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カノープス、プロ向けのビデオ編集製品群を発表――“Inter BEE 2003”に出品予定

2003年11月12日 23時52分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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プロフェッショナルビデオ事業戦略室 室長の伊藤祐二氏
記者説明会で壇上に立ったプロフェッショナルビデオ事業戦略室 室長の伊藤祐二氏

カノープス(株)は12日、東京・日本橋の同社東京本部で記者説明会を開催し、画質補正機能付きDVコンバーターやノートパソコン向けリアルタイムビデオ編集システム、ハイビジョン映像再生システムなどプロフェッショナル用途の映像システムや周辺機器など9製品を発表した。11月下旬より順次発売予定で、これら製品は今月19日から幕張メッセで開催される業務用放送関連機器の展示会“Inter BEE 2003――2003年国際放送機器展”のカノープスブース(コマNo.7028、7ホール)に出品予定。

記者説明会には、製品企画部の有富 豊(ありとみゆたか)氏、プロフェッショナルビデオ事業戦略室 室長の伊藤祐二氏が出席し、製品のデモンストレーションや開発の背景などを説明した。

今回発表された製品と価格、発売予定日は以下のとおり。

デジタル画像キャプチャーユニット
『TwinPact 100』(ツインパクト ひゃく)
5万9800円/11月28日
画質補正機能付きアナログ→DVコンバーター
『ADVC-300』
5万9800円/11月28日
SDI(シリアル・デジタル・インターフェース)入出力対応画質補正機能付きDVコンバーター
『ADVC-1000』
29万8000円/12月上旬
ノートパソコン向けリアルタイム編集システム
『ACEDV Mobile』(エースディブイ モバイル)
3万9800円/12月上旬
マルチフォーマット対応動画ファイル変換ソフト『ProCoder Express』(プロコーダー エクスプレス)
3Dトランジションエフェクト・プラグイン
『VideoFX Transitions』(ビデオエフエックス トランジションズ)
5800円/11月19日
DVDオーサリング機能付きMPEG編集ソフト
『MpegCraft DVD』(エムペグクラフト ディブイディ)
7800円/11月28日
ハイビジョン対応デジタルビデオプレーヤーシステム
『HDSS-P100』
オープンプライス/12月上旬
ビデオプレゼンテーションシステム
『PREESNPAD』(プレゼンパッド)
59万8000円/11月下旬

『TwinPact 100』
『TwinPact 100』

TwinPact 100は、最大1600×1200ドットの高解像度表示に対応するダウンスキャンコンバーター(アナログRGB入力→ビデオ出力)&デジタル動画キャプチャー(AVIもしくはQuickTime形式で保存)機能を持つスクリーンキャプチャーユニット。パソコン上の操作を動画として記録するため、プレゼンテーションやチュートリアル用のビデオ素材の作成に役立つという。キャプチャー時の画面は、全画面のほか矩形で指定した領域(座標固定もしくはカーソルを中心に指定領域を自動移動)のみを選択することも可能。また、アナログビデオ入力をパソコン画面上に表示するアップスキャンコンバート機能も持ち、画質向上のための3Dノイズリダクションもしくは3D Y/C分離機能(いずれか一方のみの排他利用)、およびTBC(タイムベースコレクター)機能を備える。

TwinPact 100の前面 TwinPact 100の背面
TwinPact 100の前面TwinPact 100の背面

本体の入出力端子は、前面にS-VIDEO×1/コンポジット×1のアナログビデオ入力、IEEE 1394(4ピン)のDV入出力、およびステレオ(ピンジャック)のオーディオ入力、背面にはアナログRGB入力(ミニD-Sub15ピン)とスルー出力のアナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、IEEE 1394(6ピン)入出力、S-VIDEO×1/コンポジット×1のアナログビデオ出力、ステレオ(ミニジャック)のオーディオ入力とステレオ(ピンジャック)のオーディオ出力を備える。

画質調整やキャプチャー時のファイル名/保存フォルダーの指定は付属ソフト『Twin Commander』で行なう。対応OSはWindows 2000(SP4以降)/XP SP1、Mac OS X 10.2.7以降。電源は付属のACアダプターから供給し、本体サイズは幅210×奥行き148×高さ31mm。本体には離れたところから入出力系統を切り替えるリモコンが付属する。

