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PC-MM1-H3C

PC-MM1-H3C

2003年09月16日 00時00分更新

文● 宇野 貴教

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PC-MM1-H3C

シャープ

13万9800円(SHARP PC ONLiNE価格、本体のみ)
15万3580円(SHARP PC ONLiNE価格、らくらくモバイルセット)

Sharp Online on ASCII
本製品はこちらから購入いただけます。ロゴをクリックすると「Sharp Online on ASCII」に移動します。

シャープの「PC-MM1-H3C」は、同社直販サイト“SHARP PC ONLiNE”限定販売の1スピンドル型モバイルノートだ。本体部分は店頭販売中の「PC-MM1-H3W」をベースにしており、内部スペックは同一だが、表示マスク/本体上キャビネットのカラーリングがつや消しの“フラットブラック”になっている。位置付けとしては、自宅や会社で既にパソコンを使用しており、外出先に手軽に持ち出せる機動力に優れた2台目のパソコンが欲しいユーザーをターゲットにした製品である。



B5ファイルサイズで厚みは20mm未満
抜群のモバイル性能!

Mebius MURAMASA「PC-MM1-H3C」
写真1 とにかく薄く軽い、モバイルノート進化形の極み、Mebius MURAMASA「PC-MM1-H3C」。

 搭載している液晶パネルサイズが10.4インチと小柄なことからも分かるように、本体サイズはA4ノートよりも一回り以上小さく、重量も標準バッテリ込みで1kgを切る0.95kg。これと同等のフットプリントや軽量さを誇るノートはほかにもあるが、本機はこれに加えて厚みが13.7(最薄部)~19.6(最厚部)mmと極めてスリムなのが特徴だ。いちばん厚みのある部分は本体後部であり、左右側面の前半分と前面パームレスト部分の厚さは極限まで抑えられているため、実機を手にしてみると数値以上の薄さを感じる。また、本体手前部分を指の腹に乗せて縦に持ってみると、CDケースほどの厚みしかないのかと錯覚してしまうほどだ。重さが1kg未満ということもあり、“持ち運びやすく軽い”というまさにモバイルにうってつけのボディになっている。

 本体の素材は上部キャビネットと表示マスクに0.6mm厚のアルミニウム合金を、表示カバーと本体下キャビネットに0.8mm(一部は0.4mm)厚のマグネシウム合金を採用し、堅牢性を確保しつつコンパクト化に成功している。しっとりとした指触りが心地よく、クセのないシンプルなデザインはどんな場所にもマッチする優秀な作りと言えるだろう。

本体天面 本体底面
本体天面。本体底面。
写真2、3 増設のためのコネクタがないため、本体裏はすっきりとしている。写真ではわかりづらいが、左右側面と手前はそれ以外よりも薄くなっている。

 モバイル向けノートは、そのコンパクトな設計のために入力デバイスが使いづらい傾向がある。本機でも、キーボードやタッチパッドは一般的なB5ノートよりもやや小さめだ。それでも17mmのキーピッチと1.7mmのキーストロークは確保している。特にこの薄さで1.7mmのキーストロークを持つのは驚嘆すべきポイントだ。キーには適度な反発力があるためタイプの感触も軽すぎず、テキスト入力が主体というユーザーのメインマシンにも耐えうるレベルである。ただし、キートップが爪に引っかかることがあったり、強く押したときにやや軋むなど、タイピングが力強い方には作りの甘さが気になるかもしれない。

シンプルなキーボード
写真4 特殊ボタンもなく標準的な配置のキーボード。パッドも2ボタン構成のため、これ以上ないくらいシンプルな構成である。パッドの手前にあるLEDは、左から電源、バッテリ状態、無線LAN、HDDの4つが並んでいる。

 付属の標準バッテリは、本体サイズと重量を抑えるために1800mAhと少なめの容量だ。駆動時間は公称3.1時間で1日の大半を外出先で過ごすモバイルユーザーにはやや心許ない数値だ。実際にWeb表示やテキスト入力などで連続駆動させてみたところ、2.5時間を過ぎたくらいでバッテリー残量の警告が出始めた。モバイル用途がメインならオプションの追加バッテリを併用すべきだろう。追加バッテリには、標準/中容量/大容量の3タイプが用意されている。中容量の駆動時間は公称5.7時間で、装着すると幅と奥行きは変わらず厚みが7.7mm、重量が80gほど増える。大容量は9.5時間とロングランだが、サイズと重量はかなり大きくなるため、持ち運びを考えると中容量バッテリがお勧めだろう(予備に標準バッテリをかばんに入れておくとベスト)。

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