デンマークnVENTIV社製ガス冷キット「Mach II」 | AKIBA自作SPACEでデモを実施中だ |
デンマークnVENTIV社製ガス冷キット「Mach II」が、AKIBA自作SPACE内のパーツショップ、OVERCLOCK WORKSで販売中だ。本体サイズは190(W)×480(D)×240(H)mmで、ATXケースの下に置くことを想定したデザインとなっている。
フリーザー。マザーの裏側には結露防止用のヒーターを取り付ける | 本体前面には温度のほか各種ステータスを表示するディスプレイを装備 |
原理は冷蔵庫と同様で、冷媒にはフロン134aを使用。冷媒を本体内蔵のコンプレッサーで圧縮、コンデンサーで凝縮させ、低音の液体の状態でCPUに取り付けるフリーザーに送り込む。フリーザーで冷媒はCPUの熱を吸収して蒸発(気化)し、再びコンプレッサーに戻される。これを連続的に繰り返すことにより冷却を行う仕組みだ。
同店によると、冷却性能は最大でマイナス約50度とのこと。また、電源はマザーボードと連動させるようになっており、最初に「Mach II」の電源を入れフリーザーをマイナス約35度まで冷却した後に、マザーボードの電源を入れ起動させるという仕組みになっている(このため、PCの起動まで2~3分かかるとのこと)。このほか結露防止のためのCPUソケットの裏側に取り付けるヒーターも付属。本体前面には温度のほか各種ステータスを表示するディスプレイも備えられている。動作時はコンプレッサーが騒音を発生するが。騒音値は約35dBと空冷クーラー並となっている。
同店ウェブサイトには、アイドル時の表示温度はマイナス45度前後、高負荷時のCPU温度は0度前後、Pentium4-3.2EGHzが4.2GHzで動作し約2分のエンコード作業が可能だったというデータが掲載されており、店員によると4.0GHzで常用が可能とのこと。フリーザーはSocket 478用とSocket 754用の2種類が選択可能で、価格は10万4800円。なお、受注発注となっている点は注意だ。
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