『ADVC-300』 『ADVC-1000』
『ADVC-300』『ADVC-1000』

ADVC-300とADVC-1000は、アナログビデオ信号の高画質化機能を備えたDVコンバーターユニット。ADVC-300はADVC-100の後継機種で、色にじみを防ぐ3D Y/C分離とノイズを低減する3Dノイズリダクション機能を併用できる。DV出力のほか、アナログ出力端子も備えており、画質の劣化したアナログ信号を高画質化処理してアナログ出力することも可能。

ADVC-300本体の入出力端子は、前面にDV入出力(4ピン)、S-VIDEOとコンポジットのアナログビデオ入力、ステレオ(ピンジャック)のアナログオーディオ入力、背面にはDV入出力(6ピン)、S-VIDEOとコンポジット、D1のアナログビデオ出力、ステレオ(ピンジャック)のアナログオーディオ出力を備える。本体サイズは、幅146×奥行き120×高さ27.2mm。電源は付属のACアダプターから供給する。

ADVC-300の前面 ADVC-1000の前面
ADVC-300の前面ADVC-1000の前面

ADVC-1000は、放送業務などに使われる“SDI信号”への変換機能を備える、プロ向けのDVコンバーターユニット。DV信号のうち、機器の制御を行なう信号をRS-422Aの制御コマンドに変換してVTR制御を行なう機能や、SDI信号に含まれる音声信号のみを4チャンネルオーディオ信号に分離・出力する機能を備える。

ADVC-300の背面 ADVC-1000の背面
ADVC-300の背面ADVC-1000の背面

ADVC-1000の入出力端子は本体背面に集中しており、SDI(BNC)のアナログビデオ入出力、S-VIDEOとコンポジットのアナログビデオ出力、4ピンと6ピンのDV入出力、RS-422A(シリアル端子)の制御用コネクターなどを備える。本体サイズと重量は、幅215×奥行き240×高さ44mm/2.0kgで、EIA(米国電子工業会)規格の19インチハーフラックマウントサイズに準拠する。電源は付属のACアダプターから供給。



ACEDV Mobileは、CardBus対応PCカード TypeIIにDV入出力端子×2を搭載したインターフェースカードとリアルタイムDV編集ソフト『Let's EDIT RT』のセット。タイトルとオーディオトラックを合計10トラックまで設定可能なほか、マルチフォーマット対応動画ファイルコンバートソフト『ProCoder Express』機能を包含する。

対応OSはWindows 2000(SP3以降)/XPで、動作環境はCPUがPentium III-800MHz以上(リアルタイムDV出力を行なうには、Pentium 4-1.60GHz以上を推奨)、メモリーは256MB以上、など。なお、インターフェースカードはACEDV Mobile専用で、DV入出力端子は6ピンだが電源供給は行なえない(IEEE 1394接続の外付けデバイスの動作は未保証)。



ProCoder Expressは、同社のデジタルビデオファイルコンバートソフト『ProCoder』(9万800円)の入門者向け製品。ウィザード形式で変換ファイルや変換形式の選択が可能なほか、定期的に指定したフォルダー内を検索して動画ファイルを自動的に変換する“ウォッチフォルダー機能”や、DivXNetworks社のMPEG-4圧縮アルゴリズム“DivX 5.1 Pro”を採用し、DivX 5.1形式への変換をサポートする。また、同社のビデオ編集ソフト『EDIUS』『Let's EDIT』およびアドビシステムズ(株)の『Adobe Premiere 6.5』『同 Pro』のプラグインとして動作させ、編集過程でファイルコンバート機能を呼び出すこともできる。

対応OSは、Windows 2000(SP2以降)/XPで、動作環境はCPUがPentium III-500MHz以上、メモリーは256MB以上、HDDはインストール時に80MB以上必要、など。なお、同社のソフトウェアは本製品から、インストール後30日以内でのアクティベーション(ユーザー登録)が必要となる。



VideoFX Transitionsは、動画編集ソフトで編集中の場面変換点に3Dの特殊効果を与える3Dトランジションエフェクト・プラグインで、30カテゴリ500種類以上のプリセットトランジションを用意している。従来『Xplode』として販売していた製品を、ユーザーインターフェースを改良して、効果を視覚的にわかりやすくしたもので、対応ビデオ編集ソフトは、Adobe Premiere 6.x/Pro、ユーリードシステムズ(株)の『Ulead VideoStudio 5.x~7.x』『Ulead MediaStudio Pro 5.x~7.x』、および同社のLet's EDIT/RexEdit/StormEdit/RaptorEdit/EzEditなど。

