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キヤノン、Javaの実行環境を搭載したA3複合機『キヤノン imageRUNNER i iR3350i』など9モデルを発売

2003年05月29日 21時23分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は27日、Javaプログラムの実行環境を搭載したネットワーク複合機“キヤノン imageRUNNER(イメージランナー) i iR3350iシリーズ”3モデルと、複合機の基本機能を搭載した“キヤノン imageRUNNER s iR3310シリーズ”6モデルの計9モデルを同日より順次発売すると発表した。価格は最上位モデルの『キヤノン imageRUNNER i iR3350i』が180万円。

『キヤノン imageRUNNER i iR3350i』
『キヤノン imageRUNNER i iR3350i』

imageRUNNER i iR3350iシリーズは、スキャナー/プリンター/コピー機能を搭載するA3複合機で、出力速度が毎分33枚のiR3350i、28枚のiR2850i、22枚のiR2250iの3モデルを用意する。最大の特徴は、Javaアプリケーションを実行するための独自のプラットフォーム『MEAP(Multifunctional Embedded Application Platform』(ミープ)を搭載して拡張性を持たせたこと。これによりほかのオフィスシステムと連携したソフトの開発も行なえるという。標準でMEAP対応の認証アプリケーション『SDL(Simple Device Login)』と『SSO(Sinlge Sign On)』をインストールしており、誰がいつスキャナーで文書を読み取り、どこに電子メールで送信したか管理できる。MEAP対応のアプリケーションをインストールすることにより、操作画面のカスタマイズのほか、出力枚数の集計機能の付加、コピー/プリント時の残存データをジョブ終了後に消去、個人認証機能を利用したスキャン画像の電子メール送信履歴の確認といった処理が行なえるようになるという。対応アプリケーションとして、利用頻度の高い書類を複合機から呼び出して出力するための『いつもの書類箱』(6月末発売予定)、部門別の出力枚数を集計するための『NetSpot Accountant for MEAP(仮称)』(年末発売予定)などを用意する。

コントローラーには、100万ゲート規模のSOC(システムオンチップ)を持つ独自のワンチップコントローラーシステム“iRコントローラ”を採用し、ページ記述言語には独自の『LIPS IV』を搭載。イメージ蓄積用サーバー(HDD)の容量は10GB。光学解像度は600×600dpiで、プリント解像度は2400dpi相当×600dpi(A3)、コピー解像度は1200dpi相当×600dpi(A3)。最上位モデルのiR3550iは、読み取り速度が毎分46枚(A4横)でネットワークスキャンが可能。スキャン解像度は600dpiで、TWAIN対応スキャナーとして利用できる。帳票類を電子化する“シングルページPDF生成機能”を搭載するほか、オプションとして、受信したファクスをプリントしないでPDFに変換して直接パソコンに配信することでペーパーレスファクスとして利用できる“FAX受信転送機能”も用意する。そのほか、(社)ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)の共通ドライバーソフトを利用したプリント機能“BMLinkS(ビー・エム・リンクス) プリントサービス”にも対応する。インターフェースは10/100BASE-TXを装備する。電源はAC100Vで消費電力は最大1.35kW。本体サイズは幅565×奥行き762×高さ910mm、重量は約97kg。価格は、iR3350iが180万円、iR2851iが170万円、iR2250iが160万円。6月12日に発売する。

キヤノン imageRUNNER s iR3310シリーズは、標準でコピー/ファクス機能を搭載したネットワーク複合機。オプションにより、スキャナー/プリンター機能の追加が行なえ、ファクス機能を標準装備したFモデルも用意する。価格は、iR3310が108万円、iR2810が98万円、iR2210が88万円、iR3310Fが137万円、iR2810Fが127万円、iR2210Fが117万円。発売は27日。

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