このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

【遠藤諭のケータイ出たとこレポート】台湾で『AH-K3001V』フル活用(前編)

【遠藤諭のケータイ出たとこレポート】台湾で『AH-K3001V』フル活用(前編)

2004年07月24日 22時46分更新

文● 台湾研究家・遠藤 諭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ホイホイ電話をかけてもらえる番号2個方式

 ここで、賢明な読者はすでにお気づきのことだろう。

 KDDI(株)/沖縄セルラー電話(株)の“GLOBAL PASSPORT”対応端末にしても、ボーダフォンの“Vodafone Global Standard(VGS)”対応端末を海外で使う場合にしてもそうなのだが、一般に海外でローミングする携帯電話は、「海外にいても日本の番号で電話がかかってくる」ことが“売り”になっている。私が普段使っている携帯電話の番号に着信があると、台湾でローミングしている私のGLOBAL PASSPORT端末とかが鳴るわけだ。

 それに対して、DDIポケットのローミングでは、台湾では台湾の電話番号がもらえてしまうのである。台湾に持ち込んだPHSで、日本で普段使っている番号でも、この台湾用の番号でも受けることができるようになっている。私のような貧乏性の人間は「なんと、端末1個で番号が2個もらえたよ!」とちょっぴり得したような気分になってしまう。ところが、これが本当に良い部分があるのだ。

掌神工坊
一見、なんでもないシケた感じのカフェ。しかも、まるで海水浴場の浜茶屋にも似た奇妙な開放感がある。ところが、ここが台北中を探してもめちゃめちゃモバイルで尖っているお店なのだ。カフェなのにレジのまわりがガラスのショウケースになっていて、発売後1週間もたっていないVAIO“type U”がシッカリ鎮座ましましていた。客も、フツーにLinuxザウルスを使っていたりする。お店の名前は“掌神工坊”。場所は台北駅前のシェラトンホテルの裏の有名な“徳也茶喫”の隣。もちろん、無線も無料でバシバシ飛んでいる
台北風景(1) 台北風景(1)
最近の台湾のようすが分かる風景。左は、台北の地下鉄で不思議なモニュメントがあちこちにある風景。右は、台北のガチャポン館

 1年に平均6~8回、アジア各国や米国に出かける私が、いつも痛感させられていることが1つある。それは、次のダイヤグラムを見てもらえれば、了解できるだろう。

通常の国際ローミング

日本の友人から台湾ローミング中の自分に着信
海を渡る(国際電話)
台湾の友人から台湾ローミング中の自分
海を往復(台湾から日本国内の交換機を経由して、再び台湾へ)
台湾ローミング中の自分から日本の友人
海を渡る
台湾ローミング中の自分から台湾の友人
国内通話

DDIポケットのローミング

日本の友人から台湾ローミング中の自分に着信
海を渡る
台湾の友人から台湾ローミング中の自分
国内通話
台湾ローミング中の自分から日本の友人
海を渡る
台湾ローミング中の自分から台湾の友人
国内通話

 要するに、通常の国際ローミングでは、現地の知り合いからこっちへの電話が海を往復してしまう。これでは、現地でのより密な活動というのがおぼつかないではないか。

 それに対して、DDIポケット方式では、台湾の人に気軽にかけてもらえる。なにしろ、台湾市内からローミング中の私にかけるのは普通の市内通話、もちろん着信は無料。ほかのローミング方式では、同じauグループのGLOBAL PASSPORTを例にとった場合でも、かなりの差になってくる(※1)。

AirH”PHONE GLOBAL PASSPORT
基本料金 100円/日 無料
台湾で発信 80円 70円
台湾でAH-K3001Vに向け発信 40円 260円
台湾からの着信 無料 180円
※1 分あたりの料金。詳しくは各社のサイトを参照のこと

 DDIポケットの場合、ローミング時の通話料金が全体として安いのはあるが、それにも増して台湾国内での電話の発信/着信にかかるコストがまるで違ってくるのである!

 後編“COMPUTEX会場を歩きながらOpera三昧”に続く。

Air”H PHONE AH-K3001Vの主なスペック
製品名 Air”H PHONE AH-K3001V
ディスプレイ メイン:2.2インチ(240×320ドット、26万色)
サブ:97×17ドット、26色+レインボー表示
サウンド 32和音(MIDI対応)
カメラ 11万画素CMOS
静止画 JPEG(最大240×320ドット)
連続通話時間 約240分
連続待ち受け時間 約400時間
Web Operaブラウザー搭載、JavaScript/SSL対応

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン