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コーエー、故黒澤明氏原案の映画『鬼』(仮題)の制作を発表、映画を核として次世代プレイステーション用ゲームなども制作――映画の監督・脚本は黒澤久雄氏

2004年10月28日 21時50分更新

文● 編集部 小西利明

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映画『鬼』の監督・脚本(共同)を担当する黒澤久雄氏(右)と、プロデューサー・脚本(共同)を担当するシブサワ・コウ氏(左)
映画『鬼』の監督・脚本(共同)を担当する黒澤久雄氏(右)と、プロデューサー・脚本(共同)を担当するシブサワ・コウ氏(左)

ゲームソフト開発・販売大手の(株)コーエーは28日、映像作品制作などを手がける(株)黒澤プロダクション、(株)シブサワコウプロダクションと共同で、故黒澤明氏の遺稿を元にした戦国乱世を舞台とした映画『鬼』(仮題)を制作、同作品を核としたゲームなどのエンターテインメント作品をメディアミックス展開することを発表した。映画は2005年夏より制作を開始し、2006年の公開を目指す。映画制作・ゲーム制作を含めたプロジェクトの総制作費は30億円(映画制作10億円、ゲーム制作10億円)。映画の興行収入やゲームの売り上げを含めた総売上は、ワールドワイドで約100億円を見込む。

会の冒頭で同社代表取締役会長の襟川恵子氏は、『鬼』の企画の始まりについて、「2001年の12月に故黒澤明氏の御子息である黒澤久雄氏より、『鬼』をアニメ化したいという話が持ちかけられた。しかし黒澤氏の話を聞くうちに、これはアニメではなく実写でやりたいということになった」と語った。『鬼』のゲームについては、“世界で初めて制作を発表される次世代プレイステーション用ゲーム”であるとした。そして「黒澤久雄氏の感性と、良質のコンテンツを作り出すコーエーの制作管理のノウハウを融合することで、より多くのお客様に受け入れていただける、心を豊かにするコンテンツを創出できると考えている」として、映画を核に同社の目指す“総合エンターテインメント・コンテンツ・プロバイダー戦略”を展開することを表明した。



コーエー代表取締役会長の襟川恵子氏 『鬼』は映画やゲームに加えて、書籍や携帯電話向けコンテンツ、フィギュアのようなグッズなど、メディアミックス展開を行なう
コーエー代表取締役会長の襟川恵子氏『鬼』は映画やゲームに加えて、書籍や携帯電話向けコンテンツ、フィギュアのようなグッズなど、メディアミックス展開を行なう

続いて初の映画監督を務めることとなった黒澤久雄氏より、『鬼』の制作に至る裏話が披露された。もともとは黒澤久雄氏が10代の頃に、父である黒澤明氏に「金髪で眼の青い武者が大活躍をするというのは、おもしろいと思わないか。スティーブ・マックイーンでやってみたい」という話を聞かされていたことから始まるという。そして黒澤明氏が残していたシノプシス(あらすじ)を元に黒澤久雄氏が脚本を書き、「実写で撮るには日本語を話せる外人を探すのが大変だから、アニメーションでやるのが一番いいだろう」と、コーエーに持ち込んだのが発端とのことだ。そして「年はいっていますけど、(映画監督としては)一応新人ですので頑張ってやってみたいと思います」との抱負を述べた。

『鬼』で映画監督初挑戦となる黒澤プロダクション代表取締役の黒澤久雄氏。数々の黒澤明監督作品のプロデュースも手がけている
『鬼』で映画監督初挑戦となる黒澤プロダクション代表取締役の黒澤久雄氏。数々の黒澤明監督作品のプロデュースも手がけている

映画のあらすじについてはほとんど語られなかったが、戦国乱世の時代を舞台に、外国人を母に持つ金髪碧眼の武将がその異形故に“鬼”と呼ばれながらも、自らの運命を切り開いて戦いの中で活躍するというストーリーになるという。配役は決まっていないが、主人公となる金髪碧眼の武将とヒロイン役の女性については、一般公募によるオーディションを行なって決定するという。オーディションの応募受付は11月1日から11月30日まで。そのほかのスタッフについては、黒澤明監督作品を支えた通称“黒澤組”と呼ばれるベテランのスタッフが集まるとのことだ。

ゲームについては、対象プラットフォームである次世代プレイステーションが発表されていない段階でもあるため、具体的な内容については述べられなかった。コーエーで多数のゲームのプロデュースに携わり、『鬼』では映画のプロデューサーとゲームのゼネラルプロデューサーを兼任するシブサワ・コウ氏によると、同社の人気アクションゲーム『決戦』や『戦国無双』のようなアクション性を重視したゲームに、RPG的な成長の要素を盛り込んだものになるという。ゲームの発売は2006年の映画公開に合わせた時期になる。また次世代プレイステーション用ゲームだけでなく、携帯電話向けのゲームや関連書籍、音楽CD、グッズなどの販売も計画されている。

『信長の野望』以来、コーエーを代表するゲームを手がけるシブサワ・コウ氏。映画のプロデュースは初となる
『信長の野望』以来、コーエーを代表するゲームを手がけるシブサワ・コウ氏。映画のプロデュースは初となる

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