- 画像補正やフィルタなどの効果を事前に確認でき、比較的簡単に高度な画像編集ができる。
- 各画面に解説文が表示されるのも親切。
- 元が米国製のためか、用意されたテンプレートがあまり日本的ではない。
- DVDビデオ保存の際、ビットレートの指定はできない。
●【何ができるのか説明してくれるメニュー】 起動すると表示されるメニュー画面。左のアイコンにマウスを合わせると、画面右にその機能で何ができるのかを解説してくれる。音声ガイド付きのチュートリアルも用意されている。 |
デジタルビデオで撮影した映像をパソコンで編集したいというニーズは根強いが、ビデオ編集作業というものには、ある程度の慣れとそしてセンスが必要である。まったくの素人が、例えばプロモーションビデオのような作品を作るのは難しい。そのため、パソコンでのビデオ編集に挫折してしまう人も出てくるのだが、ロキシオの「VideoWave Movie Creator」はそんな人を救ってくれそうなソフトだ。
●【(1) 自動編集してくれる「CineMagic」】 本ソフトの目玉的機能の「CineMagic」。ビデオとサウンドを用意し、5つ用意された映像スタイルを選ぶと、サウンドに合わせてカット割りされたプロっぽいビデオクリップが自動で作成される。 |
本ソフトの最大の特徴は、とりあえずビデオ映像とサウンドデータさえ用意すれば、自動編集されたビデオクリップを作ってくれるという点だ。音楽のリズムに合わせてカット割りを行い、それをつなげていくという初心者には難しい作業を、ソフトが自動で行ってくれるのはありがたい。バイオにもバンドルされているソニーの「Movie Shaker」も同様の機能があるが、映像時間の制限がないなど、こちらのほうが自由度は高い。
全体的にも初心者にわかりやすいインターフェイスになっている。起動するとまず表示される画面は、左に機能別のメニューが用意されており、それぞれをクリックすると、画面右にその機能で何ができるのかが表示される。操作も、基本的にはウィザード形式になっているので、迷うことも少ない。最短6ステップで編集作業を完了できる。
ちょっと編集作業に慣れてくれば、ウィザードではなく、自分で細かく設定しながら編集することも可能だ。完成した作品はビデオCDやメニュー付きのDVDビデオとして保存することもできる。
●【(4) メニュー付きのDVDムービーも作れる】 完成したムービーは、DVDビデオとして保存できる。その際、あらかじめ用意されたテンプレートを使ってメニュー作成も行える。 |
まったくビデオ編集をしたことのない人やビデオ編集に苦手意識を持っていた人にピッタリのソフトである。
VideoWave Movie Creatorの主なスペック | |
製品名 | VideoWave Movie Creator |
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OS | Windows 98 SE/Me/2000/XP |
CPU | PentiumIII-500MHz以上(アナログ⇒MPEGキャプチャはPentiumIII-800MHz以上、DV⇒MPEG-2キャプチャはPentium 4-1.6GHz以上) |
メモリ | 128MB以上 |
HDD | 600MB以上(素材コンテンツもインストールする場合、800MB以上) |
対応ビデオフォーマット | AVI/DV-AVI/MPEG-1/MPEG-2/WMV/Real Video(書き込みのみ) |
対応オーディオフォーマット | CD-DA(WAV変換)/WAV/MPEG-1/MPEG-2/WMV/Real Video(書き込みのみ) |