フロントに用意された2つのダイヤルは、上がCPUクロック調整、下がボリューム調整となる | オーディオコンポ風ベアボーンへと進化した「EZ-Buddie2(型番:EZ2-D21I4-3)」 |
フロントパネルにCPUクロック調整ダイヤルを装備したことで話題となったECS製ベアボーンPCに、Socket478対応の新モデル「EZ-Buddie2(型番:EZ2-D21I4-3)」が登場した。今回は同社が“EZ-CINEMA”と呼ぶ機能を新たに装備することで、オーディオコンポ風ベアボーンへと進化している。
搭載可能なドライブは5インチが1基にシャドウが1基となる | “EZ-CINEMA”と呼ばれる、Windowsを起動せずに、DVD/音楽CO/FMラジオ再生を楽しむ機能はリモコンでも操作可能 |
この製品は、昨年7月に発売された同社のベアボーン「EZ-Buddie(EZ-S42)」の後継モデルだ。前モデル同様、アルミを基調としたデザインと筐体は、サイズ180(W)×220(H)×320(D)mm。同社によると、本体両サイドにスピーカーを配置することを想定したデザインという。
大きな特徴となるフロントに用意された2つのダイヤルは、上がCPUクロック調整、下がボリューム調整。また中央の大きな液晶パネルには2つの役割がある。ひとつは“EZ-WATCHER”と呼ばれる、PC/CPU温度やマザーボード、メモリ、HDD、光学ドライブなどの異常を感知し、表示するシステム監視モニタ。もうひとつはオーディオコンポ機能“EZ-CINEMA”のコンソールだ。“EZ-CINEMA”は、Linuxをベースとした同社独自開発のOSによって動作するAVシステム機能で、Windowsを利用せずに、DVD/音楽CD/FMラジオの再生が可能としている。また、FMラジオ再生はPCを起動させた状態でも視聴や受信が可能で、目覚まし機能も装備しているという。
チップセットに“i865G+ICH5”を採用するマザーボードは、通常のATXケースのようにケースに対して縦に配置されている | 背面に搭載するコネクタ類には、通常あるものに加え、SPDIF出力やモデムまで用意されている | |
底面部分。フロントよりはメッシュ構造となっているのがわかる | 電源は200WのACアダプタを使用するが、Prescottコア(一部周波数を除く)のPentium 4にも対応しているという |
ベアボーンPCとしての作りも一風変わったものとなっており、チップセットに“i865G+ICH5”を採用するマザーボードは、通常のATXケースのようにケースに対して縦に配置されている。CPUはヒートパイプを利用したクーラーで冷却され、熱くなった空気はそのまま背面から排気される仕組み。拡張スロットはAGP/PCIともに1本のほかDDR DIMMが2本となり、オンボードインターフェイスとして、ギガビットイーサやIEEE1394、6チャンネルサウンドを装備。搭載可能なドライブは5インチが1基にシャドウが1基となる。
このほかフロント両サイドにはIEEE1394、USB2.0×2、オーディオIn/Outのアクセスポートに加え、カードリーダ/ライタも備えている(左:SD/SM/MS/MMC 右:CFI/II)。電源は200WのACアダプタを使用するが、Prescottコア(一部周波数を除く)のPentium 4にも対応しているという。最近流行りのオーディオコンポ風ベアボーンのウリを広範囲に網羅した製品で、人気の製品となりそうだ。価格はツクモパソコン本店で4万1800円となっている。
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