(株)ドコモ・エーオーエル(ドコモAOL)は26日、都内で記者説明会を開催し、従来AOL会員向けに無料提供していたiアプリのメールサービス“AOLiメール”の高機能版として、会員/非会員ともに月額200円の有料サービス“AOLメールプラス”を7月7日に提供開始すると発表した。
“AOLメールプラス”の特徴的な機能とその画面 | 紛失時緊急連絡先通知機能の説明 |
AOLメールプラスは、既存のAOLiメールユーザーにアンケートを行ない、不満や不足する機能を調査し、それを解消するべく機能を拡張したもので、
- アドレス帳の搭載
- 下書き保存機能の追加
- パケット通信代を低減するためのデータ圧縮機能(平均30~70%のサイズ減少)
- 最大3つのメールアカウント取得(AOLで2つ、AOL以外に1つ)
などを実現。さらに、メールクライアント用iアプリを待ち受けにしたまま利用できるように、ニュース/占い/天気予報/壁紙/着信ボイスなどのコンテンツを統合している。開発にはスパイシーソフト(株)が参加・協力した。
AOLメールプラスはパソコンからの操作(送受信)も可能で、アドレス帳の管理や携帯電話紛失時の緊急連絡先通知機能(特許出願中)も行なえる。緊急連絡先通知機能とは、パソコンからのメール操作用ウェブサイト“My AOLi”で紛失届けを記載、送信すると、自動的にメール管理サーバーから携帯電話側に「この携帯は落し物です。速やかに届け出てください。電話をする」といったメッセージが転送され、メールクライアントが不活性時(長時間操作がなく省電力状態)では画面下に1行のティッカー表示として、活性時(操作時)には画面全体にメッセージが表示される。表示内容は編集可能。同時に、アドレス帳の内容がサーバー側にバックアップされ、携帯電話からアドレス帳の閲覧/編集やメールの送受信/閲覧が不可能になる(機能がロックされる)。そのため、ドコモAOLではなるべくこのメールクライアントを待ち受けアプリとして常に利用することを推奨している。
AOL事業開発チーム マネージャー中石 真一路氏 |
なお、今後のサービス拡充の予定について、説明会に出席したAOL事業開発チーム マネージャー中石 真一路(なかいししんいちろう)氏は、『iアプリDX版の“AOLメールプラス”を9月中旬に、ワーナーブラザース映画タイアップ版“AOLメールプラス”を9月下旬にサービス開始予定』と紹介した。ワーナーブラザース映画タイアップ版については、契約途中のため詳細は明かされなかったが、iアプリDX版ではiモードメールや携帯電話内のアドレス帳/メールボックスなどの統合、iモードサイトから入手した待ち受け画面の利用などが可能になる予定と説明している。