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digi-KISHIN DVDシリーズの第8弾は大竹しのぶ

2003年04月18日 23時22分更新

文● 編集部 小板謙次

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『digi-KISHIN DVD 大竹しのぶ』
4月16日発売となった『digi-KISHIN DVD 大竹しのぶ』(3400円)

 (株)小学館は4月16日、篠山紀信氏ことdigi-KISHIN氏(篠山氏のデジタル表現におけるクリエーターネーム)自らがデジタルスチルカメラとムービーで撮り下ろしたDVDシリーズ『digi-KISHIN DVD』の第8弾を発売した。今回の作品は、実力派女優として評判の大竹しのぶさんを起用した『digi-KISHIN DVD 大竹しのぶ』。内容は、蜷川幸雄氏演出の舞台『マクベス』に出演中の大竹さんに密着、稽古場の素顔や本番の合間のプライベート旅行に同行していくなかで、女優・大竹しのぶと現実の大竹しのぶの虚と実がテーマになっている。



篠山紀信氏ことdigi-KISHIN氏と大竹しのぶさん
18日に開催された上映会には篠山紀信氏ことdigi-KISHIN氏と大竹しのぶさんが登場し、撮影風景や出来上がった作品の感想を語り合った

 18日、報道関係者向けに都内で開催された上映会にはdigi-KISHIN氏と大竹しのぶさんが登場した。大竹さんは「最初に話をいただいた時は、私は若くもないのに何を見せればいいんだろうと思いながら、わけが分からないうちに撮影に入りました」と振り返った。出来上がった作品を見ての感想は、「自分は普段より舞台にいる時の方が自由で楽しそうに思えましたね。そう考えると女優という職業はどこか悲しいそう…一体自分ってどこにいるのか…それを問いつめていくことが、生きていくことなんだと考えさせられた」と話した。これを受けてdigi-KISHIN氏は「舞台が自由、むしろ素(私生活)が不自由という女優の姿が面白い。自分と役者の間を行ったり来たりする小旅行を撮り下ろした」と回答。稽古場風景の他に、独自に撮影したレストランでの演技風景も収録されているが、密かに舞台の台本を入手して自由な大竹しのぶを演出したことなどを告白した。

「不思議な感覚でした」(大竹しのぶ)
「見終わって、とても不思議な感覚になりました。これまで舞台映像ってあまり好きではなかったんですけど、どんな女優さんもこの世界に生きたいなと思いますよ、きっと」(大竹)
大竹しのぶさんコメント
「今回の作品を見て、歳を重ねるってこともいい事なんだなぁと思うことができるようになりました」
digi-KISHIN氏コメント
「大竹さんは舞台にいる自分が自由で、素が不自由と話していた。そこが面白いんですよ」

 同シリーズはムービーと静止画による独特の表現方法が特徴的だが、「アナログでこのような作品を作るのは不可能でしょうね」とdigi-KISHIN氏。「右手にデジカメ、左手にデジタルムービー。いいと思ったシーンでそれを切り替えて使う。音声・カメラマン・監督を1人でやっているわけで、ちょー大変です」と笑った。デジタルを扱う上で不満はないかとの質問には「不満はない。むしろ強い光や水のなかで泳いでいる体をうまく拾うといったデジタルの良さがある」とのこと。音楽は作曲家である清水靖晃氏が担当、この作品のために書き下ろし、音全体のプロデュースを行っている。
 すでに第9弾が6月に発売になることが決定しており、池脇千鶴さんが起用される。「冬の能登半島を舞台に、まるで演歌の世界に仕上がってます」とのこと。



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