三洋電機(株)は19日、入門者向けデジタルカメラの新製品として、有効400万画素CCDと光学2.8倍ズームレンズ搭載の“Xacti(ザクティ)”『DSC-S4(S)』、有効320万(総337万)画素CCDと光学3枚ズームレンズ搭載の“Xacti”『DSC-S3(S)』を発表した。希望小売価格と発売予定日は、DSC-S4(S)が4万円で7月9日、DSC-S3(S)が3万3000円で6月4日。
“Xacti”『DSC-S4(S)』 |
DSC-S4(S)/S3(S)は、入門者向けの低価格モデルながら、独自の高画質化機能をファームウェアに収録したASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向けIC)を搭載し、フルオートで撮影しても偽色(暗部などに載りやすい色ノイズ)やジャギー(輪郭部に見られるギザギザ)が出にくいというコンパクトデジタルカメラ。
レンズは6群7枚(非球面レンズ2枚を含む)の新開発ズームAFレンズで、撮像素子のサイズの違いにより、S4ではf=6.2~17.4mm(35mmフィルムカメラ換算時:37~105mm相当)、レンズの明るさを示すF値は3.0~5.0。S3ではf=5.8~17.4mm(同:37~112mm相当)、レンズの明るさを示すF値は2.9~5.0。
撮像素子はS4が1/2.5インチ有効400万(総423万)画素原色CCD、S3は1/2.7インチ有効320万(337万)画素原色CCD。S4のみ、撮影結果を画素補間して800万画素相当の高解像度記録(3264×2448ドット)が可能。S3の最大記録解像度は2048×1536ドット。いずれも記録形式はJPEG形式(DCF/DPOF/Exif Ver.2.2準拠)。動画撮影は最大320×240ドット/毎秒15フレーム(音声なし)で、記録形式はMotionJPEG圧縮のQuickTimeフォーマットとなる。
“Xacti”『DSC-S3(S)』 |
主な撮影機能は両機種共通で、シャッター速度は1/2~1/2000秒、オートフォーカスはTTL5点測距(15段階のマニュアルフォーカス調整が可能)。露出制御はプログラムAEで±1.8EV(0.3EVステップ)、感度はISO 50~200相当(動画撮影ではISO 100~400相当)。ホワイトバランスはフルオートのほか、晴天/曇天/白熱灯/蛍光灯の4タイプから選択可能。あらかじめ撮影環境に合わせてプリセットした“シーンセレクトショット”として、スポーツ/ポートレート/風景/夜景/花火の5種類を用意しているほか、色調&画像変更機能としてコスメ/スリム/セピア/モノクロの4つを搭載。またS4では撮影結果を半透明に表示して重ね合わせる“合成写真”などの撮影モードも内蔵する。
本体背面には1.8インチ約8万5000画素の微反射型TFT液晶ディスプレーを搭載。液晶ディスプレーの上部には光学実像式ズームファインダーを備える。インターフェースはUSB 2.0を内蔵し、Windows Me/2000/XPではUSBケーブルでパソコンと接続するだけで(ドライバーを組み込むことなしに)ファイルの読み書きが可能な“USBストレージクラス”、対応プリンターとUSBケーブルで直結して(パソコンなしに)印刷が可能なダイレクトプリントの標準規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”をサポートする。
背面(S4/S3) |
記録メディアはフラッシュメモリーを16MB内蔵するほか、SDメモリーカード(MMC対応)スロット×1を装備。電源は単3電池2本もしくはリチウム電池(CR-V3)1本。撮影可能枚数はCIPA(有限責任中間法人カメラ映像機器工業会)規格準拠の同社実施テストで、S4が付属アルカリ乾電池使用時約61枚、CR-V3使用時約490枚、S3は同じく約83枚/約550枚。本体サイズと重量は、幅91.3×奥行き30.8×高さ61.5mm/約140g(本体のみ)または約185g(アルカリ乾電池、SDメモリーカード込み)。