- ワクチンソフトでは検知できない不正ソフトを叩けるので、ワクチンソフトとの同時使用で安全性が増す。
- 常駐させてもシステムに負荷をかけない。
- ソフト自体に関する問題点はなく、強いて言えば、ファイアウォールやワクチンソフトとのオールインワンパッケージが欲しい程度。
●【ワクチンソフトによく似たインターフェイス】 PestPatrolは「不正ソフト用のワクチン」的なソフトで、使用感はワクチンソフトとほとんど同じ。インターフェイスも全ドライブに対してスキャンを行う機能を備えるなど、やはりワクチンソフト風な操作性を備えている。 |
PCに害を及ぼすソフトの代表格といえば、「ウイルス」がある。最近のウイルスはOSのセキュリティホールを突いてくるものが多いが、よほど最新のものでない限り、ワクチンソフトを導入しておけば被害は防げる。しかし、スパイウェアやキーロガー、バックドアなどの不正/迷惑ソフトに対しては無力だ。これらは、ワクチンソフトによる防衛の対象外だからだ。
●【検出機能で不正ソフトを洗い出す】 検出機能では、ファイルやレジストリに存在するスパイウェアなどの不正ソフトをすべて洗い出してくれる。 |
そういった、これまで対応策のなかった不正ソフトに特化したのが9月10日に発売された「PestPatrol」だ。PestPatrolは、不正ソフト(開発元のPestPatrol社では「ペスト」と総称している)を検出し、削除/隔離してくれる。検出方法はリアルタイム検出とファイル検出の2とおりあり、特にスパイウェアへの対応力が大変高い。Webページにアクセスしたり、市販ソフトの体験版をインストールするときにスパイウェアが活動しようとすると、すぐに検出して警告表示を出してくれる。最新の不正ソフトにも、ワクチンソフト同様にインターネットからのパターン/プログラムアップデートで簡単に対応できる(アップデートは1年後との契約更新が必要)。
●【不正ソフトの詳細を表示】 検出された不正ツールがどんなツールなのかを解説してくれるPest Info機能がある。ウイルスに比べ、PCがいきなりおかしくなってしまう不正ソフトは少ないので、コレをチェックしてから対処するのもいいだろう。 |
半面、ワクチンソフトがペストを防げないように、PestPatrolもウイルスは防げない。そのため、ワクチンソフトとの併用も欠かせないが、PestPatrol自体は大変動作が軽く、ワクチンソフトと同時に起動していてもPCが重くなることはほとんどない。
筆者は、英語版からPestPatrolを愛用しているが、クラッキングに対して大きな安心感を与えてくれる大変有用なソフトなので、ぜひ多くの方に使っていただきたい。
PestPatrol日本語版の主なスペック | |
製品名 | PestPatrol日本語版 |
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OS | Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP |
CPU | Pentium-233MHz以上 |
メモリ | 32MB以上 |
HDD | 空き7MB以上 |