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京セラ、長渕 剛をテレビCMに起用――「本気さを全面に出す人間と、僕は生きていきたい」

2004年10月26日 18時49分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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京セラ(株)は26日、“KYOCERAブランド”の認知向上を目的に、ミュージシャンの長渕 剛氏を同社のテレビCMに起用することを発表した。長渕氏は、2004年9月より1年間の契約でCMキャラクターとして登場する予定で、その第1弾となる“au”ブランド向けの携帯電話『A1403K』のCMが、11月1日より全国一斉に放映される。この日は、長渕氏と同CMを監督した映画監督の北村龍平氏を招き、都内のホテルでCM完成発表会が開かれた。

京セラ執行役員 移動体通信機器統括事業部長の山本康行氏、代表取締役社長の西口泰夫氏、長渕 剛氏、北村龍平氏
左から、京セラ執行役員 移動体通信機器統括事業部長の山本康行氏、代表取締役社長の西口泰夫氏、長渕 剛氏、北村龍平氏
長渕氏 北村氏
長渕氏。1978年『巡恋歌』でデビュー。今回のようにオリジナル映像を撮影して、CMに出演するのは初めてという。またCMのテーマソング『金色のライオン』(作詞/作曲:長渕 剛)を書きおろし、同曲は12月1日に(株)フォーライフ ミュージックエンタテインメントからCDシングルとして発売される予定北村氏。監督作品は、『あずみ』(2003年東宝)『スカイハイ』(2003年東映)など。12月4日には『ゴジラ FINAL WARS』(東宝)が公開される


長渕氏、出演の決め手は“郷土の大先輩”稲盛和夫氏

記者発表会の冒頭、代表取締役社長の西口泰夫氏によって、長渕氏をCMキャラクターに起用した背景が紹介された。「京セラは創業以来フロンティアスピリットを持ち、絶えず新技術・新商品を開発し、新しい市場を開拓してきた。企業姿勢を表現するブランドステートメントとして“The New Value Frontier”を2002年から掲げ、新たな価値をいつも最先端で創造し続けるという我々の意思を市場にアピールしてきた。誰の模倣でもない、独自の世界観でファンをひきつける音楽界の開拓者である長渕氏を、京セラの企業姿勢を表現するうえでふさわしい人物であると考えた」(西口氏)。京セラは、長渕氏が今年8月に鹿児島県・桜島で7万5000人を動員するオールナイトコンサートにも、特別協賛をしている。コンサートには西口氏も足を運び、総立ちの観客を見て「度肝を抜かれ」、砂地の整備からコンサート会場の整地から始めたエピソードなど、ステージを作る姿勢には「モノ作りの1人として共感した」のだという。

長渕氏
「郷土の大先輩である稲盛名誉会長は、生き方としても“雲の上の人”ですし、足元にも及びませんが、でいればああいう方のように生きていきたいなあ」(長渕氏)。桜島のオールナイトコンサートでは、「“コンサートのあり方”というものについて、ここしばらく辟易していたところもありまして、とにかく“命がけ”で臨んだわけです。いくら“命がけ”と言っても死にたくありませんから。そういった意味で、精神的な支えが欲しかったんだと思うんですね。稲盛名誉会長の存在は、僕の中で大きかったです」

「(僕は)本当に、一所懸命、本気でやりたいだけなんですね。眠っている“本気さ”を全面に出してくる人間と、僕は生きていきたい。仕事をしたいと思うわけです」という長渕氏だが、CMへの参加を決めたのは、京セラの創業者である稲盛和夫氏(現・取締役名誉会長)への尊敬の気持ちが大きかったようだ。長渕氏は鹿児島県出身で、京セラの創業者である稲盛氏と同郷であり、その著書を愛読しているほか、面会したこともあるという(詳細は語られなかった)。「仕事というのは、人間と人間の出会いだと思っているんですね。相手の精神性を理解して、思想を1つにして、精神を1つにしてやっていくことを自分でも心掛けてきたものですから。CMの件にしても、稲盛名誉会長との素晴しい出会いがありまして。企業理念と申しますか、金銭先行型ではなくて、“人の喜ぶ顔がみたい。そのために頑張る”という、今は得てしてなくなりつつある基本的な精神性が、京セラという企業の中にはトップから末端まで浸透しているんだなと」(長渕氏)





The New Value Frontierであり続けるには、走り続けなければならない

テレビCMは、全力疾走する長渕氏から始まる。長渕氏に気づいた男女が携帯電話で仲間と連絡を取り合い、人の群れができ、長渕氏を追いかけてスロープを上り詰めると突如ライブステージが現れ、青空の下でシークレットライブが始まる――というストーリー。

北村氏
「いまゴジラの最終を撮ってますけど、もっと怖いですねぇ。こっちの怪獣の方が」(北村氏)。ちなみに今回のCMは、あずみやゴジラの映画と同じチームで制作したものだという

今回の京セラのCMは、北村氏にとって、初めて監督をするCM作品という。「僕はCMのディレクターではないので、モノに対して、ヒトに対して、企業に対して、愛してやまないものでなけれ撮りようがないし、上っ面のテクニックで撮ることはやりたくない。やるからには僕の作品、長渕 剛の作品でなければならない。単なる京セラのCMではなくて京セラの歴史に残るものでなくてはならない」(北村氏)

北村氏によれば、「疾走する剛と青い空というのは、最初からコンセプトとしてあった」という。「The New Value Frontierと長渕 剛というイメージを考えた時に、The New Value Frontierであり続けるためには、走り続けなければならないんじゃないか。僕自身が10代の時に長渕 剛という男の歌を聴いて、“忘れちゃいけねえもんってこういうことなんだな”と(長渕氏を)走って追いかけて、監督になれて、一緒に作品が作れるようになったと思うんです。そういう今までの自分の思いを全部託して、剛が誰よりも誰よりも早く走り続けて、(それを)必死で必死で追いかけた先には、きっといいことまっているぜと。このCMのストーリーでは、それが剛の歌が聴けるということなんです」(北村氏)



CMの概要。最後の「そうくるか! 京セラ」というナレーションは、長渕氏がA1403Kのファーストインプレッションに由来する(詳しくは次のページを参照)

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