続いてこのページでは、ATI RADEON 9200SEおよびGeForce FX5200搭載のファンレスカード6枚をまとめて紹介する。さらに、RADEON 9800XT搭載カードの準ファンレス化した製品も紹介する!
Aeolus FX5200-DV128LP
2枚のLowProfileブラケットを同梱
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AOpen「Aeolus FX5200-DV128LP」 | | コネクタ部分 |
- メーカー名
- AOpen
- 価格
- 8500円前後(実売価格)
GeForceシリーズのローエンドチップ「GeForce FX5200」を搭載したファンレスカード。クロックは定格のコア250MHz/メモリ160MHz(DDR320)。LowProfile用ブラケットはデジタル/TV出力とアナログ用の2枚を標準で同梱しており、同時利用も可能。
Aeolus FX5200-DV128LPの主なスペック |
製品名 |
Aeolus FX5200-DV128LP |
メーカー |
AOpen |
ビデオチップ |
GeForce FX5200 |
ビデオメモリ |
128MB |
インターフェイス |
AGP |
コアクロック |
250MHz |
メモリスピード |
320MHz |
メモリバス幅 |
64bit |
コネクタ |
デジタル、アナログ、TV出力(S端子) |
ボードサイズ |
164(幅)×62(高さ)mm |
ヒートシンク高(上/下) |
約13mm/0mm |
LowProfileコネクタ |
デジタル、TV出力(S端子)/アナログ |
主な付属品 |
ビデオ変換アダプタ(S→RCA) |
主な付属ソフト |
CRAZY TAXI |
XIAi-9200SE-DV128LP
安価ながらデジタル→アナログ変換アダプタが付属
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XIAi「XIAi-9200SE-DV128LP」 | | コネクタ部分 |
- メーカー名
- InnoVISION
- 価格
- 6500円前後(実売価格)
XIAiブランドから販売されているLowProfile対応のRADEON 9200SE搭載カード。シンプルなカードでクロックはコア250MHz/メモリ165MHz(DDR330)と定格。デジタル→アナログ変換アダプタ、日本語マニュアルなどが付属する。
XIAi-9200SE-DV128LPの主なスペック |
製品名 |
XIAi-9200SE-DV128LP |
メーカー |
XIAi |
ビデオチップ |
RADEON 9200SE |
ビデオメモリ |
128MB |
インターフェイス |
AGP |
コアクロック |
200MHz |
メモリスピード |
330MHz |
メモリバス幅 |
64bit |
コネクタ |
デジタル、アナログ、TV出力(RCA) |
ボードサイズ |
168(幅)×59(高さ)mm |
ヒートシンク高(上/下) |
約13mm/0mm |
LowProfileコネクタ |
デジタル、TV出力(RCA) |
主な付属品 |
ビデオケーブル(RCA) |
主な付属ソフト |
- |
R92SE-CDT-A128D
LowProfile対応のプレーンなカード
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ASKセレクト「R92SE-CDT-A128D」 | | コネクタ部分 |
- メーカー名
- ASKセレクト
- 価格
- 7000円前後(実売価格)
アスクが同社オリジナルの「ASKセレクト」ブランドとして販売しているRADEON 9200SE搭載ビデオカード。製造元は台湾のPowerColor。LowProfile対応のコンパクトなカードで、LowProfile用のブラケット(デジタル/TV出力)が付属する。
R92SE-CDT-A128Dの主なスペック |
製品名 |
R92SE-CDT-A128D |
メーカー |
ASK Select |
ビデオチップ |
RADEON 9200SE |
ビデオメモリ |
128MB |
インターフェイス |
AGP 8X |
コアクロック |
200MHz |
メモリスピード |
330MHz |
メモリバス幅 |
64bit |
コネクタ |
デジタル、アナログ、TV出力(RCA) |
ボードサイズ |
168(幅)×59(高さ)mm |
ヒートシンク高(上/下) |
約11mm/約0mm |
LowProfileコネクタ |
デジタル、TV出力(RCA) |
主な付属品 |
ビデオケーブル(RCA) |
主な付属ソフト |
WinDVD、WinCreator2、WinRip2 |
ATIのフラッグシップモデルを準ファンレス化
RADEON 9800XT ULTIMATE Edition
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SAPPHIRE「RADEON 9800XT ULTIMATE Edition」 | | コネクタ部分 |
- メーカー名
- SAPPHIRE
- 価格
- 6万8000円前後(実売価格)
