簡易なUIでデジカメ画像の操作を
フルサポートする「PhotoSuite」
画面7 デジカメ画像の整理・編集・保存を行う「PhotoSuite」。 |
PhotoSuiteは、デジカメで撮影した写真データの整理・閲覧・補正・印刷・保存などを行うソフトだ(画面7)。
主な機能のひとつ「アルバム」の作成は、HDDやデジカメなどから画像データを取り込んでサムネイル表示させるものだ。整理に便利なように、取り込んだ画像データのファイル名に日付けが反映されるほか、 キーワードや作成日などで検索することが可能だ。 また、アーカイブ機能を使うと、「アルバム」に格納された画像ファイルをCDメディアに保存し、HDD内から実データを削除し、サムネイルだけを残すことができる。
「スライドショー」は、選択した写真を順番に表示させるもので、CDメディアにVideo-CD形式で書き込める。このCDメディアはDVDプレーヤで再生できるほか、PC用の再生ソフトも一緒に書き込まれるので、ほかのPCでも再生が可能だ。
さらに画像のトリミングや回転、色調の自動調整、赤目補正なども備えている。
基本機能に絞り込んだぶん
完成度が高い「DVD Builder」
今回のバージョンアップの最大の目玉となるのが、新たに追加されたDVDビデオ/Video-CD(SVCD)のオーサリングソフト「DVD Builder」で、これ単体でビデオキャプチャ、動画編集、DVDなどへの書き込みを行える(画面8)。
画面8 DVD-VideoやVCD、SVCDのオーサリングと書き込みを行う「DVD Builder」。 |
ビデオソースの取り込み方法は、DVカムやDirectShow対応のビデオキャプチャカードからの取り込み、外部ファイルのインポート、静止画像のキャプチャの3とおり(静止画像はスライドショーとして利用)。DV入力などの場合は、シーンの切り替えを自動認識して別々のビデオクリップに分割して取り込めるほか、一定時間おきに分割してビデオクリップを作成することもできる。DVD+RWドライブでは、DVD+VR形式によるダイレクトレコーディングにも対応する。
ビデオクリップは、画面上で再生しながら、任意の点でトリミング(前方/後方の削除)や分割ができ、分割されたビデオクリップごとにチャプタとして認識される。ビデオクリップに別のオーディオファイルを載せ替えたり、ナレーションやBGMなどを重ね合わせることも可能だ。ビデオクリップ間でトランジション効果を加えることもできる。削除したビデオクリップや静止画などのアイテムは「ゴミ箱」に一時待避され、あとでまた再利用することができるのもユニークだ。
メニュー画面は最大6個までボタンを配置することができる。またサブメニューはいくつでも追加が可能だ。ただし、現在のバージョンではボタンの配置や大きさを変えることができない。配置については「テーマ」を選ぶことによって調整することになる。いずれのテーマも色調が落ち着いており、ボタンや背景はモーション表示されるので、テンプレートを元に作るDVDタイトルとはいえ、なかなかのクオリティと高級感がある。
DVDオーサリング専用ソフトと比べると機能はある程度絞られているが、そのぶん、できることが明快にまとまり、製品コンセプト的にかなり完成されている。DVDオーサリングの入門としてお勧めできる。また、手の込んだことをしなくてもいいというユーザーなら本ソフトで十分といってもいい。
Easy CD&DVD Creator 6は、ソフトによっては、一見簡単すぎて使い物にならないのではと不安に感じるほどシンプルで地味なユーザーインターフェイスもあるが、長年使い慣れた文房具のように、やりたいことがすんなりとできる。そういう安心感がある。初級者はもちろんのこと、上級ユーザーにもお勧めしたい。
Easy CD&DVD Creator 6の主なスペック | |
製品名 | Easy CD&DVD Creator 6 |
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対応OS | Windows 98 SE/Me/2000/XP |
動作環境: CPU |
音楽CD作成:Pentium-200MHz以上 ビデオ編集:PentiumIII-500MHz以上 アナログMPEGキャプチャ:PentiumIII-800MHz以上 DVリアルタイムキャプチャ:Pentium 4-1.6GHz以上 |
メモリ | 128MB以上 |
HDD | 815MB以上 |