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コーエー、3D MMORPG『信長の野望 Online』の新バージョン『飛龍の章』を発表――中国でも2005年にサービス開始

2004年09月23日 04時20分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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『信長の野望 Online 飛龍の章』

(株)コーエーは22日、神奈川・日吉の本社オフィスで記者説明会を開催し、Windowsとプレイステーション2で展開している3D表示のMMORPG(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)『信長の野望 Online』のバージョンアップ版として『同 飛龍の章』を12月上旬に発売すると発表した。すでに信長の野望 Onlineをプレイしているユーザー向けの“アップグレードチケット”(バージョンアップ権)は2940円、新規ユーザー向けのパッケージ版は7140円(30日間無料プレイ可能)、継続してオンラインプレイするための利用料金“プレイチケット”は1260円(30日間)。なお、アップグレードチケットは専用ウェブサイト(PlayStation BBの“コーエー/GAMECITY”チャンネル、もしくはGAMECITY)で購入すると、次回信長の野望 Online起動時に自動的にアップデートファイルがダウンロードされる仕組みになっており、アップデートファイル単体でのメディア配布(販売)は行なわない。



中青創先軟件産業発展の董事長兼CEOの劉乃発氏と握手を行なうコーエーの代表取締役会長の襟川恵子氏
中青創先軟件産業発展の董事長兼CEOの劉乃発氏と握手を行なう、コーエーの代表取締役会長の襟川恵子氏

また、同時に中国のゲームソフト会社、中青創先軟件産業発展(TRANSOFT)社と提携し、中国市場(台湾・香港・マカオを除く)で『信長之野望 Online』(信長の野望 Online 飛龍の章)を2005年春にサービス開始すると発表した。サービス料金や販売形態などの詳細は未定。

コーエーの代表取締役会長の襟川恵子氏 ゲームプロデューサーのシブサワコウ氏
コーエーの代表取締役会長の襟川恵子氏ゲームプロデューサーのシブサワコウ氏

発表会には、コーエーの代表取締役会長の襟川恵子氏、ゲームプロデューサーのシブサワコウ氏、代表取締役社長の小松清志氏、ネットワークゲーム担当執行役員の松原健二氏、およびTRANSOFT社の董事長(会長)兼CEO(最高経営責任者)の劉乃発氏、社長兼COO(最高執行責任者)の傳強氏が出席し、新バージョンの特徴や概要、および中国市場への進出を決めた背景や意気込みなどを説明した。

ネットワークゲーム担当執行役員の松原健二氏 代表取締役社長の小松清志氏
ネットワークゲーム担当執行役員の松原健二氏代表取締役社長の小松清志氏

信長の野望 Onlineは、2003年6月にサービスを正式スタートし、会員登録数10万人、課金ユーザー5万5000人、最大接続人数2万2000人を数えるネットワークRPG。ゲームプロデューサーであるシブサワコウ氏は、自らも「夜は毎日2~3時間、土日は5~6時間もどっぷりはまって、会長(襟川夫人)からも白い目で見られているが、それくらい面白い」と信長の野望 Onlineのヘビーゲーマーぶりを語る。その上で、「これまでにも国を増やしたり機能追加を行ってきたが、1年3ヵ月ぶりに大幅な機能強化を図ることになった。戦国コミュニティーの世界を、今回の新バージョンでさらに広げて行きたい。すでにLv50(最高値)に達したキャラクターも出ているが、こういう人もさらに冒険の世界が広がるし、初心者も無理なく楽しめる。1人で気軽に遊びたい人からマルチプレイを存分に楽しみたい人まで、幅広く楽しめる新機能追加した」と新バージョン“飛龍の章”の開発コンセプトを語った。

飛龍の章の開発コンセプト
飛龍の章の開発コンセプト

具体的な内容を紹介した松原氏の話をまとめると、飛龍の章での機能強化ポイントは以下の3つに集約される。

成長要素を追加
従来ユーザー、特に高レベルプレイヤー向け
新機能や新仕様の導入
主に初心者や低レベルプレイヤー向け
1人で短時間に楽しめる新ダンジョンシステム
ライトゲーマー向け

レベルの上限が50から60に引き上げられ、新しい武器や防具、装備品などを揃える楽しみが追加された
レベルの上限が50から60に引き上げられ、新しい武器や防具、装備品などを揃える楽しみが追加されたという

