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NEC、最大51.2MbpsのVDSLを名古屋マリオットアホテルに導入

2003年06月12日 20時47分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は12日、名古屋マリオットアソシアホテルの全客室、宴会場など約800室に最大51.2MbpsのVDSLアクセスシステムを導入し、4月14日より稼働したことを発表した。

VDSL(Very high bit rate Digital Subscribers Line)は既存のメタルの電話線ケーブルを用い、高速通信を行なうxDSL技術の1つで、幹線は光ファイバーで伝送し、支線部は電話線ケーブルを利用する。今回、同社が同ホテルで採用したVDSLアクセスシステムは、変復調方式“DMT(Discrete Multi-Tone modulation)マルチキャリア伝送”の採用により、下り51.2Mbps/上り6.4Mbpsの非対称伝送(最大距離300m)、下り/上り13Mbpsの対称伝送(最大距離約1km)が可能という。インターフェースは100BASE-TX(Fast Ethernet)に対応。センター側装置1台で宅内側装置12回線を収容でき、センター装置を最大8台連結すると最大96回線まで対応できる(19インチラックに最大768回線収容可能)。スプリッターを内蔵したことで従来製品より省スペース化が図られている。ISDNスプリッター『VTCMRJ-1A』を利用すれば、ISDNユーザーに対してもVDSLサービスを提供できる。ネットワークの運用管理はウェブブラウザーと電子メールで行なえる(日英バイリンガル対応)。同ホテルにはVDSLアクセスシステムを製品化した、センター側装置(VDSLコンセントレーター)『VC1200T』、宅内側装置(VDSLモデム)『VF100T』を導入したという。

VDSLモデム『VF100T』 VDSLコンセントレーター『VC1200T』
VDSLモデム『VF100T』VDSLコンセントレーター『VC1200T』

同ホテルでVDSL接続サービスを利用したいユーザーは、パソコン、LANカード、LANケーブルを持参することにより、宿泊客には客室において無料で、宴会場での会議利用者に対しては1回線あたり5000円で利用できる。

同社では、マンションやオフィスビルへの導入を含め、今後2年間で15万回線の販売を見込んでいるという。

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