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KDDI、固定電話網を2007年度末までにIP化――IP電話サービス“KDDIメタルプラス”を開始

2004年09月15日 00時00分更新

文● 編集部

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KDDI(株)は15日、2005年に既存固定電話網のIP化を開始し、2007年度末までにIP化を完了する計画を発表した。それに伴い、高品質のIP電話サービス“KDDIメタルプラス”の提供を2005年2月に開始する。

固定電話網のIP化計画の概要
固定電話網のIP化計画の概要

“KDDIメタルプラス”は、銅線(ドライカッパー)を利用した直収型の電話サービスで、ブロードバンドを必要としない電話だけの利用者を対象とするもの。“050”のIP電話と異なり、同社が“光プラス”で構築した高品質IP網(CDN)とソフトスイッチを利用し、音声パケットをデータパケットより優先して転送することにより、既存の固定電話と同等の品質で提供するのが特徴。アナログ/IP変換を行なう装置“NGW(Network Gateway)”をNTT収容局に設置し、宅内までのメタル回線をそのまま利用するため、宅内にIP電話用の機器を設置する必要もないという。

同サービスは、電話加入権が不要で、基本料金が全国一律となっているほか、プッシュホン回線を基本機能として提供する。IP化により料金の低価格化が図られており、基本料と通話料の請求書の一本化も行なわれるという。電話番号の同番移行(番号ポータビリティー)に対応しており、緊急通信(110/118/119)への通話も可能。停電時でも電話を利用できるなど、固定電話相当の機能を提供する。電話番号表示や番号通知リクエスト、割り込み電話などのほか、ボイスワープ、ダイヤルインなどに相当する付加機能も利用できる。

料金体系には家庭向けと企業向けを用意する。家庭向けは、基本料が月額1575円(プッシュ回線機能込み)、開通工事費が月額105円(開通後60ヵ月)、通話料が市内3分8.4円、市外3分15.75円で、企業向けは基本料が月額2520円、開通工事費が月額105円、通話料は国内一律3分8.4円。12月に受け付けを開始し、2005年2月にサービスを開始する。提供エリアはについては、東名阪地域から順次全国展開し、2005年の早いうちに人口カバー率で60%以上にするとしている。

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