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ヒートシンクのボリュームは前約30mm、後約20mm。当然ながら隣接するPCIスロットは利用できない。 |
SAPPHIREの「RADEON 9800XT ULTIMATE Edition」は、完全なファンレスではないが、準ファンレスの新製品ということで紹介しておこう。同社のULTIMATE Editionシリーズは高性能なビデオカードをファンレス化したシリーズとして人気があるが、さすがにATIのフラッグシップGPUである「RADEON 9800XT」では完全なファンレスとはいかなかったようだ。
カードを物々しく覆うヒートシンクはZALMAN製の「ZM80C-HP」と同等品。そして、ZM80C-HPのオプションとして販売されている80mm角のファン「ZM-OP1」相当品を同梱しており、使用時にはユーザーが自分で装着する必要がある。ZM-OP1は、付属の四つ又電源変換アダプタを介して接続するが、接続するコネクタによって静音モード(+5V駆動)とノーマルモード(+12V駆動)の2種類で利用可能だ。
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ペリフェラルコネクタの供給電流を+12V系(黄色)と+5V系(赤色)に分けるアダプタ。赤色のほうに接続すれば静音モードとなる。 |
現在入手困難になっている下位モデルの「RADEON 9800PRO ULTIMATE Edition」はヒートシンクのみのファンレス。本製品でもファンレスで動作を試してみたところ、FinalFantasy XI OfficialBenchmark2の無限ループを1時間半以上続けても、おかしな挙動を示すようなことはなかった。ただ、ヒートシンク表面の温度は80℃近くにも達していたためこの状態で常用するのは危険だ。やはりファンは利用したほうがいいだろう。ケースのクリアランス等の問題もあるので一概にはいえないが、よほど過酷な状況でない限りは静音モードで十分だろう。
騒音計は扶桑理化製品の「SD2200」を利用。静音モードでの静粛性は文句なしだが、ノーマルモードでは少々耳障りな印象だった。
ファンレス | 34~35dB |
静音モード(5V) | 36~37dB |
ノーマルモード(12V) | 47~48dB |
RADEON 9800XT ULTIMATE Editionの主なスペック |
製品名 |
RADEON 9800XT ULTIMATE Edition |
メーカー |
SAPPHIRE |
ビデオチップ |
RADEON 9800XT |
ビデオメモリ |
128MB |
インターフェイス |
AGP |
コアクロック |
412MHz |
メモリスピード |
734MHz |
メモリバス幅 |
256bit |
コネクタ |
デジタル、アナログ、TV出力(S端子) |
ボードサイズ |
168(幅)×98(高さ)mm |
ヒートシンク高(上/下) |
約30mm/約20mm |
LowProfileコネクタ |
- |
主な付属品 |
ビデオ変換アダプタ、デジタル→アナログ変換アダプタ、ビデオケーブル2本、電源分岐ケーブル |
主な付属ソフト |
TOMB RAIDER、REDLINE、PowerDVD、HALF-LIFE2(クーポンのみ) |
ファン付きカードを「笊化」してファンレスに!
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「ZM80C-HP」 |
ZALMANの「ZM80C-HP」は、高性能GPUを搭載したビデオカードをファンレス化するためのヒートシンクキットだ。同社からは、これまでも同様の製品が発売されており、ネット上の掲示板などでは、ZALMANのキットを使ってファンレス化することを「笊化(ざるか)」と呼んでいる。
このZM80C-HPは、SAPPHIREの9800XT ULTIMATE Editionに使われているものと同等品。これに取り付けて利用する80mm角の外付けファン「ZM-OP1」も単体販売されている(実売1200円前後)。一般的なRADEON 9800XT搭載カードは5~5.5万円くらいで購入できるから、SAPPHIREの製品より1万円~1万5000円ほど安価に同等品を組み立てることができる。また、9800XTに限らず、市販のファンレス製品が少ないGeForce FX系のカードをファンレス化する用途にも使えるだろう。
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「ZM-OP1」 |
もっとも、ビデオカードから標準のクーラーを取り外す作業は改造にあたり、その時点でメーカーの保証は受けられなくなる。装着はあくまでも自己責任で行っていただきたい。ZM80C-HPは部品も多く、取り付け作業は決して簡単とはいえないので、下手をしたら5万円クラスの高級カードを無駄にしてしまうというリスクも頭の片隅に入れたうえで行ってほしい。なお、ZALMANのWebページによると、RADEON 9800ProではZM-OP1の利用が推奨されており、GeForce FX5800またはそれ以上のモデル、およびMatrox ParheliaではZM-OP1が必須となっている。