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【JavaOne 2004 Vol.3】“Javaパビリオン”はソフト関連が中心――ゲームだけ?

2004年07月01日 00時00分更新

文● 塩田紳二

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さて、JavaOneは、来場者全員を対象としたジェネラルセッションと、個々の話題ごとに行なわれるテクニカルセッションそして、展示会場であるJavaパビリオンで構成されている。

筆者が、前回JavaOneを取材したのは2001年。このときは、Mosconeコンベンションセンターの最も大きな会場がパビリオンになっていた。しかし、今回は、その会場は、キーノートスピーチに使われ、展示会場は、ランチ会場と一緒にもう1つのホールに移っていた。しかも、会場をフルに使っているわけではなく、あきらかに出展者の数は減っている。

Javaパビリオン
Javaパビリオン。今回は、サン以外は、あまり大きなブースはなかった

目立つのは、ハードウェアメーカーがほとんど出展していないこと。かろうじてハードメーカーといえるのは、米ヒューレット・パッカード社、米IBM社と英アーム(ARM)社ぐらい。HPとIBMは、もともとJava推進派であり、出展の多くは、ソフトウェア関連。

その中で、目立つのが携帯電話会社である。ノキア(フィンランドNokia社)、モトローラ(米Motorola社)、ソニー・エリクソン(英Sony Ericsson Mobile Communications社)と海外の大手携帯電話メーカーが出展している。狙いは、1つ。最近増えてきたJava搭載携帯電話用にコンテンツであるアプリケーションを増やすべく、開発者を集めるのが狙い。それで、どこもCDに入った開発者キットを配布している。

『N-Gage』
ノキアのゲームマシン兼携帯電話の『N-Gage』。なんだか鉄道模型みたいな名前だが、米国ではゲームソフト店などで199ドル(約2万1500円)で販売されている。こうした機種にもJavaが搭載されている

「一度書いたらどこでも動く」というJavaだが、ハードウェアの違いにはどうすることもできない部分がある。たとえば、画面の解像度などの表示ハードウェアの違いと、利用できるメモリーサイズなどである。

とくに携帯電話でのJavaのキラーコンテンツは、ゲーム。速くなったとはいえ、ある程度の速度でゲームを動かすには、それなりのやり方が必要。ビットマップを使ってキャラクターなどを動かすとすると、やはり解像度の違いはちょっとした問題となる。それで最終的には、各機種用のチューニングがどうしても必要で、ゲームプログラムは、メーカーや機種やシリーズごとに作り分ける必要が出てくる。

日本でも、多くの人が電車でゲームしているみたいに、携帯電話で動くゲームは、暇つぶしの重要アイテム。それで、携帯電話メーカーはより多くのコンテンツとしてのゲームプログラムを求めているわけである。

Java3Dのデモ
Java3Dのデモ。レーシングゲームのようなものだがかなり高速に自動車が走る。Java3Dは、OpenGLやDirectXの上で動き、ハードウェア側の3Dアクセラレーション機能を利用できる

日本と違って、海外では、メーカーも携帯電話を販売する。とくに2台目以降の機種に関しては、メーカーから直接買うことが多い。一部の機種は、キャリアーが販売しないこともあるからだ。その中で、Javaが動くような高級機種は、メーカーにとって重要な収入源。また、コンテンツが多ければ、キャリアーの採用も増える。

というわけで、海外では、Java開発者を集め、良質なコンテンツを集めることにメーカーが熱心なのである。サンがJavaに力をいれるのもそんな背景がある。展示会場には、サン自身もゲーム専用ブースなどを作り、多くのゲームを展示していた。

3年前に来たときの印象と比べると、参加者も減っているような感じである。さすがにJavaに対する熱も少し冷めてきたという印象である。もっとも、日本のほとんどの携帯電話でJavaが動くように、普及はしている。実際、テクニカルセッションは、意外に盛況。内容によっては会場に入れないこともある。いままでJavaOneが持っていたある種のお祭り的な雰囲気がなくなったのではないかと思われる。

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