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ファンレスビデオカード特集 Vol.3

ファンレスビデオカード特集 Vol.3

2005年01月06日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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ファンレスビデオカード特集 Vol.3

 ここでは、今回取り上げたファンレスビデオカードのベンチマークテスト結果を掲載する。テスト環境は別掲のとおり。参考までにいくつかファンレスでない新旧カードの結果も含めて掲載しているので買い換えなどの参考にしてほしい。

図1 FinalFantasy XI Vana'diel Bench2(LOW)の結果 図2 FinalFantasy XI Vana'diel Bench2(HIGH)の結果
図1 FinalFantasy XI Vana'diel Bench2(LOW)の結果図2 FinalFantasy XI Vana'diel Bench2(HIGH)の結果

 スクウェア・エニックスの「FinalFantasy XI Official Benchamark2」ではLOW(低解像度)とHIGH(高解像度)の2つを計測したが、より実際のゲームでの感覚に近いのはHIGHのほうだろう。高解像度でそこそこ良好な画質でプレイするにはHIGHで3000以上というのが1つの目安になっている。この基準でいくと実用レベルはGeForce 5700LE搭載のTornado FX5700LEまで。それ以下のRADEON 9600クラスの64bit品、GeForce FX5500あたりでは足りないということになる。また、GeForce4 Ti4800やTi4800SEなどを搭載した旧世代ビデオカードの成績も意外に良い。

図3 3DMark2001SE Build330(1024×768ドット/32bitカラー)の結果
図3 3DMark2001SE Build330(1024×768ドット/32bitカラー)の結果

 図3は、Direct X8.1対応のベンチマークテスト「3DMark2001SE(Build330)」の結果だ。こちらではFFXIよりも全般的にGeForce系が高く出ている。どちらかといえばビデオカードへの負荷が軽いテストが多く、クロックに依存するところが大きいのだろう。旧世代のGeForce4カードの成績もやはり良いが、これはDirectX8.1ベースのゲームではよくあること。流れの速い業界のなかにいると、これらはかなり古い過去の存在のようにも思えてしまうが、必ずしも新しいカードのほうが速いというわけではない。ファンレスカードはミドルレンジ以下の製品が多いこともあり、買い換えの際には注意してもらいたい。

図4 3DMark03 Build340(1024×768ドット/32bitカラー)の結果
図4 3DMark03 Build340(1024×768ドット/32bitカラー)の結果

 図4は、Direct X9対応のベンチマークの代表である3DMark03(Build340)の結果。Direct X9に対応していない旧世代のカードは実行できないテストもあり、大きくスコアを落としている。ただ、Direct X9対応のカードでも、格好がついているのはSAPPHIREのRADEON 9600XT ULTIMATE EditionやMSIのFX5600VTD128OC-Jくらい。大掛かりな冷却システムを持たない一般のファンレスカードには少々荷が重い印象だ。

テスト環境

CPU
Pentium 4-3GHz
マザーボード
AOpen UX4SG-1394(Intel 865G)
メインメモリ
PC3200 DIMM 512MB
HDD
Barracuda SATA IV(160GB)
OS
Windows XP Professional 日本語版(SP1)
デバイスドライバ1
CATALYST 4.3(ATI)
デバイスドライバ2
FORCEWARE 56.72(NVIDIA)
図5 実測消費電力比較
図5 実測消費電力比較

 図5は、各カードを利用中のシステム全体の消費電力をサンワサプライのワットチェッカーで実測したものである。負荷時の数値はFFXIと3DMark2001SEの実行中の表示数値を書き留め、だいたいの平均値を出したもの。システムの消費電力は負荷やOSの状態によってかなり激しく変動するので、多少おおざっぱな集計になっており、数W程度の差はあまり気にしないでもらいたい。全体の傾向としていえることは、アイドル時の消費電力はほとんど変わらないということ。そして、負荷時の消費電力はやはり性能に比例して高くなっている。また、旧世代チップはプロセスルールが古いこともあり、全体的に消費電力が大きいという傾向も見て取れる。


GPUの定格クロックと「地雷」

 ATIやNVIDIAのGPUは、機能がまったく同じで、コア/メモリのクロックの違いのみで名前を変えたりしているものも多い。だが、実際には名前が変わっていなくとも実装段階でクロックを変更して製品化されている(あるいは歩留まりなどの製造の関係上、例外的に低クロック品としてボードベンダに供給されている)ものも少なくなく、ユーザーを混乱させている。

 インターネット上の掲示板などでよく使われている「地雷」というのは、搭載チップ名などでは判断しきれないマイナス要素のこと。具体的に「64bit地雷」、「低クロック地雷」などと呼ばれるが、ファンレスカードは地雷を踏みやすいので、性能を気にする方は特に注意して確認してから購入する必要がある。基板面積の狭いLowProfileカードは、どうしてもバス幅を128bitにするには技術的なハードルがあるのだろう。何も記載されていなくともまず64bitだと思ったほうがいい。また、低クロック地雷としては、ビデオメモリが256MBの低価格製品はメモリスピードが低くされていることが多い。

表 各GPUの定格仕様(スペックや備考欄は原稿執筆時点でのもの)
メーカー名チップ名コアクロックメモリスピードメモリバス幅製造プロセス備考
ATIRADEON 9800XT412MHz730MHz256bit0.15μm
RADEON 9800PRO380MHz700MHz256bit0.15μm
RADEON 9600XT500MHz600MHz128bit0.13μm
RADEON 9600PRO400MHz600MHz128bit0.13μm絶滅近し
RADEON 9600325MHz400MHz128bit0.13μm64bit品あり
RADEON 9600SE325MHz400MHz64bit0.13μm
RADEON 9200PRO275MHz550MHz128bit0.15μmほぼ絶滅
RADEON 9200250MHz400MHz128bit0.15μm64bit品あり
RADEON 9200SE200MHz330MHz64bit0.15μm
NVIDIAGeForceFX 5950 Ultra475MHz950MHz256bit0.13μm
GeForceFX 5900400MHz850MHz256bit0.13μm
GeForceFX 5900XT390MHz700MHz256bit0.13μm
GeForceFX 5700 Ultra475MHz900MHz128bit0.13μm
GeForceFX 5700425MHz500MHz128bit0.13μm
GeForceFX 5700LE250MHz400MHz128bit0.13μm?未発表
GeForceFX 5500270MHz400MHz128bit0.15μm?未発表
GeForceFX 5200 Ultra325MHz650MHz128bit0.15μmほぼ絶滅
GeForceFX 5200250MHz500MHz128bit0.15μm64bit品多し

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