富士通の「FMFNS-101」は、無線LANのアクセスポイント機能を搭載したブロードバンドルータでありながら、ネットワークストレージでもプリンタサーバでもあるという多機能なホームサーバだ。
1台4役のホームサーバは
簡単セットアップ
図 ファミリーネットワークステーションの配線図。 |
ASCII24特別企画「アナタにもできるPC使いこなし講座 第1回:PCのホームAVサーバ化計画」。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
ASCII24特別企画「アナタにもできるPC使いこなし講座 第2回:無線LANで楽々ホームネットワーク構築」。 |
富士通「FMFNS-101」レビュー。 |
富士通のホームサーバ「FMFNS-101」は、無線LANアクセスポイント内蔵ブロードバンドルータに、40GBのネットワークストレージとしての機能を備えた製品だ。プリンタサーバとしても動作するため、1台4役をこなせる多機能なマシンに仕上がっている。
FMFNS-101にはTV録画機能はないが、2003年2月にはTVチューナとハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載し、HDDを80GBに増強した上位機種「FMFNS-201」が発売されている(今回は貸出機が間に合わなかった関係でFMFNS-101を中心にレビューする)。
まずルータ機能はオーソドックスで、NAT、NAPT(IPマスカレード)、DHCPサーバ、PPPoEクライアントに対応し、ネットワーク上の機器を自動認識/設定するUPnP(Universal Plug&Play)もサポートする。無線LANはIEEE802.11bのみの対応だ。
導入から初期設定までは付属CD-ROMのセットアッププログラムで行うのだが、分かりやすいウィザード形式で案内されるため、ネットワークの知識がなくても混乱はないはず。導入後の設定はWebブラウザからルータにアクセスしてHTMLベースで行える。設定が終了すると全ユーザー共通の予定表や掲示板、アルバムなどが参照できる家族向けのグループウェアが利用可能となる。
特筆すべきは、この中にある「個人アルバム」「アルバム」ページで、これらを開くと、FMFNS-101の共有フォルダに置かれたファイルをブラウザから閲覧できるのだ。内蔵HDDには初期状態で「個人アルバム」「アルバム」などの共有フォルダが用意されており、アルバムフォルダにファイルを置くとFMFNS-101が自動認識してアルバムページを生成する仕組みだ。ユーザーはそのファイルをブラウザ上で再生/表示させるもよし、ダウンロードしてローカルに保存してもいい。2つのフォルダの違いは、「アルバム」がLAN内の全ユーザーに公開されるのに対し、「個人アルバム」は(管理者を除いて)自分だけにしか見えないというところにある。
上から、電源ボタン、メール着信ランプ、PCカードスロット(TypeI/II)が並ぶ。 | 背面は、一番上に無線LANアンテナ(IEEE802.11b、2.4GHz帯)、10/100BASE-TX(WAN側)、10/100BASE-TX(LAN側)、USB 1.1ポート、ACコネクタが並ぶ。 | |
写真1、2 本体前面および背面。 |