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LaVie G タイプN

LaVie G タイプN

2004年12月03日 00時00分更新

文● 宇野 貴教

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 スタンドでの使用、NEC Direct限定1000台販売の“ディープワインレッド”カラーなど、デザイン面でも非常に特徴的なLaVie G タイプN。ファッションの一部にもなるスタイリッシュな本機のデザインの“生い立ち”を探るべく、デザインを担当した(株)NECデザインのエキスパートデザイナー、勝沼 潤氏にお話を伺った。

[ASCII24] LaVie G タイプN(店頭モデルのLaVie N)をデザインコンセプトはどのようなものでしょうか?
[勝沼氏] “N”の企画上のコンセプトは“フリースタイルノート”で、ユーザーの日々の生活の中で“自由なスタイルで使える”ことを目指しています。このことから、デザインする上では、“お気に入りの空間で自由に暮らす、お気に入りのカフェでスマートに振舞う。そんな、あなたの生活に心地よく寄り添う 「LaVie N」”というフレーズをテーマにしてデザインしました。ごく自然に使うことができて、さっぱりとしたきれいさを持つデザインとして、“Natural and Neat”をキーワードにしてデザインしました。
[ASCII24] デザインを進める上でイメージしたユーザー層は?
[勝沼氏] 製品の企画上は、20代のデザインやインテリアに敏感な層を想定しました。家の中でも外でも、“パソコンを使う”と気張らず、気楽な気持ちで自由に使ってもらいたいとの思いを込めています。デザイン面では、プライベートな空間――これは“部屋”ではなく、文字通り空間。部屋に限定せず、家の中でも自由に――好きなところで、好きなスタイルで自由に使う、とか、さらにナチュラルメイクと小奇麗なスタイルで外に出てカフェでくつろぎながら使う、といった使用シーン、生活シーンを望んでいる人をイメージしました。
[ASCII24] スタンドに置くというスタイルがユニークですね。
[勝沼氏] “N”では、ユーザーの生活にいつも心地よく寄り添うパソコンとして製品を企画しましたが、日常生活の中では、パソコンを“フルに使っていない”時間もあるわけです。スタンドはそんなときのデザインを念頭に置いてデザインしました。机のなかにしまいこむのではなく、机の上に飾りたくなるような存在を目指して、本体液晶ディスプレー部分を開けた状態でも、閉じた状態でも違和感なくマッチするデザインを目指しました。
[ASCII24] デザインする上でこだわった部分や、デザイン性と機能性の両立などで苦労した点はありますか?
[勝沼氏] スタンドとの組み合わせでは携帯電話のようなフリーな使い方を意識しました。線(ケーブル)でつながれていない状態を作り出し、より自由に、より気軽に扱えるようにするために、ロック機構を無くし、乗せるだけでセットできるようなデザインにしています。また、スタンド部分にも液晶ディスプレーのオープンボタンを付けて、本体のオープンボタンとの連動で、スタンドに本体を乗せた状態でも開閉が可能にしたのもこだわった点のひとつ。透明素材を使うことで、本体を十分にサポートできるサイズでありながら威圧感のない形にしているといった工夫をしたうえで、フロントに向かって大きな曲面をつけることで本体フロントスピーカのサウンドリフレクターとしての機能も持たせています。

“N”のデザインは、全体イメージからディテールまでキレイに仕上げた上で、ユーザーが、ごく自然に使えるような配慮をデザイン――これはユニバーサルデザインへの配慮を含めてですが――することにより、使っているユーザー、使っているシーンがキレイに、スマートに見えるように、という想いをこめてデザインしました。
[ASCII24] スタンドに載せたままでも操作できるという形態は、デザイン面から検討されたものでしょうか、それとも機能面から先に検討されてのデザインでしょうか?
[勝沼氏] ここについては、まず「“しまう”だけのスタンドでは面白みがない」というところからスタートし、充電機能があり、パソコンの駆動が可能な電力が供給可能なスタンドなのだから、スタンドに載せた状態での便利な使い方ができないかを考えました。そこで、キーボードをあまり必要としない場合が多いウェブブラウジングやDVD視聴ができたらといいねいうことになり、“フルにパソコンとして使っていない時”のスタイルとして机の上に飾りたくなるような存在にするだけでなく、インスタントプレイ機能などを搭載することで気軽に使えるようにしました。


[ASCII24] NEC Directモデル限定カラーの“ディープワインレッド”カラーですが、この色を限定カラーとして選ばれた理由を教えてください。
[勝沼氏] 私たちは、“N”をファッションの一部と考えて、ユーザーがどこでも連れて行き、ユーザーがスマートに見られるようなデザインを目指しています。このディープワインレッドは、パソコンとして考えると異色の色相ですが、ファッショングッズやコスメといったものでは、“エレガントでスマートな色”としてよく使われています。そこで、“N”で従来のパソコン関連製品にはないエレガントなイメージを表現するため、深みのある独特の塗装を施したディープワインレッドを選びました。また、ほかの2色とはコアターゲットを少し変えて考えており、よりエレガントでリッチなイメージを求めるユーザーをイメージしてデザインしています。
[ASCII24] 本日はご協力ありがとうございました。


“NEC Direct”で購入情報を確認する。ロゴをクリックするとNEC Directの当該製品ページに移動します

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