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SII、SOI技術を採用したバッテリーレス機器用電源変換部を開発――エネルギーには体温を利用

2003年02月24日 14時39分更新

文● 編集部

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セイコーインスツルメンツ(株)は24日、日本電信電話(株)のNTTマイクロシステムインテグレーション研究所、セイコーエプソン(株)と共同で、“SOI(Silicon On Insulator)”技術により、体温や照明光などのエネルギーを動力源として利用する情報端末向けのバッテリーレス無線システムを開発したと発表した。同社は各種LSIに電源を供給する電源変換部(SC型DC-DCコンバーター)の開発を担当した。

デモに使われたシステム
デモンストレーションに利用したバッテリーレス無線システム

同システムは、“新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)”が1998年から5年計画で実施している“極低電力情報端末用LSIの研究開発”プロジェクトの中で3社がアプリケーションの例として開発したもの。米国時間の9日から開催された半導体回路技術の国際会議“2003 IEEE INTERNATIONAL SOLID-STATE CIRCUITS CONFERENCE”で“A Batteryless Wireless System Uses Ambient Heat with a Reversible-Power-Source Compatible CMOS/SOI DC-DC Converter(両極性入力に対応したCMOS/SOIコンバータを持つ、身近な温度差を利用したバッテリーレス無線システム)”として発表し、デモンストレーションを実施したという。

デモンストレーションは、送信機に触れた手の体温による発電量だけで、約5m離れた受信機に無線でメッセージを送り、受信機の液晶を表示するというもの。開発した電源変換部は、人の体温など自然エネルギーによる供給電圧が極低電圧で、また変動が生じても、常に安定した電圧を電源部に供給できるうえ、効率も高いのが特徴。
同社では、低消費電力/低電圧動作/高効率な電源用ICの製品化を進め、今後も“高効率で低消費電力”の電源変換部の開発に注力するとしている。

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