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プラネックス、“True MIMO”技術採用で最大108Mbps通信が可能なエンタープライズ向けアクセスポイントなど発売

2004年06月23日 22時53分更新

文● 編集部 小板謙次

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米Airgo Networks社とプラネックスコミュニケーションズ(株)は22日、パートナー契約を締結し、最大108Mbpsの伝送速度を実現する米Airgo Networks社の“True MIMO”技術を採用し、802.11a/b/gと互換性を持つ製品を8月下旬に発売すると発表、共同記者会見を開催した。発売になる製品は企業向けの新ブランド“CQS(Carrier Quality Series)”で無線LANアクセスポイント『CQW-AP108AG』と無線LANカード『CQW-NS108AG』だ。価格は両製品ともオープンプライスで、直販サイト“PCI Direct”では『CQW-AP108AG』を12万8000円、『CQW-NS108AG』を1万9800円で販売する。

無線LANアクセスポイント『CQW-AP108AG』と無線LANカード『CQW-NS108AG』
無線LANアクセスポイント『CQW-AP108AG』と無線LANカード『CQW-NS108AG』
米Airgo Networks社戦略開発部門担当上席ディレクターのボー・ベック(Beau Beck)氏
米Airgo Networks社戦略開発部門担当上席ディレクターのボー・ベック(Beau Beck)氏

まず登壇した米Airgo Networks社戦略開発部門担当上席ディレクターのボー・ベック(Beau Beck)氏は、同社について世界初のMIMO OFDMチップを開発したこと、またそれによって20MHzという単体周波数において72、96、108Mbpsの通信が可能になったことをアピールした。また、ワイヤレスLANの市場を振り返りながら、「いくつかの重要なマイルストーンがあったが、重要な役割を担った人物がいる。その一人がドクター・リチャード・バン・ニー(Dr.Ricaherd van Nee)氏で現在はAirgoにいる。彼はCCK波形やOFDMなど現在使用されているデジタルモジュレーションの特許取得者だ」と“True MIMO”が同社の優秀な人材によって実現されたことをアピールした。



米Airgo Networks社のTrue MIMO技術
米Airgo Networks社のTrue MIMO技術
802.11a/b/gとも互換性をもっている
802.11a/b/gとも互換性をもっている
20MHzという単体チャンネルで最大108Mbpsの通信が可能
20MHzという単体チャンネルで最大108Mbpsの通信が可能

氏は“True MIMO”技術の具体的な仕組みについて「スマートマルチアンテナテクノロジーの最も高度な基地局の形態を採用しており、これによって画期的なパフォーマンスを達成する」として紹介。「データを送信する時は同時に2つの異なるアンテナから送信して空間のダイバーシティーを作っていく。受信側には3つの独立したRF受信機がありデジタル変換されベースバンドチップベース上で結合される。その際にはAirgo Networksの高度なアルゴリズムを用いている」と説明した。氏はMIMOと呼ばれている他社の技術についても触れ「1つの無線チャンネルで複数の無線信号の送受信を行い、無線信号ごとに個別のデジタル情報を搬送できること、20MHz Wi-Fiチャンネル1つでデータ圧縮せずに100Mbps以上の伝送速度で送受信を行なうものが、MiMO技術と呼ぶことができる」と定義し、同社の技術こそが本当のMIMO技術であると話した。

これらのテクノロジーは企業においてはEthernetを排除することができるというだけではなく、TCOの削減にも貢献する。また、家庭内ではビデオデータや音楽データを配信したり、ビデオケーブルを排除した壁掛けタイプのプラズマディスプレーなどでの視聴が可能になるとした。実際の例としては、米国本社で100人が勤務するオフィスにおいてアクセスポイントが2台で済んでいることを挙げた。また、今回実験を行ったプラネックスコミュニケーションズでもアクセスポイントが1つで済んだこと、またフロアをまたいでアクセスすることが可能だったという。

ベストアクセスでの接続として約45Mbpsがでていることを示すデモ
ベストアクセスでの接続として約45Mbpsがでていることを示すデモ

続いてプラネックスコミュニケーションズのエンタープライズ向けワイヤレスソリューション技術部長 春田浩一郎氏が製品の説明にあたった。『CQW-AP108AG』についてアクセスポイントの自動設定化が可能な点、認証用のRADIUSサーバーを搭載しており、小規模タイプでの認証ばかりでなく大規模なユーザー認証に適応した認証ネットワークを提供することが可能だとアピール。また、「エンタープライスの製品としてセキュリティーをどこまで実現するかによって製品の確実性が確かめられる」として、管理者レベルのセキュリティーとしてSSH、HTTPS、SNMPv3をサポートしている点、VLANやマルチSSIDサポートが紹介された。デモでは、1台をポータルAPとしもう一台をノーマルAPとして用意。ネットワークマネージメントシステムから両方のAPへ同じ設定を簡単に行えるようす、ベストアクセスでの接続として約45Mbpsがでているようすが紹介された。またノーマルのAPをスイッチから切断した場合にはAP-AP間で、自動でワイヤレスバックホール(Wireless Backhaul)にて接続が可能になる点もデモされた。

プラネックスコミュニケーションズ代表取締役社長の久保田克昭氏
プラネックスコミュニケーションズ代表取締役社長の久保田克昭氏

プラネックスコミュニケーションズ代表取締役社長の久保田克昭氏は「Airgo Networksの製品を採用すると決めたのはセキュリティー、管理面、バンド幅がポイントだった。法人にはまだまだワイヤレスネットワークが本格的に採用されていないが、3年ぐらいのマイグレーションを考えた場合、同社のテクノロジーを採用した製品であれば十分たえていける」と自信を見せた。

『CQW-AP108AG』は“trueMIMO”ほか802.11a/b/gと互換があり、最大16グループにグループ化できるVLAN機能やVLANごとにSSID(Service Set ID)を設定できるマルチSSIDをサポート。IEEE 802.3af準拠のPoE(Power over Ethernet)機能を備え、IEEE 802.11e、IEEE 802.1q準拠のQoS機能(最大8レベル)、128bit/64bit WEPをサポートする。『CQW-NA108AG』は“trueMIMO”ほか802.11a/b/gに対応したTypeIIの無線LANカードで、セキュリティー機能としては128bit/64bit WEPをサポート。本体サイズは幅54×奥行き123.12×高さ5mm。対応OSは、Windows 2000/XP。



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