成長要素については、レベルの上限を50から60に引き上げ、それにともないキャラクターが覚える“新技能”や、職業ごとにキャラクターの個性化が図れる“潜在能力”を用意。レベルの上限まで育てきったプレイヤーにもさらなる成長、戦闘の楽しみが生まれるという。また、新しい装備個所を追加し、“腕”“足”に防具をつけたり、“お守り”“紋所”といった新装備、兜を個性的に演出する“立物(たてもの、兜の正面に立てる装飾)”や新規武具などが追加された。戦術面でも、技能を鍛錬し続けることで大きな効果が得られる“流派システム”を導入。極めると自分の名前を冠した“奥義”ができる。

上級者向けに難敵を揃えた新ダンジョンも用意される
上級者向けに難敵を揃えた新ダンジョンも用意される

戦闘以外では“屋敷システム”“知行システム”を追加し、プレイヤーが個性を発揮できるという。屋敷は、最初長屋から始まって将来は荘厳な武家屋敷を持てるようになる。家具や装飾品、庭石、庭木などを自由にレイアウトして、仲間のプレイヤーに自慢しあってほしいとのこと。知行はいわゆる私有地や荘園と呼ばれたもので、プレイヤー固有の領土の主になって、特産品の生産が行なえる。内政や人事的な指示を的確に下すことで、生産量が増減し、特産品を町で売ることで儲けられるという仕組みだ。

新たに追加される機能のひとつ、トライアルダンジョン
新たに追加される機能のひとつ、トライアルダンジョン

初心者やライトゲーマー向けには、1人でも探検できる“トライアルダンジョン”機能を新たに搭載。プレイヤーの人数や職業バランスを考慮して、適度なバランスの敵(徒党)と広さのダンジョンを自動生成するという。想定されるクリア時間はおよそ1時間なので、気軽にチャレンジしてできる。さらに、大規模な合戦が始まる前に、1人や数人レベルで参加できるPvP(プレイヤー同士の戦い)システムとして“前哨戦”を搭載している。また、詳細は不明だが、新参者向けのイベントも追加していく予定とのこと。

最初は長屋から始まり、武家屋敷を目指す“屋敷”システム
最初は長屋から始まり、武家屋敷を目指す“屋敷”システム

なお、飛龍の章にバージョンアップしたプレイヤーと既存バージョンのプレイヤーの混在は可能だが、「なるべく多くの人にバージョンアップした新しい世界を楽しんでほしい」と小松氏は話す。


中国市場への進出については、2003年度のプレイヤー人口が1380万人、市場規模は200億円、2004年度はそれぞれ2030万人、325億円(データ出展はCGPA&IDC)への急成長が見込まれることから、従来のライセンス契約によるパッケージ販売を超えた、幅広い提携に踏み出すというもの。具体的には、中国でのゲーム販売を中青創先が担当し、コーエーからスタッフを中国に派遣して中青創先と共同で中国版のゲームポータルサイト“GAMECITY”を解説、課金システムやアカウント管理、ゲーム中でのサポート体制構築を行なうという。ただし、中国のGAMECITYはあくまで中国国内のユーザー向けであり、日本のGAMECITYとの相互乗り入れやプレイヤーの混在は不可能。

劉氏は、「中国に進出した初のゲーム企業としてコーエーは有名。ここ数年で中国はインターネットの普及が進み、コーエーはオンラインゲーム事業の高成長・成功を収めてきた。両者が手を結ぶのは心強い。また、織田信長は歴史上、中国から多くのことを学んできたと言われる。彼の実践的な革命性は今の中国にも通じるものがある。彼のような人物は、必ずや中国でも受け入れられるだろう。これを成功させて中日のさらなる親交につながればと期待している」とコメントした。

会見後のQ&Aセッションで、記者から「今回の中国企業との提携は、将来の登場が予想される、例えば“三國志 Online”(仮)の布石と考えていいのか?」という厳しい質問に対して、コーエーのスタッフは苦笑いだった(会長の襟川氏は特に手を叩いて喜んでいた)が、シブサワコウ氏は「三國志 Onlineのようなゲームが、将来においてもまったくないか、といわれれば絶対ないとは言えない。期待していてください」と軽妙に切り返した。

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