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デル、日本大学生産工学部に120台のPowerEdgeサーバで構成の大規模並列コンピュータシステム

2004年05月14日 06時37分更新

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デル(株)は11日、日本大学生産工学部学術フロンティア・リサーチ・センターに、PCクラスタシステムとして、ハイパフォーマンス・コンピューティング・クラスタ(HPCC)を納入したと発表した。

日本大学生産工学部は、プロジェクト名でもある「地球環境調和型新技術開発を目的とする水の高度利用に関する研究」を推進している。今回導入したHPCCシステムは、地球温暖化物質である二酸化炭素の潮流内溶解や二酸化炭素ハイドレートによる深海貯留のシミュレーションに関する研究を支援している。二酸化炭素ハイドレートとは二酸化炭素分子を水分子のかごで包摂した物質で、低温高圧下の条件で安定して存在するため、液体二酸化炭素をとじこめることが可能となる。HPCCのシステム構築にあたっては、株式会社エクサとデルが協力し、トータルソリューションとして提供した。

具体的には計算ノードとして、CPUを2基搭載した2-Wayサーバ『PowerEdge 1650』120台をギガビットイーサネットで相互接続。発熱・騒音対策および保守性・信頼性の向上のため、計算ノードはディスクを搭載せず、ネットワーク経由にてリモート・サーバ上に格納されたLinuxカーネル・イメージを計算ノード用のメモリ上にダウンロードし、起動を行うという方法をとっている。

デルは、日本大学へのシステムの導入をモデルケースのひとつとして位置付け、日本国内において、研究所や大学、メーカーの研究室などを中心に、HPCCシステムを積極的に提案していくとしている。

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