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カシオ計算機とアルプス電気、モバイル機器向け指紋認証デバイスの開発と量産で提携

2003年02月25日 23時31分更新

文● 編集部

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カシオ計算機(株)とアルプス電気(株)は25日、携帯電話機などのモバイル機器向けの指紋認証に利用できる中空ロールヘッドスキャナーの開発、製造、販売に関して業務提携することで合意したと発表した。

利用イメージ
利用イメージ

新開発の中空ロールヘッド方式のスキャナーは、指先などの読み取り対象物との接触面に回転式の透明ローラーを採用し、かかる圧力を一定に保てるようにして歪みを減らしたほか、ローラー内部に読み取りセンサーや光源を収納したことで小型化したのが特徴。本体サイズは直径6mm、長さ15mm。解像度は24ppmm(pixels per millimeter)/600ppi(pixels per inch)で、読み取り階調は8bit(256)のモノクロ。読み取り速度は毎秒200mm。画像サイズは288×310画素(8万9280画素)。

中空ロールヘッドスキャナー 構造図
中空ロールヘッドスキャナー中空ロールヘッドスキャナーの構造

今回の提携では、デバイスの基本構成と指紋認証アルゴリズムなどのソフトをカシオが開発し、光学部品の微細加工技術や高密度実装技術、精密設計技術などを利用したメカニズムの開発とデバイスの量産をアルプス電気が行なう。両社は、モバイル機器のほか、パソコンやデジタルカメラなどの情報機器、デジタル家電製品への採用を目指し、共同マーケティングを行なうという。

中空ロールヘッドスキャナーは10月から提供予定で、事業化により両社で2004年度に20億円、2005年度に40億円の売上を目指すとしている。

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