総務省の全国地上デジタル放送推進協議会は14日、地上デジタル放送をアピールするイベント“チェンジ、デジテレ。”を、東京都港区の複合施設・六本木ヒルズで開催。お盆休み真っ只中のこの日は、都内の名所となった同施設を訪れた親子連れやカップルでにぎわった。
家族連れやカップルでにぎわう会場 |
地上デジタル放送は、昨年の12月1日に東京、名古屋、大阪の一部地域でスタートし、2006年末までには全国の主要都市で放送開始予定だ。9日からは関東地域で秋のエリア拡大に向けた試験放送がはじまっている。
NHKほか民放各局のブース、5.1chサラウンドシアター体験コーナーなどが用意されていた |
中央ステージではラジオのパーソナリティーやテレビ番組でも活躍中の赤坂泰彦氏、お笑い芸人のアリtoキリギリス、タレントの仲根かすみさんを招いたデジタル放送に関するクイズ大会なども開催 |
会場には地上デジタルの基礎を説明するパネルや日本放送協会(NHK)ほか民放各局のブース、5.1chサラウンドシアター体験コーナーなどが用意されていた。(株)フジテレビジョンのブースにいた説明員によると、データ放送の天気予報画面は気象予報士の三井良浩氏が監修。その日の天候によってビールの美味しさを表示するビール指数を盛り込むなど工夫を凝らしていた。またアテネオリンピックの画面では、日本のメダル獲得数などのデータも表示可能となっているとのこと。
一方、東京ドームの巨人戦をハイビジョンで放送している日本テレビ放送網(株)では、選手のプロフィールなどを番組連動型のデータとして表示。メディア戦略局メディア戦略部の中野健介氏は、「データ放送はまだまだこれからで開発の余地がある。ゆくゆくは通信にとばしていくパターンを作るのがデジタルテレビだと思う。デジタル放送を意識した番組編成ができるようになった時に、はじめてデータ放送を商業ベースにのせていけると思う。商売にするにはまだまだこれからだ」とコメント。収録現場ではハイビジョンでの採用が進んでおり、汐留の新社屋から放送している生放送はすべてHDで収録。「編集機の導入が遅れているので、ゴールデンタイムのスタジオ収録番組については時間がかかっている」状況だが、番組の8割がHDの収録に移行しているという。このほか、国内のスポーツ中継の8割をハイビジョンで放送している(株)東京放送では、年度内にはニュース番組もハイビジョン化するとしている。
女性アナウンサーが“チェンジ、デジテレ。”のロゴが入ったTシャツを着て登場。自分の局のピーアールを行った |
中央ステージでは各局の女性アナウンサーによるピーアールタイムが開催された。各社ハイビジョン放送をアピールしていたが、映像がきれいになり細部もきれいに見えるようになることから「アナウンサー全員、新しいメイク道具を揃えようと頑張ってます。今、引き締め週間に入ってます」(TBSの豊田綾乃アナウンサー)との発言も飛び出した。
左から日本放送協会の安部みちこアナウンサー、日本テレビの古市幸子アナウンサー、テレビ朝日の石井希和アナウンサー、東京放送の豊田綾乃アナウンサー、テレビ東京の森本智子アナウンサー、フジテレビの梅津弥英子アナウンサー |