対応OSは、Windows 2000/XPで、動作環境はCPUがPentium III-800MHz以上、メモリーは128MB(256MB以上を推奨)、HDDは150MB以上、など。



MpegCraft DVDは、MPEGファイルをフレーム単位で編集できる同社のビデオ編集ソフト『MpegCraft』(4800円)にDVDオーサリング機能を追加したもの(MpegCraftは併売される)。編集機能はMpegCraftから変更なく、編集結果をHDDに保存する代わりに記録型DVDドライブ(DVD-R/RWドライブ)を利用してオリジナルDVD-Videoを作成できるというもの。シーンの変わり目を自動検出してチャプターポイントを知らせてくれる機能を搭載する。

対応OSは、Windows 2000(SP2以降)/XPで、動作環境はCPUがPentium III-500MHz以上(Pentium 4-2.0GHz以上を推奨)、メモリーは128MB以上(256MB以上を推奨)、HDDは編集するファイル容量の2倍以上の空きが必要、など。なお、本製品もインストール後30日以内のアクティベーションが必要となる。また、従来のMpegCraftユーザー向けにDVDオーサリング機能のみ追加するアップグレード版が3000円で販売される(12月上旬発売予定)。

『HDSS-P100』のシステム HDSS-P100の“TurnKey”
『HDSS-P100』のシステムHDSS-P100の“TurnKey”

HDSS-P100は、HDDに蓄積したハイビジョン映像(1080i)を事前に作成したリストに従って順次再生、もしくはユーザー操作によってオンデマンド再生を行なうハイビジョンビデオプレーヤーシステム。博物館やエントランスホールなどに設置され始めた大型のフラットプラズマディスプレーの有効活用のほか、高画質な映像を必要とする美術品や化粧品業界などのPR向けに販売していきたい、としている。

本体は“TurnKey(ターンキー)”と呼ばれるハイビジョン映像再生用パソコンに、ユーザー(クライアント)が求める機能を追加して納品されるシステム販売モデル。パソコン本体のスペックは、CPUにPentium 4 Xeon-2.4GHz×2(デュアルプロセッサー搭載)、メモリーは512MB、HDDは80GB(システム)+80~160GB(コンテンツ)で、遠隔地からの制御用の10/100/1000BASE-T対応Ethernetポートを備える。OSはWindows XP Professionalをプレインストール。本体サイズは幅190×奥行き524×高さ433mmのタワー型筺体。

再生ソフトには、カノープスオリジナルの“高画質HDリアルタイムデコーダー”を採用し、変速での再生でも画像の揺らぎや劣化が起こらず高画質に再生できるという。なお、同社では撮影から編集、ハイビジョン映像のデジタルソースの作成についても請け負う、とのこと。



PRESENPADは、日本アイ・ビー・エム(株)のB5ファイルサイズモバイルノートパソコン『ThinkPad X31』をベースに、光ドライブや各種ポートの拡張用ユニット『ThinkPadウルトラベースX3』、カノープスのDVコンバーター『ADVC-100』、赤外線リモコンユニット『CRM-1』などをセットにしたプレゼンテーション向けシステム。動画の映像素材をADVC-100経由でパソコンに取り込み、写真や各種データ(PowerPointのプレゼン資料)などを組み合わせて動画によるプレゼンテーションファイルを作成、アナログビデオ(ADVC-100経由)もしくはアナログRGB出力(パソコンのRGB出力端子)で表示させ、リモコンで操作しながら説明する。編集ソフトとして、『Let's EDIT RT for PRESENPAD』がプレインストールされている。

ThinkPad X31の主なスペックは、CPUにPentium M-1.60GHz、メモリー512MB、HDD40GB、12.1インチXGA表示のTFT液晶ディスプレーを搭載し、ウルトラベースX3にはDVD-RAM/R/RWとCD-R/RWの書き込み書き換えに対応するDVDマルチドライブを内蔵。プレインストールOSはWindows XP Professional。


なお、会見の最後に有富氏は「現在、最大8系統の多チャンネル対応メディアサーバー『Octpus』を開発中で、Inter BEEにも参考出展する予定」と話した。

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