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VMware、運用ポリシーの適用が可能な仮想プラットフォームソフトウェア『VMware ACE 日本語版』を発売

2004年11月09日 21時48分更新

文● 編集部 内田泰仁

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ヴイエムウェア(株)は9日、企業でのデスクトップ環境管理とセキュリティーの強化を図った仮想プラットフォームソフトウェア『VMware ACE 日本語版』を年内に発売すると発表し、同日に記者向けの製品発表会を開催した。製品名中の“ACE”は“Assured Computing Environment(保障されたコンピューティング環境)”の略で、VMwareによる仮想プラットフォームにさまざまな運用ポリシーを適用することにより、セキュアーな環境を実現するという。

『VMware ACE 日本語版』による仮想プラットフォーム(OSはWindows XP Professional)をWindows上で使用している画面

『VMware ACE 日本語版』は、仮想ワークステーション『VMware Workstation』や仮想サーバー『VMware ESX Server』および『VMware GSX Server』と同カテゴリー製品となる仮想プラットフォームソフトで、OS/アプリケーション/各種データ/ネットワーク/デバイスなどを含むデスクトップ環境を仮想化し、1台のマシン上で複数の作業環境の運用を可能にする。今回の製品は、企業などの一般ユーザー向けにデスクトップ環境を提供するものとなる。

米ヴイエムウェアのCTOで会社設立メンバーの1人、エドワード・ブニョン氏

製品発表会で概要を説明した米ヴイエムウェア(VMware)社の最高技術責任者(CTO)のエドワード・ブニョン(Edward Bugnion)氏によると、近年各企業内のクライアントマシンでは

  • ビジネスと個人のアプリケーションやデータの混在
  • 随時接続のモバイルパソコンの増加
  • 雇用/所属形態の異なるスタッフ(正社員/契約社員/パートナーなど)が混在

といった状況が広まっており、セキュリティー対策やクライアントマシン管理における課題となってきているという。

企業のコンピューティング環境が持つ管理上の課題ヴイエムウェアの製品戦略の基本

同社では基本的な製品戦略として、

エンタープライズサーバーコンピューティング
コンピューティング/ネットワーク/ストレージをカバーする抽象レイヤー、仮想ランタイムサービスを提供。サードパーティー介入のためのオープンプラットフォームを採用
開発/テストの自動化
開発/テストチームが協業するためのインフラを提供。仮想プラットフォームにより、ワークステーションとサーバー環境の融合を実現
エンタープライズデスクトップ
ゲストワーカー/在宅勤務者/モバイルユーザーにも展開可能な安全なコンピューティング環境の提供。管理者に対しては、セキュリティー/プロビジョニング/監査サービスを提供

の3つのベクトルを挙げており、前述のような問題を解決するため、企業でのクライアントマシンとなる仮想プラットフォームに対して“Assured Computing Environment(保障されたコンピューティング環境)”というコンセプトを導入し、セキュリティーや管理性の向上を図り、コスト効率の改善を提供するという。

仮想プラットフォームの作成~展開の流れ。VMware ACEでは、作成する仮想プラットフォームに対して、運用ポリシーを適用することができるのが特徴

『VMware ACE 日本語版』では、仮想プラットフォームを管理ツールの“VMware ACE Manager”上で作成する際、環境に含まれるOSやアプリケーションなどに、仮想プラットフォーム自体やOS、ネットワークなどの運用ポリシーを追加可能となっている。作成した仮想プラットフォームは、Windowsなどの一般的なアプリケーションのインストールと同様の動作で導入可能な導入パッケージ(“VMware ACE Manager”上でCD/DVDメディアに出力することも可能)となっているため、クライアントユーザーへの標準環境の展開や運用ポリシーの徹底が容易だという。

仮想プラットフォームの導入用パッケージ。Windowsアプリケーションのようなインストーラーを利用して各人のマシンに導入するVMware ACE Managerのポリシー設定画面。仮想プラットフォームの基本設定のほか、これに含まれるOSやネットワークなどの運用ポリシーも設定可能

また、本製品には“VRM(Virtual Rights Management)”技術と呼ばれる環境制御/保護機能が搭載されており、仮想プラットフォームのセキュリティー/ネットワーク/システム構成の設定や、作成したパッケージに対する使用期間やコピー防止、暗号化処理の設定が可能となっている。これにより、

  • ルールに基づいたネットワークアクセス
  • クライアントユーザーによる不正な設定変更の防止
  • クライアントユーザーによる配付パッケージのコピー禁止

といったセキュリティー対策が可能だという。また、仮想プロットフォーム利用時の認証管理では、マイクロソフトのディレクトリーサービス“Active Directory”との連携も可能。

なお、現在のバージョンで仮想プラットフォームに導入可能なOSはWindowsのみ。Linuxなど他のOSに関しては、今後のバージョンアップなどにより対応していきたいとしている。

冒頭に挨拶を行なったヴイエムウェア(株)代表取締役兼アジアパシフィック地域代表のジェイムズ・レノックス(James Lenox)氏。初の日本語ローカライズ製品となる『VMware ACE 日本語版』について、「多くの日本のカスタマーやパートナーの協力によるもの」と謝意を表したヴイエムウェアの製品群。大きく3ジャンルに分類されている

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