背面にはUSB 2.0ポートが4つ並んでいる。もう1ポートは左側面

搭載する液晶ディスプレーは、15インチのSXGA+(1400×1050ドット)と15.4インチWUXGA(1920×1200ドット)の2種類から選択できる。デスクトップパソコン付属の液晶ディスプレーがハイエンド製品でもSXGA解像度(1280×1024ドット)なのに対して、解像度で大きく上回るWUXGAはさすがに広く、広大な画面で快適にアプリケーションを使える。大型の液晶ディスプレーを搭載したため新規に開発されたボディーのサイズは大きく、幅357×奥行き276×高さ35mm。重さも3.1kgもあるので、デスクトップ代替ノートとして使用が中心となるだろう。内蔵リチウムイオン充電池によるバッテリー駆動時間は約4時間(JEITA測定法1.0)と、デスクトップ代替ノートとしては長めだ。キーボードは19mmピッチ、ストローク3mmと、デスクトップパソコン並みの広さを確保している。ワイド液晶ディスプレーに合わせて、タッチパッドに縦横比16対9の横長のものを採用している点も珍しい特徴だ(15インチディスプレーモデルでもタッチパッドは横長である)。

WUXGAの解像度はさすがに広く、複数のウィンドウを開いての操作も快適だ。ドットピッチが細かいので、アイコンはかなり小さく感じる
WUXGAの解像度はさすがに広く、複数のウィンドウを開いての操作も快適だ。ドットピッチが細かいので、アイコンはかなり小さく感じる

価格はパーツ構成によって異なるが、Pentium M 730、メモリー512MB、15インチ液晶ディスプレー、付属ソフトをOSとウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2005 OEM版』などに限った最も安価な構成とした場合、価格は16万8000円。直販メーカーならではの価格の安さも魅力である。

Endeavor NT9000Proの主なスペック
CPU Pentium M 730-1.60GHz/740-1.73GHz/750-1.86GHz/760-2GHz/770-2.13GHz
チップセット Intel 915PM Express
メモリー DDR2 533 512MB/1GB/2GB
グラフィックス NVIDIA GeForce Go 6600
液晶ディスプレー 15インチ1400×1050ドット/15.4インチ1920×1200ドット
HDD SATA 40GB/60GB/80GB
光ディスクドライブ 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ(DVD+R DL 最大2.4倍速書き込み、DVD±R 最大8倍速書き込み、DVD±RW 最大4倍速書き換え、DVD-RAM 最大5倍速書き換え、CD-R 最大24倍速書き込み)/DVD/CD-RWコンボドライブ(CD-R/RW 最大24倍速書き込み/換え、DVD-ROM 最大8倍速読み込み)
スロット ExpressCard/34&54×1、PCカード TypeII×1、SDカード/MMC/メモリースティック用スロット×1
通信 IEEE 802.11a/b/g(オプション)、10/100/1000BASE-T、V.92 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×5、IEEE 1394、アナログRGBディスプレー出力、Sビデオ出力、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力など
サイズ(W×D×H) 357×276×35mm
重量 約3.1kg
OS Windows XP Professional SP2/Windows XP Home Edition SP2

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