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ガートナージャパン、日本の携帯電話端末市場予測を発表

2002年07月23日 21時22分更新

文● 編集部 矢島詩子

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ガートナージャパン(株)のデータクエスト部門は23日、日本の携帯電話端末市場に関して調査を行ない、2006年までの予測を発表した。なお、この予測は2002年第1四半期終了時の状況に基づいて算定されている。音声通話機能を内蔵する端末のみを対象として、データ通信専用端末・PHSは含まれていない。

これによると、2001年にはエンドユーザーに対する販売台数が前年割れになっていたが、2002年以降は緩やかな成長傾向に転じると予測している。

日本携帯電話端末市場予測(出典:ガートナー データクエスト 2002年7月)

金額規模としては、2001年はJava対応端末やカメラ内蔵端末など、比較的単価の高い端末が販売台数においてかなりの比率を占めたことから、2001年は2000年に比べて市場全体における端末価格が上昇した。
また、2001年は新規契約・買い換えともに伸びが鈍化ししたため、販売台数は対前年比2.3%減の4058万台となった。
結果、金額規模で見た携帯電話端末市場は対前年比15.0%増の約1.7兆円に達したと同社では推定している。

携帯電話の新規契約の伸びは今後も鈍化を続けるが、買い替え市場については、2002~2003年はカメラ型内蔵端末、cdma2000 1×式端末、およびPDC高速パケット対応端末によって買い換え需要が牽引し、2005年はW-CDMAネットワークが整備されることや、写真添付メール、Javaプログラムのダウンロードなど、より高速なデータ通信に対するユーザーニーズが成熟することなどの要因によって、W-CDMA端末への買い換えが一気に加速するという。

これらを総合すると、日本の携帯電話端末販売台数は、平均5.3%の年成長率で緩やかに増加、2005年以降は端末単価の高いW-CDMA方式端末の販売が急増することから、金額ベースでは2005年以降に急速に市場が拡大し、2002~2006年における平均年成長率は11.7%に達する、と同社では予測している。

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