ガートナージャパン(株)のデータクエスト部門は26日、2002年第3四半期の世界における携帯電話端末の販売台数を発表した。
2002年第3四半期世界携帯電話端末市場(エンド・ユーザーに対する販売台数) 出典:ガートナー データクエスト |
この発表によると、販売台数は1億426万台。前年同期と比べて7.8%の増加となり、販売台数が1億を超えたのは2000年以来史上2度目という。
実売台数をベンダー別に見ると、フィンランドのノキア社が世界シェアの35.9%を占め、首位を維持している。同社は、西欧地域および中東欧/中東/アフリカ地域において、5割を超える市場シェアを獲得している。
2位は米モトローラ社が14.4%、3位が韓国サムスン電子社の10.6%、以降、独シーメンス社が7.8%、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ社が4.8%と続く。
日本ベンダーでは、松下電器産業(株)が7位、京セラ(株)が9位で、それぞれ2%を超える世界シェアを獲得している。
ガートナージャパンでは、カラー液晶およびカメラ内蔵の組み合わせによる新機種は、今後1年半にわたって買い替え市場を牽引するだろうとしている。いっぽうカラー液晶や和音に対応した着信音は、コンシューマー・ユーザー層における買い替え要因としては、短期的な効力しか持たないだろうと考えている。
また、買い替え市場、ひいては携帯電話端末市場が、周期的な増減を繰り返すのではなく、一定の規模で成長を続けるためには携帯電話端末ベンダーに常に新しい物を投入していくことが求められる、という。
結論として、世界の携帯電話市場は成長基調に復帰したものの、携帯電話端末ベンダーを取り巻く環境はますます厳しくなってきている、としている。